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STORY OF THUGS MANSION #2

どうも。いかかがお過ごしですか?
THUGS MANSIONのJUJです。

今回はSTORY OF THUGS MANSION #2 をお届けします。

本題に入る前にお知らせをさせて下さい。
ボクたちが手掛けるブランドTHUGS MANSIONが2021.7.25にグランドオープンしております。

モノで溢れかえったこの世の中で、押し付けや操作された価値の中から、新たな価値と自由を見つけていく。ここは仲間達が集い、何かを表現する場所。音楽や芸術、自然、遊び、何気ない日常から刺激や感動を仲間達と共に作品へ変換し、唯一無二のメッセージを発信する。そして、新たな価値を見出していく。-THUGS MANSION OFFICIAL HP- 抜粋


ではお楽しみください。
※紹介する作品は、OFFICIAL HP及びOFFICIAL ONLINE STOREでご覧いただけます。


STORY OF THUGS MANSION #2
TITLE :A NEW CLASSIC

「ボクたちが目指す場所はどこだろう?」

この問いかけを、何度自分にしてきただろう。答えなんて見つかるのか...考える事さえやめたくなる。

THUGS MANSIONでの歩をひとつひとつ前に進めるにつれて、ボクはよく昔を振り返る様になった。幼少期や中学・高校時代、大学時代、そして今日この物語を書くこの日まで。それは、過去の思い出に浸るものではない。自分がどういう人間だったのか、どういう人生を生きてきたのか。その時、何を考えていたのかを思い出すように。

「あの時、こうしていたら...。」
「もっとこうしてれば...。」

こんな無駄な思考ほど邪魔なものはない。しかし、振り返る度に思考の邪魔をしてきます。あまりにもしつこいので、ボクはコイツの相手をしてみました。”後悔先に立たず”って言葉の真意に近づくことにした。ボクの昔話はすこし前の記事で触れているので、詳しくは過去の記事をご覧いただくとして、その時の心の内と向き合い、"本当に目指すべき場所"を見つけに行くきっかけとなった物語をお楽しみ下さい。


どこまで遡ればいいのだろう。ボクが目指す場所を見失ったものはどこだろう。遠く、深く記憶を辿った。

幼い頃から、ボクの兄貴はとても走って速かった。運動会では必ず一位。鬼ごっこでは捕まえられないし、すぐ捕まえられる。そんな兄貴を持つボクに求められるのは当然、「お前も一位を取って当たり前」だった。保育園に通う頃から、運動会では一位を取ってこいの雰囲気がムンムンしていた。
運動会の種目は、かけっこや障害物レース、鼓笛隊に親子ダンスなどだ。このお決まり種目で一生懸命なボク。ところが兄貴はどうだ。卒園した兄貴は小学生で”お兄ちゃんお姉ちゃん”枠でかけっこに出るらしい。自慢の兄貴の勇姿を目に焼き付けようと列の最前列まで行き、スタートを待っていた。
兄貴がスタートラインに立つ。先生の掛け声、ピストルの高い音が鳴り響いた瞬間、会場がどよめいたのを幼いボクは確かに感じ取った。兄貴はとてつもないスタートダッシュをしたかと思うと、後ろを振り返り置き去りとなった他の子を完全に”煽って”いた。兄貴はもちろんそのまま一位でゴール。

「あの子速すぎない?」
「すごーい」

そんな歓声で会場が埋め尽くされていた。
父が撮ったビデオに、兄貴の走りと歓声はしっかりと残されている。

そんな兄貴を持つボクの実力はというと、”それなり”に走って速かった。父曰く、ボクの家系は代々走って早い一族だったらしい。そんでもって結果は記憶が正しければ、運動会は毎年かけっこは一位。マラソンでは3位くらいには入っていたかな…。

小学生の頃はというと、ここでも兄貴の存在が異常だった。「あいつの弟らしいぞ。」廊下を歩けばそんな言葉がボクを迎えてくれた。稀に見るマンモス校だった小学校だったにも関わらず、兄貴の存在感は大きかった。そのおかげで、上級生のお兄ちゃんお姉ちゃん達から可愛がってもらえ、一緒に遊ぶのも兄貴とそのお友達。遊ぶ内容がハード(ここでは言えません)だったため、兄貴達に着いていくので必死。おかげで心も体も鍛えられて行きました。
肝心のかけっこはというと、1、2、3年生辺りまでは1位をキープ。しかし、その油断も束の間、迎えた4年生の運動会。ボクは違う景色を見ることになった。運動会の花形種目、クラス対抗代表リレー。兄貴もボクも、ここに命をかけていたと言っても過言ではない。代表選考会、当時俊足メンツはボクのマイメンたち。その中でほぼほぼ1位になるのはいつもボクだった。その中で、狙うは代表リレーの中でも最高の地位の”アンカー”。兄貴はこの最高の地位に6年連続君臨し、全て勝利に導いた。ボクもその地位を今年も守り抜かなくてはと、選考レースに決死の思いで挑んだ…。

ボクは、負けた。

結果は2位。リレーではアンカーの前を走る第3走者となった。3年間アンカー地位を守り抜いてきたのに…。悔しすぎて涙も出ない。両親と兄貴に見せる顔がない。幼い頃に味わったこの感情は、確かな記憶として今でも残っている。


それからという人生、1位どころか順位すらどうでもいいと思う人間になっていた。だけど心のどこかで湧き上がる負けず嫌いが顔を出す。自分の気持ちと結果が追いつかない時、ボクを救ったのは母の言葉だった。

2位や3位がいるから1位がいる。1位は素晴らしいことだけど、一番大事なのは順位なんかじゃない。一生懸命全力を出して最後までやり切ること。そのことに感謝しなさい。

ボクが生きた人生、最後までやり切ったことはいくつあるだろう。1位に拘る人生から早々にリタイアしたボクは、いくつ感謝しただろう。この物語を綴るこの瞬間まで、目指した場所はあっただろうか…。


器用な父はなんでも教えてくれた。自転車の乗り方から直し方。スポーツの基本から遊びの基本まで。ステッカーの綺麗な貼り方や色を塗る方法まで。本当に色んなことを父から学んだ。その経験からか、ボクも割と器用に物事をこなす人間になれた。父にはとても感謝している。そんな父は仕事ではかなりの腕利きで、著名人の方々との写真がその偉大さを物語っていた。
そんな父は、ある特殊な技術を持っている。その技術は特許を取れるほどの技術で、何度も特許のオファーがあったらしい。しかし、父は取らなかった。当時、こう父は言ったそうだ。

特許を取ればその分お金儲けはできる。しかし、その分その技術を受けられる人が少なくなる。俺は一人でも多くの人の役に立ちたい。だから特許を取らない。

ボクは、この逸話を母と兄貴から聞いて、父の仕事への姿勢とその精神を心から尊敬した。今でもこの意志は、畑は違えど、ボクの中で確実に受け継いでいる。


1位を取り続けた兄貴。信念を曲げない父。そして、感謝を教えてくれた母。ボクは、この家族から一つ光のような答えを自身の中に見つけるとが出来た。

No.1じゃなくてONLY ONE。人に感謝し感謝される人間になれ。

 今までONLY ONEになんてすら拘って無かった。ボクはただ1位になることを諦め、自分の気持ちを押し殺し、戦うことをやめた人間だ。これまでも、そしてこれからも諦めて、逃げ続けるのか…?


いいや。やってやる。

ボクたちの物語は始まった。
越えなきゃ行けない壁は誰でもない。過去の自分。
面白いことやってみたくて。
感謝すべき仲間がいるから。

あなたの喜ぶ顔が見たいから。



常に原点。
何故そこに立ち、歩傑作はここから生まれる。
向かう先は、頂日本。

物語
ボクたち、Liberty Mafiaの目指す場所は日本の頂。
芸術作品、特に映画や音楽について話すとき、「最初が一番よかった」ってよく聞く。あの言葉が好きじゃなくて。作品を作り続けるにあたり、前作を超えることはボクたちにとって必然。その為に努力し続けなきゃいけなくて。言い換えるなら、前作までの自分を越えなければならない。その為には前回よりも作品と向き合って、前回よりも学んで、そして昨日までの自分より一歩でも先に進む。朝、あなたは鏡の前に立つ。そこに映るのは超えなきゃいけない自分とこのデザイン。そこに映った自分に問いかけて欲しい。

超えなきゃいけないのは誰だ。

”ZERO TO ONE”
-Liberty Mafia


愛を込めて。
Peace


JUJ
LIBERTY MAFIA
THUGS MANSION
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