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STORY OF THUGS MANSION #1

どうも。いかがお過ごしですか?
THUGS MANSION のJUJです。

さっそくですが、記念すべきTHUGS MANSIONのオープンを迎え、みなさまに何からお伝えしようか...伝えたいことが沢山ありすぎて迷っていました。裏話やチームのこと、考えていることなど全てお伝えしたいところですが、”THUGS MANSION 2020-2021”の作品に込められた想いと物語をひとつずつお伝えして参ります。

ひとつひとつゆっくりと綴って参りますので、どうぞお付き合い下さい。
作品をご覧になられた方、まだご覧になられてない方、今はじめてTHUGS MANSIONの存在を知った方、いろんな方がいらっしゃると思います。すべての方が少しでも面白いと感じていただけるようなBLOGにしていきます。

本題に入る前にお知らせをさせて下さい。
ボクたちが手掛けるブランドTHUGS MANSIONが2021.7.25にグランドオープンしております。

モノで溢れかえったこの世の中で、押し付けや操作された価値の中から、新たな価値と自由を見つけていく。ここは仲間達が集い、何かを表現する場所。音楽や芸術、自然、遊び、何気ない日常から刺激や感動を仲間達と共に作品へ変換し、唯一無二のメッセージを発信する。そして、新たな価値を見出していく。-THUGS MANSION OFFICIAL HP- 抜粋

まだ作品を御覧になられてない方は、是非お立ち寄りください!


それでは、THUGS MANSIONの作品の物語をお楽しみ下さい。

STORY OF THUGS MANSION #1
TITLE : YOUNG WOMAN RIDING A PHOENX

2020.05 ボクはTHUGS MANSION立ち上げを心に決めひとり歩み出しました。もともとデザインやアート、特にペイント・イラストソフトを使って創ることにとても興味がありました。以前の記事にも少し書いていますが、プライベートはこれといってですが、仕事はドがつく真面目野郎です。恥ずかしながら資金面も限りがあったので最初は無料のソフトでつくっていました。馴れない作業でペン先は重く、想い描いたものがうまく形にできない。基本的なソフトの使い方を覚えることで精一杯。なかなか前に進まず、ボツになるデータが溜まる一方でした。

小学生の頃、塗り絵とデッサンがすきでおこづかい貰って入門書を買っては、机に向かって練習していました。このおかげか、その頃から色彩感覚とバランス感覚には何とな自信がありました。
このとき同時に気付いたことがあります。それは、人間絵を書くことや塗り絵(着色)は得意不得意がある。これは至極当たり前なことです。しかし、練習すればある程度のレベル(リンゴを書いて、リンゴとわかる)ないしは、上手だねと言われるくらいまではいけるものです。ここから先がより創造的でクリエイティブな領域に入り、枝分かれしていく。その理に、幼いながら気付いていました。

少し雑ですが、その枝分かれをざっくりふたつのタイプに分けてみます。ふたつのタイプとは「創造」と「模写」の領域。自身(又は他者)のイメージを何もないとこから具現化していく能力と、目の前または記憶に存在するものを摸倣して具現化する能力。
芸術家やアーティストと呼ばれる方々は、前者の要素が非常に強くむしろそれこそが求められる因子となるのかもしれません。
このふたつの領域でボクが得意としたのが、「模写」でした。ゼロからイチを造り出す能力よりも、目の前のものや一度見て記憶したものを、割りと精密に再現したりする能力の方が高いことに気づきました。バランス感覚や姿形を正確に捉える能力は周りよりも高いと自覚しています。偉そうな事言ってすみません。しかしここで伝えたいのは、ボクの能力がどうのこうのとかそういう端的なことではありません。自身の能力値や得意不得意を理解したり、学びのどこに時間をかけるべきかを的確に把握して、行動に結びつけるということは、クリエイティブの世界で創り続けるという最も高い壁に立ち向かう為に必要不可欠だということです。そのことをに気づかせてくれたのが、THUGS MANSIONでした。

「努力すれば報われる」この言葉の意味を鵜呑みにしてしまうと、無意味(不必要)な努力を続けてしまう。それはむしろ、努力ではなくただの自己満足の領域に入ってしまい、成長しているのかさえわからない状態から抜け出せないまま、時間だけが過ぎ去っていく...。そうならない為にも、創造活動を通して自分の能力値や得意不得意をしっかり理解してあげることが重要だと思います。
これは、なにか技術的な分野に限った話ではないはずです。ご自身の仕事や家事、育児、学業など全てにおいて自分のことをしっかりと把握することは重要だと実感しています。実際に、家事と育児に関しては妻と分担して協力し合っています。まずは自分自身の能力や得意不得意を把握して、相手のことも理解する。これが適材適所、人間組織での摩擦を少なくする基本にもなると考えています。

少し堅くなってきましたね。すみません。
話は戻り、ではボクの得意を「模写」だとすると、そっくりそのまま真似しちゃうと、芸術活動やその他創造ではまた別の話になってきます。プロの芸術家でデッサンや風景画を専門にしている方は、目に写るものや記憶したものを精密に描き、尚且つ自身の色、所謂「自分らしさ」を表現します。「この色使いは○○氏特有だ。」とか「この精密さは○○さんにしかできないよね。」といった感じ。この「自分らしさ」これこそがボク自身の課題でした。
この課題をクリアするには、圧倒的なスキル不足もなにも、経験値が中学美術レベルで止まっていることも事実。ただの模倣なら真似やパクリ、はたまた盗作か…。しかし、唯一頼れるのはiPhoneのメモに書き溜めたインスピレーションのカケラ。一人一人が違う様に、ボクにしかないフィルターで見たこの世界。そこで見つけたカケラをカタチにするには、自分の得意を最大まで引き出す圧倒的な努力が必要だと悟りました。目がカッラカラになっても、腕に変な筋出ても、肩や首がカッチコチになっても、それでも作品に向き合う。得たいものがあるなら、何かを犠牲にしなくてはいけないことも悟りました。この夢がただの自己満足だと、誰かに鼻で笑われるかもしれない。だけど、誰かの心の琴線に触れる様な作品でありたいと、少しでも思い願ったのならば、何かを失う覚悟で向き合わなきゃいけない。じゃなきゃ一回捨てた夢、拾った意味がない。なぜ捨て、なぜまた拾ったのか。何を失い、何を得ようとしているのか。そう自分と向き合うきっかけをくれたのが、この作品だったんです。


出会いは偶然でした。

現在、何十万、何百万、何千万もの作品や資料の著作権が消滅し、その灯火が小さくもデータという半永久的な力を宿し、訪れた人を画面越しに楽しませ続けている。
ボクは、世界の美術館のメンバーシップに登録しています。登録すると貯蔵されている作品を閲覧することが出来、尚且つ著作権が消滅したパブリックドメインの作品のダウンロードが許可されます。美術館に行きたくても中々行けない時、ここを訪れては膨大な作品の数々を観て楽しんでいました。

デザインに行き詰まり、どっかで見たような似たり寄ったりのものばかりがPCのゴミ箱に溜まっていく。誰の心に響くかもわからないものが...。
そんな時、オランダの美術館の会員サイトを訪れ、ただただ貯蔵されている作品を眺めていた時でした。この作品の原画は、色使いは何となくわかるものの、輪郭線が所々消えかけ薄汚れている。いかにも歴史を感じる様な古くさい雰囲気。ボクは手が止まりました。時が止まったかの様に、しばらくの間眺めていました。すると、急に頭の中にどんな風に自分のブランドの作品に生まれ変われるか、完成図は勿論、手法や必要行程まで全てのイメージが涌き出てきました。

そして、ボクは夢を重ねた。


人目に触れる事はなく、その魅力や価値の灯火が消えかけていた。
この作品を、”他人と分ち合えるような美的な物体、環境、経験をつくりだす人間の創造活動、あるいはその活動による成果”という芸術の定義にあてはめるなら、物体としてでは無く、データとして半永久的にこの世(ネット上)に存在し続けたとしても、人目に付かないのであれば他人と分かち合うかの様な、相互に作用する感情や精神的なものは無いに等しいらしい。
そんな価値が希薄なこの作品に、ボクは夢を重ねた。その灯火にTHUGS MANSIONの息吹を吹き込んだ。ボクの、ボクたちの夢が羽ばたくようにと。


おばあちゃんが言ってた。

夢は見るものじゃない。叶えるものだって。
-LIBERTY MAFIA

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それでは素敵な1日を。

愛を込めて。
Peace


JUJ
LIBERTY MAFIA
THUGS MANSION
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