見出し画像

離れて暮らす長女との再会

離婚してから4年、子どもに会えなくなってから2年が 経った頃のことです。離婚後の子どものメンタルに関する勉強をしているうちに、子どもは両方の親から愛されていると実感することが健全な成長には必要だと知りました。
思っていても伝わらない、言葉で伝えることが必要だと知り、子どもに会いに行こうと決意しました。

私は、学校の通学路で待つ事にしました。
1回目のチャレンジで中学生の長男には会えたものの、小学5年生の長女と2年生の次男の通学路を間違えてしまい、会うことができませんでした。

そこで確率を上げるために、唯一繋がっていたママ友を頼りました。ママ友にお願いして、娘宛に書いたメッセージを伝えてもらうことにしました。手紙を持ち帰ると、また問題が起こるこる可能性があるので、その場で読んでもらって手紙は渡さないようにしてもらいました。

娘の応えは、「会ってもいい」ということでした。

ママ友から下校時間を教えてもらい、校門のところで待っていました。
登校時は先生が立っていましたが、下校時は先生がいなかったため、校門が見える少し離れたところで待つことにしました。
女性だとこのような場合、通りすがりの人にもさほど怪しまれないので、そこはある意味でラッキーでした。
男性の場合は、女性と一緒に行ってもらうことをお勧めします。

小学校から出てきた娘は、私の姿に気が付くと、こちらに来てくれました。
そして、娘から、「今日は弟と一緒に帰るから、弟が来るまでしか話せない」言われました。
要は、弟はまだ小さいので状況を理解できていなく、ママと会った事をパパに内緒にできないから、という理由でした。

当時5年生の娘はママと会ったという事が父親にばれると怒られるという事を強く警戒していたのです。

私に対してとても素っ気なく、下を向きがちで[* 、]笑顔を見せてくれることはありませんでした。
会いに行った月は娘の誕生月だったので、お誕生日プレゼントにキーホルダーを渡しました。

「今までごめんね」「ママはずっと愛しているよ」「また来るからね」

そのキーワードだけはどうしても伝えたかったので、下を向いている娘に伝えました。
ほんの5分くらいのできごとでした。

その後も何度か朝の登校時や下校時に小学校に行き、話しはせずとも顔を見せるようにしました。

しばらく通ったある日、その日は下校時でした。

娘がお友達と校門から出てきました。

私を見つけると、笑顔で走ってきて「見て~〇〇のママだよ!」と自分のママだとお友達に向かって叫んだのです。
私はかなり驚きましたが、冷静を取り繕いお友達に「こんにちは〇〇のママです」と挨拶しました。

それからは、笑顔で話してくれるようになりました。

しばらく会いに行っていると、私は自分が娘に会いに行くことが、娘の負担になるのではないかと考えました。

父親に怒られるのではないかとハラハラした気持ちにさせてしまうのではないかと。
そのことを素直に娘に聞いてみました。
すると娘は、パパに内緒でもいいから、ママに会いたいと言ってくれました。

現在の娘に当時の事を聞いてみました。
うっすらと記憶があるそうで、当時どんな気持ちだったかは、「単純に会いたかったんだと思う」とのことでした。
「子どもだったから深く考えてなかったと思う」とも言っています。

子どもは日々新しいことを学ぶので、新しい出来事の一つとして受け入れたに過ぎないのかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?