サンセバスチャン2023年4月ー(6) 有名じゃないけど極上のお店
さて、サンセバスチャンの美食紀行もいよいよ最終回となりました。バル、三つ星レストラン、バスクチーズケーキと色々紹介してきましたが、今回は地元の人を中心にとても評判の良い極上のバルとレストランを紹介します。
まずひとつ目はバルです。旧市街にある「ゴイスアルギ(Goiz-Argi)」というお店です。今回は前回2016年に訪れた時に行ったお店は行かない、という方針だったのですが、唯一の例外がここ。さらに言うなら、今回滞在していた4日の間に2回も行きました。それほどこのお店は美味しいのです。
このお店のピンチョスは魚介が中心。中でも特に海老の串焼き(Brocheta de gamba)は、私が今までの人生で食べた海老の中で最高に美味しかったと言っても良いでしょう。2016年にも2回、今回も2回、滞在中に行ったぐらいですから、その美味しさは想像できると思います。プリプリの海老もさることながら、ニンニクのよく効いたソースが何と言っても最高です。
また、蛸の串焼きも非常に美味しかったです。さらに言えば、バスク産のワイン、「チャコリ」が実に良く合うのです。テレビの旅番組などで見たことがある人もいるでしょうが、高さ2~30cmくらいから注ぐ微発泡のワインで、さわやかな酸味が特徴です。普通は酒を飲まない私もアルコール度数が低いのでさっくり飲めました。
店名:Goiz-Argi
住所:Fermin Calbeton Kalea, 4, 20003 Donostia, Gipuzkoa, Spain
WEB:https://sansebastianpintxobars.com/pintxo-bars/goiz-argi/
そしてもう一軒、ご紹介するのが「ボデゴン・アレハンドロ」(Bodegon Alejandro)というレストランです。
実は3年前、2020年の4月にサンセバスチャンを再訪する予定でホテルもレストランも予約していたのですが、残念ながらコロナ禍で断念せざるを得ませんでした。なぜ4月に行こうと考えた理由は「涙豆」を食べたかったからです。
「涙豆」というのはエンドウ豆の一種ですが、サンセバスチャンでしか栽培されておらず、しかも4~5月の初夏の頃にだけ採れる食べ物です。前回予約していたレストランがコロナの影響か、廃業してしまっていたので、代わりのレストランを色々探したところ、ここを見つけたというわけです。
上に乗せた半熟卵を崩して食べる「涙豆」、期待はしていましたが、想像をはるかに上回る美味しさでした。さらにメニューを見ると色々魅力的なものが並んでいます。やはりこの時期に採れるホワイトアスパラも美味しいです。
またごく薄く切ったパンを焼いてゴマをあしらったチップスもあっという間に食べてしまいました。そして牛肉(バスク牛?)のステーキと、レタス&オニオンの素朴なサラダも絶品でした。
これだけ美味しいものを食べても値段は三ツ星レストランの10分の1ですから、大満足です。
店名:Bodegon Alejandro
住所:Fermin Calbeton Kalea, 4, 20003 Donostia, Gipuzkoa, Spain
ホームページ:http://www.bodegonalejandro.com/carta/
今回も前回同様、滞在はわずか4日間でしたので、あまり多くのお店には行けなかったのですが、もし半年ぐらいここに住んでいれば、相当美味しいものを見つけることができそうです。その分、相当体重も増えそうですが(笑)
連載第一回目にも書いたように、いつかこの街へ半年か一年ぐらい移住することは本当に真剣に考えてみたいと思っています。
シリーズ最後までお読みいただきありがとうございました。
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次回は少し間を置いて、テーマは「音楽」にしたいと思っています。
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