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保育園の先生とのやり取りで感じたコミュニケーションにおける「目的」の重要さ

保育園にお迎えに行くと、「息子くんのお母さん~・・・」と、先生方に遠慮がちに呼び止められることが多々ある。

今日鼻血がでちゃいましたとか、頭をぶつけたので冷やしてます、とかそういうお知らせがほとんどだが、たまにあるのが

「息子くんが、今日お友達を叩きました」とか「お友達を後ろからおしました」というような”しでかした”案件だ。

私たち親が家で把握できる子どもの様子は、非常に限られたものだ。
保育園というひとつの社会の中で、他の子どもと関わる中でしか見せない姿や行為がある。

その意味でも、息子を一番そばで見てくださっている保育士の先生方には全幅の信頼をおいており、年度初めや定期面談のときには必ず「悪いことをしたら、ビシバシ厳しく叱ってください!」とお伝えしている。

多くの先生方が、タイムリーに息子を指導くださり、いつも本当に助かっている。

そして息子が叱られるたびに、親としては面白いことに気づいてくる。
先生によって指導と私たち親へのフィードバックの方法が大きく異なるのだ。

多くの場合、おおよそ以下の3つのようなポイントを簡潔に1,2分で説明して、そのうえで必ず”保育園で起きた出来事はすべて園の責任です。このようなことになってしまい申し訳ありませんという一言を添えてくださる。
お話いただくときは人通りの少ない場所に誘導してくださり、小声で伝えてくれるなどご配慮いただくことが多い。

①今日起きた出来事(息子くんとAくんがこういうことになりました)
②どう保育士が関与したか(仲裁し、双方の言い分をききました)
③息子の様子(反省してちゃんと謝れました)

しかし時々あるのが次のようなパターンだ。
正直こういう形でフィードバックを受けると、厳しく叱ってくださいとこちらから言っておきながら申し訳ないが、なんとなく嫌な気持ちを抱えてしまうことが多い。

①今日起きた出来事(息子くんとAくんがこういうことになりました)
②息子の悪かったところ詳細
③どう保育士が叱ったか(どんな風に息子を叱ったか詳細)
④相手のAくんの様子(とても可哀そうでした)

正直保育士の方々がどういう方針を持って対応くださっているのか詳しいことは理解できていない。

しかしながら親目線でみたときに、明らかに前者は目的をもってお話くださっているのが分かる。何が起きたかの説明と、それを子どもたちがどう乗り越えたか、に焦点を絞ってくださっている。

後者のパターンの先生方を批判したいわけではない。
我が子可愛さに、たくさんバイアスがかかっていることも自覚している。

ただ、コミュニケーションって、やっぱり目的がとても大事なんだろうと思う。

「これを伝えることによって、相手にどういう気持ちになって欲しいのか?」また「どういうアクションを取って欲しいのか?」がクリアでないと、変に婉曲して伝わってしまったり、ちぐはぐになってしまうことも出てくるのではないだろうか。

自分の身にも置き換えて日々発言の機会を大事にしていきたいと思う。

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