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【ポートフォリオ・架空企業サイト】クオリティが今よりちょっとマシになる制作前の2ステップ~その1~

数ある記事の中から目を止めて頂き、ありがとうございます。
こんにちは!
Liall.(リアル)のディレクション担当、藪内です。
「Liall.ってなに?」という方はこちらから是非サイトを覗いてみてください!

初心者の方が、デザインやコーディングを独学等である程度学んだあと、次にやることと言えば、ポートフォリオや掲載する作品(架空企業サイト等)の制作だと思います。
割とここで躓く人が多いと思います。私もそうでした。

・Webデザイナーを志望している人が、自分のデザインをコーディングできない問題
・コーダー志望の人が、ポートフォリオや作品のデザインができない問題
・ていうか、どんなの作ればいいか分からん問題

これ、結構あるあるだと思うんですよね。
そもそも上手なポートフォリオや作品って何かって話もありますよね。
もちろんググれば同じ人間とは思えないクオリティのポートフォリオは出てきます。
当たり前ですが、ネット上で高評価を得ているのは、初心者が作ったものではないことがほとんどのはずです。
長年プロとして経験を積んだ方が、その技術や表現したい内容を余すことなく表出させてるわけです。
そんなもん、初心者が同じクオリティで作れるわけねーだろって話です。
くわえて言うならば、例えば制作会社への就職を希望して提出する際に、そんな化け物レベルのポートフォリオが必須かといえば、そうでもないですよね。

頭ではそう分かっていても、やっぱり考え込んでなかなか進まなかったり、作ってる最中に溢れる「コレジャナイ感」に心折られるっていう人いっぱいいると思うんですよね。
ていうかどうせ作るなら「より良いもの!」って思う人が大半でしょうし。
そこで、今回はポートフォリオや架空企業サイトの制作を行うときに、どうすればより良いものが制作できるかについて、私なりの意見を書いていきたいと思います。
ちなみに、技術を上げろ!とかそういう話ではないです。
事前に考えておくだけで、「踏ん切りや目途がつけやすい」「どういうものを作ろうか目安を立てやすい」「次回以降の成長につなげやすい」等に効果があると思います。

・ポートフォリオや掲載する架空企業サイト等の制作に悩んでいる方
・出来上がった架空企業サイトやポートフォリオがあまり良くないのは分かるが、でもどこが悪いか分からない方
・制作物を先輩や上司にダメ出しされることが多いが、どこを直せばよいのか分からない方

こういう方に少しでも参考になればと思います。
いつものnoteの1万倍くらい真面目に書いていきたいと思います!
たったの2ステップ(細分化してないだけ)なので、是非やってみてください!
ここから先は、実際に例があった方が分かりやすいと思うので、「ポートフォリオへ掲載する架空企業サイトを制作する」前提で頭を働かせながら読んでみて下さい。

【1-0.「より良いもの」を定義する】

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さて、まずゴールを明確にしましょう。
当然ですが、曖昧なゴールや目標を設定しても、達成可否や達成できなかった際にどこが不足していたかを振り返ることが出来ません。
こういうフィードバックを自分で行っていくことで、自分のスキルを高めていことが非常に大切なのは言わずもがなです。

まれに「クリエイティブな発想だから一般人には分からない」「むしろ分かる人には分かる」などと嘯いて、数値や合否という目に見えるものを軽視する人がいますが、正直そういうタイプは、このnoteを見る必要はないかなと思います。
あなたが何故Webデザイナーやコーダーを目指したか、スキル習得を目指したかを振り返って下さい。
ピカソやゴッホのような「死後も長きに渡って評価される美」を作ることが目標ですか?
そのためにいきなりオリジナリティ溢れるデザインや制作をやるというなら、私は門外漢なので特に言うことはありません。
そうではなく、「WEB業界へ転職したい」「フリーランスになりたい」「人に喜んでもらいたい」という思いから勉強を始めたのならば、数値や合否を無視することは出来ないはずです。
また、ビジネスとして取り組んでいくつもりなら、その価値はほぼ「金銭」で評価されることになります。
金銭もまた数値として目に見えるものになります。
こんな風に書くと勘違いされたくないので一応念のために言っておきますが、ピカソやゴッホのようになる目標を掲げることが悪いわけではありません。
ただ、掲げた目標が違うのであれば、辿るべき道のりや心の在り方は変わるというだけです。
ていうかピカソやゴッホも基礎力めちゃくちゃあるって話じゃないですか。
基礎も十分にない初心者がいきなりあのオリジナリティをやろうとしても無理だと、門外漢的には思いますけどね。

【1-1.「より良いもの」は「技術や経験がないと作れない」とイコールじゃない】

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では、上記を踏まえて「より良いもの」を定義します。
あなたが架空企業サイトを作る理由はなんでしょうか?
ケースバイケースだとは思いますが、ひとまず「今後フリーランスとして活動したい」から「ポートフォリオが必要」であり、そのための第一歩として「掲載する作品として、架空企業のサイトを制作」する前提としましょう。

この条件のとき、「より良い架空企業サイト」とは、どんなものでしょうか?
私は、「見た人が、仕事を依頼したくなるようなもの」だと思います。
では、どのような架空企業サイトであれば仕事を依頼したくなるでしょうか?
・洗練された外観や計算された使い勝手のよいデザイン
・動画やスライダー、各種アニメーションなど利便性を上昇させつつ、目を楽しませるようなコーディング

などなど。
制作初心者視点だと、どうしても「作るのが難しかったり、手間のかかるもの=技術や経験が必要なもの」が依頼したくなる条件だと考えてしまいがちです。
はっきり言いますが、そんなことないです。
もちろん、上記のようなデザイン・コーディングを求められる場面はありますが、それだけでは決まりません。

あなたが何か物を買うときを思い出してください。
出来れば、それほど詳しくない分野のものが良いと思います。
例えば冷蔵庫とか。
結構値段しますよね?決して安い買い物ではないです。
必要だから買いはしますけど、正直それほど詳しくない人が多いと思います。私もです。
さて、冷蔵庫買うとき、どんなステップを頭の中で辿りますか?
「冷蔵庫ほしい➡洗練された外観に、なんか肉とか野菜とか良い感じにしてくれる高性能➡買おう!」ってなりますか?
なる人はお金持ちです。羨ましい。
ちなみに私は「冷蔵庫ほしい➡予算はいくらくらいまで➡大きさ(部屋に入るサイズ)が知りたい➡色や外観はまぁ派手じゃなければ…➡肉とか野菜とかいい感じにしてくれるのはまぁどっちでも。それより冷凍庫(アイスの収納力)と扉が両開きかとかのほうが大事!➡配送サービスはあるよね?➡在庫ないの?いつまでかかるの?すぐ来ないの?面倒そうだな…➡在庫ある中で安くてそれなりのにするか、まだ今の持つしもうちょっと考えるか」という思考を辿ります。

何が言いたいかというと、商品やサービスの購入を考えている人は、高機能や洗練された外観を最優先に求める層だけじゃない、というわけです。
限られた予算の中で、譲れない条件(納期や配色、必要なシステム)があり、それらをクリアしていることが最も重要なのです。
これらを踏まえて、どんな架空企業サイトが「より良いもの」に該当するか考えてみましょう。

①見る人に不快感を与えないデザインが最低条件。どういう意図をもってデザイン制作をしたか説明できるようにする。
②各種動きや機能を付けることに重点を置くのではなく、どういう意図があって機能をつけたか説明できる状態にする。
③定番としてよくつけられているデザインや動きなどは、「もちろん出来ますよ」というアピールで一応付帯させる。または、付帯させた作品と付帯させない作品を用意する。
④それらを制作するのに必要な期間、制作時の意図が分かる状態にされていること。

この4つが見ればわかる状態になっているものが、私の考えるフリーランスを目指す人が制作すべき「より良い架空企業のサイト」です。
なぜなら、フリーランスになったあなたにホームページを制作してほしいと依頼する人の大半が、「あなたに下請けとして働いてほしい制作会社」「自分ではホームページを制作できない人」かのどちらかに属することになるからです。

【1-2.制作会社から仕事をもらえるフリーランスを意識する場合】

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「あなたに下請けとして働いてほしい制作会社」から仕事を頂きたいなら、やはり「出来ること」と「出来る速度」が見える事が大切です。
基本的に下請けとしてお仕事をいただく際には、仕様書をいただくことが多いと思います。
その仕様書通りにどのくらいの期間で制作できるか、が見えれば制作会社として依頼するか否かの判断材料になります。
つまり上記③や④は必須です。
また、仕事上のやりとりも踏まえて信頼できる人柄か、コミュニケーション能力もあるか、といったことは見られます。
きちんとした文章が書けているか、意味の分からないメールを送ってこないか、などという当たり前が出来るかの判断材料として、自らの意図を説明する①や②も決して無駄にはなりません。
そして当たり前ですが、仕事は信用が第一です。制作段階でのスキルが分かればよいのですから、変な嘘は記載せず、自身のスキルが向上すれば、次の制作物へ反映させていけばよいのです。

【1-3.直接依頼を受けられるフリーランスを意識する場合】

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「自分ではホームページを制作できない人」からお仕事を頂きたいと考える場合、「自分ではホームページを制作できない人」に、Webデザインやコーディングに詳しい人は少ないという前提に立つ必要があります。
中には「時間があれば自分で作るんだけど…」という技術的な問題はクリアしている依頼者もいるかもしれませんが、大抵の場合、技術的な面に詳しい人はあまりいません。その分野で仕事してるわけじゃないですから当然ですね。
だから、技術的に難しいことが出来るかどうかなんてことは、あなたへ依頼するかの判断材料になりません。
というか、実装したい内容があなたに出来るかを事前に斟酌する人はいません。出来る前提で聞かれます。
それより、「うちの会社は信頼第一だから、とにかく誠実さが伝わるようなデザインが良い」などの、ざっくりとした希望をどこまで形にできるか、親身になってくれるか、そういったことが大切になります。
そういったお客様に対して、仕事を受注したいと考えるなら「うちではこうやって誠実さをアピールするデザインを制作できますよ」と伝える必要があります。
制作中、お客様の新たな要望が出た場合、その要望をどのような形で取り入れれば「初期要望の誠実さをアピールするデザインと共存できるか」を考え、「新たな要望を加えたこのデザインがなぜ誠実さが伝わると言えるか」を説明し、ご納得頂けないといけません。
つまり①や②の能力が最低限必要だと言えます。
もちろん、どのくらいの期間で仕上がるのか、最低限これくらいの機能はつけてくれるのか、見るための③や④があればなお良いことは間違いないでしょう。

【1-4.1ステップ目の結論】

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「より良いもの」の定義を以下の内容に決定しました。

①見る人に不快感を与えないデザインが最低条件。どういう意図をもってデザイン制作をしたか説明できるようにする。
②各種動きや機能を付けることに重点を置くのではなく、どういう意図があって機能をつけたか説明できる状態にする。
③定番としてよくつけられているデザインや動きなどは、「もちろん出来ますよ」というアピールで一応付帯させる。または、付帯させた作品と付帯させない作品を用意する。
④それらを制作するのに必要な期間、制作時の意図が分かる状態にされていること。

しかし決まったのは「定義」であって、ゴールではありません。
ここから、明確なゴールを設定していきます。
…がちょっと文量がそれなりになってしまったので、それは次回です!

【終わりに】

次回は、明確なゴール設定と「架空企業のサイト制作だから出来る初心者向け裏技」的なものを書いていきたいと思います!
考え方自体は、実際の制作でも十分に活かせる情報を記載していくつもりですので、是非次回も宜しくお願いします!

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