交換留学をする場合の就活スケジュールはどうするべきか
はじめに
お久しぶりです。ライです。
留学から帰国後、無事卒論を書き上げ提出し、卒業が確定しました。
今後は一橋のMBA(経営分析プログラム)に進学し、2年間勉強する予定です。
さて、今回noteでお話しするのは、留学と就活についてです。
折角時間がある大学生活、1年間の交換留学をして視野を広げるのは非常に良い選択であり挑戦だと思います。
しかしながら1年間日本を離れるとなると、気になってくるのは卒業後の進路。交換留学は多くの場合2年冬~3年夏の出発になるので、同級生が就活に本格的に取り組みだす頃に海外に留まるのは不安も大きいと思います。
ということでこの記事では、大学で交換留学をする場合の就活スケジュールについて、
①どのような選択肢があるのか
②それぞれの選択肢にどんなメリット・デメリットがあるのか
この2点を個人的な主観も交えつつ紹介しようと思います。
考えうる選択肢3つ
大学で1年間交換留学をする場合、一般的な選択肢は次の3つかなと思います。
(大学3年生夏~4年生夏の1年間留学するケースを想定しています)
留学後4年生で卒業し、就職する
留学後1年留年し、5年生で卒業・就職する
留学後4年生で卒業し、大学院に進学する
一橋大学の5年一貫プログラムのように、5年で修士号まで取るようなコースもありますが、それについては別に解説します。
4年生で卒業・就職する場合
交換留学をしながら、同級生と同じタイミングで卒業しその後就職するケースです。
交換留学は単位互換などの制度を使えば、卒業に必要な単位自体は問題なく取り切れる可能性が高いです。そのため、交換留学の制度の利点を活かした方法といえるかもしれません。
就職活動が最も活発化する3年夏~4年夏の間日本にいないので、基本的には留学中セミナー・説明会・選考などをオンラインで受けながら、帰国してから留学生向けの選考や通年採用の企業を多く受けることになると思います。
あるいは、ボスキャリのように留学先で開催される就活イベントに参加し、留学中に内定をつかみ取るのも1つの手ですね。
4年卒業&就活のメリット
何よりスピーディーさが1番のメリットと言えるでしょう。
留年や進学による費用は全くかからず、すぐに就業できます。
費用を抑えたい人や、早く社会に出て働きたいという人にはお勧めの方法かもしれません。
4年卒業&就活のデメリット
一方でメリットは大きく分けて2つかと思います。
選考・イベントに対面での参加が出来ない
留学の時間の多くを就活に奪われてしまう
1つ目は明白なデメリットだと思います。コロナの影響でオンライン面接を採用する企業はかなり増えたものの、最終面接は対面で行われることがまだまだ多いです。
またオンライン開催のイベントについても時差を考慮するとスケジュールを合わせるのが難しいこともあるでしょう。アメリカやヨーロッパに留学する人にとっては要注意です。
2つ目は意外と見落とされがちだと思うのですが、留学中の時間がかなり就活に奪われてしまいます。
勿論就活も大事ですが、留学は異国の地で様々な人と出会い、文化に触れることで視野が広がったり価値観が変わったりする貴重な機会です。
就活を優先するあまり、留学中ほとんど寮から出ずに選考を受けていた、となるのは本末転倒です。留学と就活のバランスをうまく保ちながら進められる人でないとオススメできない選択肢かもしれません。
1年留年し、大学5年生として卒業・就活する場合
次の紹介するのは1年留年をすることで、卒業を1年遅らせて就活をするパターンです。
こちらはかなり多くの学生が選ぶ選択肢だと思います。
5年卒業のメリット
5年卒業のメリットは以下の2つかと思います。
帰国してから就活を進められる
同級生から情報・ノウハウを得られる
5年卒業の1番のメリットは、日本で就活を進められる点でしょう。卒業を1年遅らせることで(近年就活は早期化しているとはいえ)本格的な就活が始まる時期には日本に帰国することができます。
留年といっても必要な単位を取り切っていれば、休学をすることで学費を抑えることができます。
また、1年卒業を遅らせることで、先に就活を終えた同級生から就活情報やアドバイスをもらえるのも地味にうれしいポイントです。
5年卒業のデメリット
5年卒業のデメリットは、結構忙しいに尽きると思います。
というのも、5年卒業の場合でも4年目にある程度卒業論文を完成させることが推奨されています。
これには5年目の大学生活を休学する場合、ゼミに出席するタイミングが無いため、教授やゼミ生からのFBが得ずらいという背景があります。
そのため、5年卒業をする場合「就職活動+卒業論文」というかなり重い活動を2つ同時並行で進めていく必要があります。
1年卒業を遅らせたからといって、必ずしも時間に余裕が生まれるというわけではないのは知っておくべきかと思います。
5年一貫プログラムについて
一橋大学でも採用されている5年一貫プログラムは、大学の4年次に修士1年の内容も行う、というプログラムです。
「どうせ5年で卒業するなら修士までとってしまおう」という気持ちにさせてくれる耳障りの良いプログラムではあるのですが、少し慎重になった方が良いかと思います。
5年卒業の場合「就職活動」と「卒業論文」が重なり忙しくなるのは紹介した通りですが、5年一貫プログラムですとここに「修士の授業」と「修士論文」が加わり、さらにスケジュール管理が大変になります。
自分はバイタリティがある、高いモチベーションを保ちながらどの活動も進められるという自信がある方以外は避けるのが無難かと思います。
卒業後大学院に進学する場合
最後に学士課程は4年で卒業しつつ、大学院に進学するケースを紹介します。これは僕も選んだ選択肢です。
修士の2年間が乗っかってくるので、同級生と比べると2年間就業が遅れる形になります。
大学院進学のメリット
個人的に思う大学院進学のメリットは次の2つです。
時間的余裕が生まれる
留学での学びを踏まえて勉強できる
1つ目の時間的余裕に関しては明らかかと思います。2年間就業が遅れる分、余裕を持った就活が出来ます。
また2つ目に関しては僕が大学院進学を決意したの最大の決め手です。留学では常に英語で授業を受けていたのですが、そこでの学びを日本語に落とし込んだり、逆により英語で深い部分を勉強したりする時間が欲しいと考えるようになりました。
勉強へのモチベーションが高い人にはお勧めです。
大学院進学のデメリット
一方大学院進学のデメリットは次の3つです。
学費など費用がかかる
既に浪人や留年をしていると就活が不利になる可能性がある
大学4年次に路頭に迷う可能性がある
1点目に関しては明確なデメリットで、お金は1番かかる選択肢です。
2点目に関して説明すると、一部の企業は新卒枠に年齢制限を設けており、+2年までとしている企業が多いです。そのためすでに浪人や留年などで1年後れを取っていると、2年の修士課程はマイナスに見られる可能性があります。
3点目に関しては僕が1番強く感じたデメリットです。多くの院試は4年次の夏~秋にかけて行われます。そのため合格通知を得るまでは「もし落ちたらどうしよう」という不安をかかえて生きることになります(笑)
僕はもし落ちたら5年卒業に切り替えようと思ってましたが、それでも他の就活生よりは遅れたタイミングでの就活となるため、やや不利になるのは間違いなかったと思います。
おわりに
この記事では留学後の進路について個人の見解をまとめました。
もちろんここで指摘できていないメリットやデメリットもあるかと思いますので、進路については色々な方の話を聞くのが重要かと思います。
もし質問、リクエストなどありましたらXで教えてください。
それでは!
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