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あたらしい自分になって微力でも人の役に立てるといいな
やっと仕事が決まりました。
と言ってもまだ1週間ですが。
このご時世のせいか、なかなか求人がありませんでした。
それでも条件が合いそうな所を見つけ、わずかな可能性を信じて面接に行くこと数回。
転職理由を言い、このお仕事をやりたいと願い、何度も頭を下げました。
他にも応募があるので合否は1週間後に、と言われる会社が多くて期日を首を長くして待ちました。
そしていつも空振りで後日、履歴書が返送されてくる。
おばはんだからダメだったのかな?
無資格だからダメだったのかな?
遠くて交通費が掛かるからダメだったのかな?
誰も不採用の理由を教えてくれません。
社会に不必要とされているみたいで堪らなかったです。
返却された履歴書の写真をそっと剥がしながら涙ぐみました。
また求人を探して履歴書書いて面接に行って結果を待つ。
その繰り返しでとうとう2月になってしまいました。
ふと恵方巻の作り方が載った小さな冊子を手に取ったらクリニックの募集が。
しかも資格不問と書いてある。
ずっとやってみたかった仕事。
人の為に社会貢献できる仕事。
このご時世に医療関係は怖いけどやってみたいなって。
いつも身内に助けられてばかりだから他人を助けてみたいなって。
よし、面接だけでも行こうと応募しました。
面接時、話しやすくて優しく患者さんに接しられそうですね、と言われました。
いつも面接では好印象のお言葉を頂いていたのに不採用でした。
つとめて明るく、ありがとうございますと答えたました。
最後にお決まり言葉「まだ他に面接の方がいるので」と言うことで合否の電話を待ちました。
でも今回はもう後がないと言う切迫した気持ちと心から役に立ちたいと言う気持ちで、不採用だった場合の次の職を探そうとは思いませんでした。
合否の日は全くスマホに触らず、ひたすら電話を待ち続けました。
そして有難いことに、一番印象が良かったのでと採用していただけました。
勤務初日から大変でした。
見たことのない世界でしたから。
でも汗を拭き拭き愚痴も言わずに頑張りました。
終業時間に「初日なのに疲れたでしょ?」とスタッフに声を掛けられ、今までだったら「足腰が痛くて痛くて」って愚痴をこぼしたと思います。
でも少しは役に立った気がして「いえ、やりがいがありました」ってとっさに答えれた。
今まで人に甘え、自分勝手に生きてきた私。
あたらしい自分になって人の役に立てるような仕事をしようと思います。
楽になったわ、と言うみんなの笑顔が見たいから。
うん、頑張ります。