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スマホを無くした時の動揺ったら、もう。

新年が明けました。
ここ数ヶ月、私だけが1日24時間じゃないみたいに日々あっと言う間に流れていきました。

昨年は転落事故で骨折したり失業したりで、今年こそは平和な日々をと思っていましたが新年早々スマホを無くしてしまいました。

家に帰ってバッグの中にスマホがない時の動揺ったらもう。
バッグの中身を焦って全部出し、ポーチの中も見る。
エコバッグもショップ袋も逆さにして荷物を落とす。
ポケットと言うポケットすべて探す。
パニックになっていたので落ちつけ、落ちつけと声に出す。

その日は母と親戚の法事に行って、帰りに夕食を二人で食べました。
店内で姉に駅まで迎えに来てくれるようLINEをしました。

そこまではスマホを触っていたのを覚えてる。
店内のテーブルに置いて来てしまったか。
はたまた姉の車の中に落としたか。
家の電話もパソコンも持ってない私にとって唯一の通信手段。

食事をした店はもう閉店しただろうか?
電話番号すら検索出来ない。
閉店後なら明日の開店時間までモヤモヤしながら待たなければならない。
定休日だったらどうしよう。
スマホを悪用されたらどうしよう。
不安で血の気が引いて行く。

とにかく公衆電話を探して、姉の車の中に置き忘れてないかまず聞いてみよう。
無かったらお店に確認してもらおう。

とは言え、公衆電話ってどこにあるのかしら?
いまどき電話ボックスなんて見たことないな。
どこにあったっけ、あそこならあるかな?

とりあえず財布と鍵を手にして寒空の外へ飛び出しました。
確か郵便局の隣にあったな。
反対方向のあのスーパーにもあったような。
郵便局に行くよりスーパーのが近いけど、車も自転車も持ってない私にとって設置されてなかったらリスクだな。

十数メートル走るだけで寒くて息も切れた。
スーパーに賭けてみた。
「あった!」

公衆電話なんて何年振りに掛けるだろう。
かじかんだ指でボタンを押すとすぐ母が出た。
姉が後部座席に落ちているのを見つけて、今家を出たと言う。
ホッとしたと同時にまた来た道を走った。

車のヘッドライトを付けたまま、オートロックの前でたたずんでいる姉を見つけた時は涙が出そうになった。
返答がないので、いぶかしげに思っていただろう姉は外から走り込んで来た私に少し驚いていた。

スマホひとつでこんなに不安になるんだな。
スマホのない時代を生きて来たのに。
あの頃はアドレス帳を3つぐらい持ってたし、そもそも必要な電話番号は全部記憶してた。
今はかろうじて実家の番号がわかるだけ。

一人暮らしの私にとってスマホはなくてはならない必需品中の必需品。
肌身離さず、外出する時は十分に気をつけようと思った次第です。

☆最後まで読んでくださりありがとうございました。


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