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心が恨みでいっぱいより感謝でいっぱいのが良いに決まってるよね

ギプスが外れました。
これからのリハビリの方が大変だと聞きましたが、取り敢えず全く不自由であった腕が少し楽になりました。
ありがたいことです。

ずっと考えていました。
転落なんて生まれて初めてのことに痛みで泣いて、その後、退職に追い込まれて恨んで泣いて。

痛みとダルさで眠れぬ日々が続き、私なにか悪いことしたかな?って自己嫌悪になったり。

お金持ちのマダムが不慮の事故にあったわけじゃない。
一人暮らしで日々の生活に精一杯のアタシに起きた事故だ。
この先のことを考えると、不安になって嘆かない方がおかしい。

腕にギプスをして、足に包帯を巻いて、いくつもの擦過傷の顔を見ても驚きもせず、「うちは休職制度はないので」と切り捨てた院長。

労災のお願いに伺ったら、「先に退職届けを出して下さい」とのたまった院長。

あんたの病院の勤務後の事故だよ。
誰も好き好んで転落したんじゃないよ。
なに、片手で出来る仕事がないって。
休職もできないって。
こんなことなら雨の日に仕事に行かなければ良かったわ。
明日からどう生活すればいいの?
痛いしお金なくなるし。
なんでそんな平然とアタシを切り捨てられるの?

ああ雨が降ったからダメだったんかな。
オートロックが解除されてなかったのか勢いよく開けたからダメだったんかな。
スニーカーの底が減ってたのかな。

頭打たなくて良かったな。
横向きに落ちて良かったな。
車を持っている家族がいて良かったな。
毎日、出勤前に病院へ連れてってくれる人がいて良かったな。

院長への恨み節しかなかったアタシ。
恨むことでしか痛みを軽減できなかった。 

ある日、幼子からもらった手紙でスコーンと気が晴れた。
院長への恨みから始まって自己嫌悪に陥って最後に感謝する心が生まれた。

この事故にあって良かったとは思わないけど、ありがとうと心から言えるようになりました。
ありがとうは口に出さなきゃね。
心の中で思っていても伝わらないかもしれないから。
些細なことでもありがとうって言うよ。

ありがとう、ありがとう、ありがとう。


☆最後まで読んでくださり、ありがとうございました。






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