見出し画像

誹謗中傷裁判カンパのお願い

ryuchellさんの訃報を知った時に書いたnote記事でも触れていますが、私、李琴峰は今、複数の誹謗中傷者を相手に、民事訴訟や刑事告訴など法的措置を取っています。
これらの法的措置へのカンパを募るために、この記事を執筆しています
 
発端は言わずもがな、2021年7月の芥川賞受賞でした。受賞以降、私は夥しい数の誹謗中傷を浴びてきました。私への人身攻撃、差別発言、低レベルの侮辱と悪口、そしてデマと誤情報が、SNSを中心に広まりました。
これらの誹謗中傷はかなり長いあいだ続き、今でも散発的ではありますが続いているようです。
 
誹謗中傷の程度は激しく、私は一時期、不眠や眩暈など心身の不調に苛まれました。一人でいる時にふと襲ってくる不安と恐怖にも苦しみました。ネット上の暴言を浴びていると、上階の生活音や床の軋みが伝わってくるたびに、誰かが自分を殺しに来たのではないかとおののいたくらいです。それくらい、世界の敵意を感じていました。
いっそのこと自死して解放されるほうが楽なのではと考えたこともありました。心療内科を受診し、抗不安薬を飲み、長い時間をかけてようやく通常通りに生活と仕事ができるようになりましたが、それでも私は今も、講演や対談など人前に出る仕事をする時、聴衆の中に攻撃者と誹謗中傷者が潜んでいるのではないかという恐怖に苛まれます。
 
私を誹謗中傷している人は、いわゆる日本のネット右翼や、台湾のナショナリスト、あるいはアンチLGBTの差別者、ないしトランスヘイターなど、その属性は多岐にわたります。
ただ、共通の特徴もあります。彼らの99.9%は匿名の人です。匿名の陰に隠れて、つまりは安全な場所にいて、娯楽としてこそこそ人に石を投げつけるような最低最悪の卑劣な連中なのです。
 
私は作家です。
もし相手が言論のつもりで、顔と名前を明かした上で正面から挑んでくるなら、言論で反撃する用意が私にはあります(例えばこれ)。
しかし、匿名の影に隠れて石を投げつけてくるような卑劣な連中や、言論とはとても言えないような低レベルの侮辱、根拠のない誹謗中傷といった不法行為は、司法に任せるしかありません。
 
私は一時期、本当に生きていけないのではないかと苦しんでいましたが、色々な人に支えられてなんとか踏みとどまりました。
私はそこまで美しい人間でもなければ、とりたてて性格のいい人間でもありません。ひどい仕打ちを受けたらやり返したくなるし、傷つけられたら復讐心に燃えます。
私は断固として戦います。
匿名の陰に隠れて見ず知らずの他人に対して石を投げつけるような愚劣で卑怯な連中を、私は絶対に許しません。

 
私はこれまで、すでに何人もの誹謗中傷者に対して法的措置を取ってきました。刑事告訴もあれば民事訴訟もあります。男性もいれば女性もいて、日本人もいれば台湾人もいて、年齢だって二十代から六十代までと様々です。
ほとんどの案件はまだ結果が出ていませんが、すでに決着がついている案件もあります。
 
台湾・台北市在住の40代男性が、私についてデマを流し、プライバシー侵害をし、さらには汚い言葉で私を侮辱しているので、私は男性を刑事告訴しました。
結果、男性は身元が特定されて起訴され、懲役4か月の有罪判決が出ました。

この男性に対しては、今後は民事での損害賠償も求めていくつもりです。

 
しかしながら、ご存知の通り、匿名の誹謗中傷者に対して法的措置を取るのは、非常にコストが高いことです。
これらの法的措置において、弁護士費用や裁判費など、私の負担は合計数百万円に上る見込みです(それでも匿名の誹謗中傷者の身元を特定できる保証はないのですが)。
金銭的なコストだけでなく、時間的なコストもかかります。弁護士と相談しながら書面を作ったり、証拠を集めたり、場合によっては自ら出廷したりしなければなりません。どれも膨大な時間がかかることで、その分、執筆の時間が削られ、仕事のペースや収入にも影響が出ています。
 
そうした負担は、私一人にはあまりに重いので、このようにカンパを募ることにしました。
カンパとは要するに「お金をください」ということにほかならず、みっともないのは重々承知ですが、それでもどうか、力になってください。ご協力ください。
 
ご協力いただける方は、以下の方法でカンパを送っていただければ幸いです。
 
■paypal:
https://paypal.me/sakkabunbu

■note:
直接この記事のサポート機能を使ってカンパしてください。
(プラットフォーム手数料が高いのであまり推奨しません)

■銀行振込:
銀行名:ゆうちょ銀行
支店名:〇一九(ゼロイチキュウ)
預金種目・口座番号:当座0364827
口座名義:李 琴峰(リ コトミ)
 
5000円以上カンパしていただいた方で、ご希望の方には、裁判の経過や詳細に関する情報などをメールで不定期にご報告します。
この【
裁判カンパ支援者登録フォーム】から連絡先等の情報をご登録ください。
  
末筆ながら、個人的な名誉回復はもちろんのこと、ネット上の誹謗中傷に苦しめられる人が少しでも減るように、社会的な問題提起も含め、自分にできることをやっていきたいと考えております。
どうか応援のほど、宜しくお願い致します。

書くためには生きる必要があり、生きるためにはお金が必要になってきます。投げ銭・サポートは、書物とともに大切な創作の源泉になります。