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「一万円選書」に当選したはなし

「一万円選書」というサービスをご存じですか?

北海道の砂川市にある「いわた書店」様が行っている選書サービスなのですが、私はつい半年ほど前、あるポッドキャストを聴いてその存在を知りました。

今まで、本との出会いは「本と自分の一対一」だと思っていました。
書店でもネットでも、本の方から話しかけてくるような感覚になって
「ぜひともお迎えしなくては」と即かご入りします。
自分が本を選んでいるのではなく、本が自分を選んでくれていたのです。

ですが、なぜでしょう、選書サービスの話を聴いて「誰かに選んでもらった本」にふつふつと興味がわいてしまったのです。
プロが選ぶ本ならなおさらです。

なかなか当選しないと聞いていたので、何度でもチャレンジするつもりで4月の募集に初めて応募してみたのですが、『ビギナーズラック』とでも言いましょうか、7月抽選でみごと当選したのでした。


・選書の流れ

募集は年に2回

4月と9月(2024年の場合)の決められた期間にだけ申し込み専用フォームが開くので、必要事項を入力して応募します。
あとは待つ。そわそわしながら待つ。わくわくしながら待つ。
それだけです。

当選を知らせるメールが送られてくる

2024年4月受付分、7月抽選の結果、
お客様のお申し込みをお受けできることとなりました。

メール本文より

「ホンマに!?」思わず声をあげてしまいました。

メールには「選書カルテ」が添付されていて、それに記入して返信すると、カルテを元に選んでくださるのだそうです。

  • 読書歴(印象に残っている本)

  • 最近気になったニュース

  • よく読む雑誌

  • 何歳のときの自分が好きか

  • これだけはしないと心に決めていることは

  • 自分にとって幸福とは

すべてではありませんが、こんな感じのカルテに記入していきます。
あまり聞かれたことのない項目があるので、カルテに向き合う時間はまさに自分と向き合う時間です。様々な記憶と感情があふれてきて、書き進められなくなったりもしました。

どうにかカルテの記入を終えて、メールを送り返します。

選書リストが届く

岩田さんの素敵なメッセージと共に
選んでいただいた本のリストが届きます。

既読本などがあれば差し替えてくれるのですが
すべて読んだことのないものだったのでそのまま続行です。

実は、リストの中に運命を感じさせる本があったのです。
その話はまた別の機会にいたします。

代金を振り込み、発送を待つ

入金してしまえば、本が届くのを待つばかりです。
岩田さんから「発送しました」とメールが届いたときは、嬉しさと緊張が入り混じったような複雑な心持ちでした。

そこから1週間ほどで届いたのですが、ほんとうに待ち遠しかったです。

・本は知らない世界への扉

縁あって私のもとに来てくれた本たち

『私たちの世代は』 瀬尾まいこ 文藝春秋
『傘のさし方がわからない』 岸田奈美 小学館
『ただしい暮らし、なんてなかった。』 大平一枝 平凡社
『霧のむこうに住みたい』 須賀敦子 河出書房新社
『カーテンコール!』 加納朋子 新潮文庫
『風に舞いあがるビニールシート』 森絵都 文藝春秋
『やがて訪れる春のために』 はらだみずき 新潮文庫
『エンド・オブ・ライフ』 佐々涼子 集英社文庫
『始祖鳥記』 飯嶋和一 小学館文庫
『楽園のカンヴァス』 原田マハ 新潮文庫

こちらも一緒に購入

岩田さんの著書とハンドクリーム

『「一万円選書」でつながる架け橋』 岩田徹 竹書房
『一万円選書』 岩田徹 ポプラ社
本を読むときのハンドクリーム

読書の新しい扉を開く

人生初の選書体験。

本棚に並んでいた本たちと見比べてみて、明らかに毛色が違いました。
自分の趣味がずいぶんと偏っていることがわかります。

小説や自己啓発本は好んで読むのですが、エッセイは読んだことがないので、新鮮な読書体験になりそうですね。

先輩積読たちを差し置いて

届いた本を速く読みたくてたまりません。
(と言いつつ、これを書いているときは2冊目に突入していますが)

遅読のくせにつぎつぎ本を買ってしまうものですから、日々、積読たちが誕生しています。
後輩のこの10冊は、読まれる日を今か今かと待ちわびている(?)先輩積読たちを尻目に、積読棚から卒業していくことでしょう。

この中から数冊選んで、読書記録記事を投稿できればと思っています。
(余力があればすべて書くかもしれませんが)

・おわりに

今回おせわになったいわた書店様の「一万円選書」の他にも、さまざまな選書サービスがあるようです。
興味があれば利用してみてはいかがでしょう?
きっと素敵な出会いが待っているはずです。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
ではまた、次の機会に。


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