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日本人と大豆

日本人なら、大豆、ほぼ毎日のように摂取しているのではないでしょうか。多い少ないはあるかも知れませんが、味噌、醤油、納豆、他にも煮豆や炒り豆、枝豆はおつまみの定番ですし、好きな人も多いのではないでしょうか。

この大豆と認知症、心疾患が関係があるというのです。以前に発表された日本の論文で、大豆をたくさん食べている人は認知症が少なく、心臓血管系の病気に掛かりにくいあるいはがんにかかりにくいといった報告がいくつも出されていました。

しかし、米国で行われた同様の調査では認知機能には差がないという結果が出ました1)。この不一致はどうして?と考えた研究者が、あるものに目を付けたのです。それは、エクオールという物質で、大豆を食べたときに腸管内で分解されて、腸内細菌によって作られる物質に注目したのです。

腸内細菌は、人によって異なりますが、人種によってもその傾向に差があるといわれています。エクオールを産生する細菌は、日本人の40−70%の人がもっているとされているのに対して、米国人では20-30%の人しかもっていないことがわかり、その差による違いかも知れない、と思いついたのです。

そこで、エクオールを産生する人と、産生しない人とで追跡調査を行い、6−9年後に脳の検査を行いました。また、アルツハイマー病の原因の1つと言われているアミロイドβ(ベータ)の蓄積量を検討しました。すると、エクオールを産生しない人では脳の白質の量が減っていたのに対し、産生する人ではそれよりも50%も大きかったのです。

残念ながらアミロイドβの量は明かな差が見られませんでしたが、脳の白質が健全な状態に保たれるということは、認知症のリスクは低くなる可能性が高いと考えられるとのことです。まだ大規模な試験を行っていないので、断言はできませんが、その可能性があると言えそうです2)。

日本人では約半分の人はこの大豆の代謝産物の恩恵を受けることができそうです。今回ご紹介した認知症や心血管系の疾患だけでなく、女性ホルモンの働きを補助する役割があることが知られており、乳がんなどの予防や、中年期以降の女性ホルモンの減少してくる年代の女性には骨密度の減少を抑制したり、更年期障害といわれるような様々な症状が軽くなる効果があるとのことです。

こんなにいろいろな効果がある大豆製品ですが、摂りすぎると他の栄養素の吸収を阻害することがあるため、適度に、継続的に摂ることが大切です。量としては納豆なら1−2パックくらいまでにした方がよさそうです。できれば毎日少しずつ食べたいものね。

1) Henderson VW, Neurology 2012, doi: 10.1212/WNL.0b013e318258f822

2) Sekikawa A, Alzheimer & Dementia Translational Research Clinical Interventions 2020, doi: 10.1002/trc2.12089

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