隠された扉が開く秘密に興ざめしては失礼

秘密結社フリーメーソン。
ベールに隠された儀式。
しかし、最近はどんどん公開されてますね。
そういう儀式はクローズドだから神秘的だったけど、オープンになれば普通な感じがします。同じ人間が行います。当たり前だけど。

神社や仏閣の祈祷、これらの儀式は一般に公開されているどころか、サービス産業のようにドンドン来て来て年中キャンペーン中みたいになってます。そんな神社仏閣の大事な収入源になってますが、かつては秘密の儀式です。
神霊や権現などの霊力を得る一部の権力者の為のものだったりしました。拝殿昇殿は畏れ多いなんて過去のことです。

時の為政者を呪い殺す陰陽道の儀式も大公開。
かつての天皇は、本名や生年月日を秘匿してました。名前がバレると呪い殺しに使われるからです。なので役職名で呼ぶ日本文化に繋がります。
今や天皇陛下の名前はwikiに大公開。天皇制廃止を勤しむ共◯主義者も、誘惑にかられている人もいるでしょうね。

カトリックの総本山、バチカンの大聖堂。
ミサは世界の一般信者を入れて行われてます。
ローマ法王を決めるコンクラーベはまだまだ非公開で、何かを誰かを召喚してるのかもしれませんが、実体は国会の指名投票のようにジワジワ根くらべの地味なもんかもしれません。
法王が変わるたび"世界が動く！"とか、"南米出身法王で基軸が変わる！"とか、言いますけどね。
変わりました？

エリザベス女王の国葬は生中継、プロテスタント国教どころかカトリックそのもので、ヘンリー8世のご都合事情が秘密にできない儀式でしたね。
個人的には中世の疑似体験が楽しめて、当時の庶民には非公開だったのを覗き見れた感じです。

日本の伝統文化を重んじるもなにも、根底はもはやないです。
朝廷の公家が行なっていた秘密儀式を、武家が真似するようになり、今やド庶民も義務かのようにやり、例えば七五三などで親類総出で盛り上がる地方もあるそうです。

一般庶民なんて拝めなかった仏像など拝観料次第。400年ぶりの特別秘仏開帳、が毎年恒例って1年ぶりじゃん。絶対秘仏も拝める日が近いな。

秘密の教えの密教もドンドン公開、見えない印の結び方も図で紹介。
女人禁制の高野山とか、神事だから穢れの女性は土俵に登れないとか、こんなご時世、時間の問題なのでしょう。

もう秘匿な事とか禁制な事とか、あっても実体は大したことないんじゃないですか？
あなたの毎夜の秘密な儀式や、ポエムをしたためるノートなどの方が、絶対秘密の最高機密事項じゃないですか？
隠された扉が開く、その時がMAXで、興ざめしたら隠してた方に申し訳ないですよ。

平安貴族の女性など、御簾ごしに話したり、扇で口元隠してたりしてました。顔を見られるのは性器を見られるように恥ずかしかったそうです。
現在の日本人女性、マスクして隠してたら、口元出すなんて、もうパンツ脱ぐぐらいの勇気なのでしょう。
好意を持った異性の隠されたマスクが開く、興ざめしたら相手に申し訳ないですよ。