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裏切られた完全体の神への期待


乳児にとって、親は神でした。
母親は全てを与えてくれる無限の存在、父親はスーパーヒーロー、そんな風に見てたでしょう。
だんだん裏切られていきます。ただの人だと気づきます。

15歳くらいの多感な時、30歳の自分は立派な考え方する大人だと想像してたでしょう。
完全に裏切られます。何にも変わらないと気づきます。

お互い徐々に盛り上がってドラマのようなタイミングで付き合い始めた異性とは、これが幸せなのだと他には何もいらないと満たされます。
沸騰したお湯も冷めていくように裏切られていきます。何もいらないどころか全て足りないと欠乏します。


神や高次元や宇宙人を、完全なものと期待しすぎているのかもしれないと考えてきました。
人間だもの。
同じように、神だもの、高次元だもの、宇宙人だもの、と考えるのも良いかもしれないと思ってきました。

人は、勝手に何かを完全体だと期待します。
幸せな結婚が人生の完成だ、自分の魂の成長がゴールだ、親は完全な愛を持つものだ、そう思ってしまうのは勝手なもんですね。

なぜ神は私を見捨てたのか!、いや〜彼氏彼女が
LINEに気づかないように、神もつい見逃してしまったかもしれませんよ。
私がこんな人生になったなんてガイドは何やってんだ!、いや〜親が良かれと思ったことが裏目に出ちゃったことがあるように、ガイドの導きが裏目に出て、あちゃ〜失敗失敗、てへっ、と思ってるかもしれませんよ。

人を許す、自分を許す、これが善とするのであれば、神を許し、高次元を許し、宇宙人を許してもいいですよね。
あいつを許せない!、神を許せない!、そして自分も許せなくなります。

宇宙は間違えない。
完全体という意味ではなく、よく間違えることが間違いなくある、という意味かもしれませんよ。

神は間違えますよ。
だってあなたが間違えるのだから。
あなたが神だから。

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