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日本語方言の発音から見る4つの基層/上層言語 ーA)縄文語、B)裏日本ウラル語、D)日琉祖語、C)近畿シナ系言語ー

キーワード:日本語方言、発音、基層言語、数量化Ⅲ類、散布図

【要旨】
発音の差異が基層言語よって生じる事例は世界で多数報告されている。日本語の方言(琉球語含む)においても地域によって音変化等の発音の差異がみられるが、本稿ではこれを基層・上層言語に由来する特徴と考え、日本全国の方言の発音特徴と地理的分布を網羅的・統計的に分析し、見いだされた4つの極を基層(上層)言語の成分と捉え、各言語の祖型を推定した。結論として、日本語の方言には、渡来順に、A)縄文語(特徴:3母音体系、N型アクセント(語声調)など、地域:沖縄、太平洋側など)、B)裏日本ウラル語(特徴:舌前後母音調和(⇒ズーズー弁)など、地域:裏日本)、D)日琉祖語(特徴:無アクセントなど、地域:九州など)、C)近畿シナ系言語(特徴:音節声調=京阪式アクセントなど、地域:近畿・瀬戸内)の4言語が基層・上層言語として、各地の方言の発音に影響を与えていることがわかった。


1.  背景と目的

発音は、外国語習得の際にはとりわけ母語転移が顕著と言われる(Norris & Ortega 2000、高橋2011)。例えば、外国語母語話者の日本語学習者には、母語に基づく発音特徴が見られる(崎村1987、鹿島1999、西沼・代田2007、蘇2010、丸島2016、金2018、石山2019)。故に、接触言語では母音転移が観察されており、パラオ語においては、言語接触の際には基層言語のアクセント体系が根強く残っている(崎村1987)、スペインにおいては、バスク語の音韻体系を反映して、バスク地方の人々が話すスペイン語は発音が明瞭である(石原1994)、アイルランド英語にはアイルランド語の音声的基層による音変化が認められる(Ó Baoill 1997)、アメリカ州の黒人クレオールには西アフリカの音声的基層が存在する(Holm 1993)など、このような事例は多い。アイルランド英語や西アフリカのフランス語は、元来の英語やフランス語話者の多い都市部から離れるほど、在来の基層言語由来の”訛り”が残っており、同様の例は世界各地に見られる(ロング2008)。

このような事実から、歴史言語学における言語の音変化が基層言語によるものという考え(Substratum theory)は古くから存在する。これは、征服などによってある地域に入り込んだ言語が、基層言語による影響を受けて変容するという仮説である。有名なものとして、ゲルマン語の第二次子音推移は、ケルト民族が高地ゲルマン民族による征服を受けて基層言語であるケルト語の音声特徴を反映させたものとする見方がある(Fennell 2011)。また、音の変化状態から、ケルト人の到来以前、ベルギー・オランダ・北西ドイツには特有の基層言語が存在していたと考えられている(河崎2002)。また、古英語の発音は基層のケルト語の影響を受けているとされ(Schrijver 2009)、ラテン語の方言から派生した言語のうちフランス語の発音は他のラテン系言語とは異なるものが多いが、そのうちいくらかは基層のケルト語の特徴が反映されていると考えられる(Pellegrini 1980, Craddock 1960: 18, Matasović 2007)。

いっぽうで、日本語の方言に目を向けてみると、日本語本土方言は発音から大きく裏日本式方言、薩隅式方言、表日本式方言と大別され(金田一1953)、さらに琉球方言を含めれば、その内部には著しい音声差異があり、一部地域ではでは母音のズレ等の音変化も激しい(楳垣1961、佐藤2002、吉田2017)。また、日本語のアクセント体系は地域により著しく異なる(東条1954、金田一1977、吉田2017)。日本語の方言内部の差異はヨーロッパの言語間ほどあると言われる(金田一1988)ほどである。

このような方言における発音の顕著な差異、音変化の原因については、アクセントも含めて、中央語の自律変化という見方(金田一1954、金田一1977、平山1961、加藤1986、柳田1995、松森2002、木部2008)が根強い(杉崎2008)ものの、基層言語に求める説も多くある。母音優勢と子音優勢の基層言語によるとする説(馬瀬1977、馬瀬1992)や、薩隅方言が南方系の基層言語の基に成立したといった見方(福田1961)、方言の音声差異の起源を縄文時代まで求める説(小泉1997、2003)、上層語の京阪式アクセントと基層語の無アクセントの接触・変換作用によって日本語方言の多様なアクセントが生成したとする説(山口1998、2003)、日本海側の方言の発音は基層言語の残存であるとする見方(真田2002: 32、中井2003、2004a: 69、2004b: 218)、遺伝子学の視点から中央日本語とは別の「東日本基層語」を想定する見方(崎谷2005: 159-160、2009b: 113-115)等がなされている。しかし基層言語がどの言語系統に属すかなど、踏み込んだ推定は今までほとんどなされてこなかった。

近年は分子人類学の充実により、従来の考古学や形質人類学等のデータとも組み合わせて、日本人の起源について新たな知見が蓄積している。日本語系統論についても、周辺言語の混合と流入に基づく様々な見方が出されている(安本1991、Janhunen 2003、崎山2010など)。今や日本列島の集団について、複数集団の流入、混合で成立したという見方が定説になっており(埴原1994、崎谷2009a,b、篠田2015、斉藤2017)、流入集団の分布的偏りや、それに起因する人類学的特徴の地域差も認められる(小浜1960、原田2001、日沼1998、徳永1995, 1996, 2003, 2008)。各流入集団は個別の言語を話していたことが想定され、その言語が基層言語として各地の方言に発音特徴を残していると考えるのが自然である。少なくとも方言の成立を推定するにあたり、人類学的背景を全く無視して議論を進めるのは、科学的な姿勢ではないと思われる。人類学の成果が蓄積されてきた今こそ、人類学的視点から方言の発音を再検討する必要がある。 

そこで、ここでは、
①日本語方言の発音特徴とその分布を網羅的・統計的に分析し、
②基層言語の推定を行った上で、
③人類学の既存研究成果を踏まえながら、従来ほとんど手をつけられていなかった方言学と人類学を融合させ、
④新たな視点で日本語方言の発音の形成史について考察したい。

2.  分析対象と方法

本稿では、日本列島各地の発音特徴について、統計的に分析を行った。

2.1   対象とする地点と発音要素

日本列島各地から、できるだけ均等になるように107地点を選定した。周囲と顕著な差異がある言語島もできるだけ含めるようにした。
発音特徴については、代表的な123項目を対象とした。アクセントや、発音に起因すると思われる文法要素も含めた。古語の残存とされている発音も、残存しやすい基層があったと考えられる可能性があるため、含めた。
各地における発音要素の有無のデータを、既存の文献から収集し、「なし」=0、「あり」=1として、マトリックスを作成した(表1)。複数文献間で「なし」と「あり」が異なる場合、「あり」を優先させた。

表1 分析に用いたデータセット(地点、要素のデータマトリックス)

分析に用いたデータセット(地点、要素のデータマトリックス)(表1)のファイルを以下に添付する。

2.2   分析方法:数量化Ⅲ類

数量化Ⅲ類によって、散布図を作成した。数量化Ⅲ類は、与えられた質的データについて、そのデータの類似性について調べる方法である。項目(カテゴリ)と対象(サンプル)について、両方同時に数量化を行い、項目と被験者の相互の関連をより明らかにする方法で、パタン類似法とも呼ばれている。量的データの分析である主成分分析に似た質的データの分析方法であり、0、1データのみ分析可能である。分析はhttps://okonomimura.wixsite.com/freeの「Ⅲ2.数量化3類(&クロス分析)」より得たエクセルファイル(2023年9月ダウンロード)を用いて行った。

3.分析結果(散布図) -明らかになった3極構造-

【分析結果ファイル】

結果を散布図に示す。横軸が第1成分スコア、縦軸が第2成分スコアである。地点が図1、発音要素が図2である。発音の散布図、地点の散布図のどちらにおいても、明確な3極構造が見いだされた。

図1 地点の散布図(横軸が第1主成分、縦軸が第2主成分)
図2 発音要素の散布図(横軸が第1主成分、縦軸が第2主成分)

地点については、
右下端に沖縄(A)
左端に東北地方と出雲(B)
上端に近畿地方と四国地方北部、山陽地方(C)

が位置する結果となった。

発音については、
A)右下端付近には、/o/→[u]、/e/→[i]の狭母音化、N型アクセント、語頭の[p]音、 [ti],[tu],[di],[du]がある、声門閉鎖音[ʔ]の頻用 等

B)左端には、イ段ウ段の中舌母音化(それによる/si/,/ci/,/zi/と/su/,/cu/,/zu/の統合)、ウ段→オ段、母音単独拍/i/が/e/に統合 等
(いわゆる「ズーズー弁」、「裏日本式音韻」と呼ばれる体系)

C)上端には、京阪式アクセント系列、アクセント高起式の弁別あり 等

が位置した。

すなわち、
A)狭母音化、N型アクセントなどで特徴付けられる琉球方言
B)「ズーズー弁」等で特徴付けられる東北・出雲方言
C)京阪式アクセント等で特徴付けられる近畿・瀬戸内方言


という3つの極が抽出された。
BとCの間は中部地方、中国地方、AとCの間には九州や高知、AとBとCの中間には伊豆諸島や東日本山間地域などが位置した。

4.日本語方言発音の極となる3要素

この分析結果から、日本語方言の発音には、以下の3つの要素が存在するといえる。

A)沖縄・太平洋側要素

沖縄を中心に、九州、高知、伊豆諸島、本州山間部などでもこの要素が見られる。
・/o/→[u]、/e/→[i]の狭母音化
・N型アクセント
・語頭の[p]音
・[ti],[tu],[di],[du]がある
・声門閉鎖音[ʔ]の頻用

B)裏日本要素

出雲、東北を中心に、北陸、関東地方東部でこの要素が濃く見られる。
・イ段ウ段の中舌母音化(それによる/si/,/ci/,/zi/と/su/,/cu/,/zu/の統合等)
・ウ段→オ段変化
・母音単独拍/i/が/e/に変化

C)近畿・瀬戸内要素

近畿を中心に、四国の大部分など瀬戸内沿岸にこの要素が見られる。
京阪式アクセント系列
・アクセント高起式の弁別あり

図3 日本語方言において3極を成す発音要素とその要素が比較的濃い地域
表2 A:沖縄・太平洋側要素を持つ方言
表3 B:裏日本要素を持つ方言

4.  3つの基層/上層言語の祖形の推定

もともと均質な単一言語の各発音要素が各地でランダムに変化を起した場合、あるいは発音の差異が近畿(中央)からの周圏現象で起こった場合には、このような4極の構造の散布図にはならない。このような明瞭な4極構造は、4つの類似性・特徴の共通する方言(言語)が潜在的に存在することを示している。すなわち、上記のA~Cの3要素を日本語方言にもたらした基層言語あるいは上層言語がそれぞれ存在するものと考えられる。(散布図において極の中間に位置する地域は、両者の中間的特徴を示す、すなわち混合体であると考えられる。)

注)傍証として、日本人の遺伝子構造が挙げられる。都道府県レベルでの日本人の遺伝的集団構造(Watabe et al. 2020)では、明瞭な3極構造が見られ、沖縄、東北、近畿・四国を極としており(注図1)、これは異なる集団に由来するものとされる。この散布図は、本稿における方言の発音散布図(A:沖縄、B:東北・出雲、C:近畿・瀬戸内を3極とする)とほぼ同様の構造である。従って、本稿が導いた方言発音の3極構造が、異なる遺伝的特徴を持った3集団に由来するものとする前提は、人類学的データからも支持される。

注図1 都道府県レベルで日本人の遺伝的集団構造の散布図。沖縄、東北、近畿四国で3極を成す。元データはWatabe et al. (2020)。 図は出村(2021)に掲載の図を加工。

以下に、それぞれの言語(以下、A言語、B言語、C言語という)の祖形を復元する。

A言語(沖縄・大平洋側)の復元

母音体系

散布図において、A言語の極に位置する母音の特徴は、共通日本語のエ段音が[i]となり、オ段音が[u]となる、すなわち狭母音化することである。下に琉球方言と伊豆諸島方言の例を示す。

  沖縄:[kumi]米 [duru]泥 [ɸudi]筆 (佐藤2002)
  三宅島坪田:[kani]金 [udoru]踊る [tuku]床 (柴田1988: 285-286)
  新島本村:[tiŋki]天気、[binto]弁当 (平山1965: 88)

これを共通日本語からの母音変化に表した力学が図3である。この母音力学的特徴は琉球、九州、伊豆諸島などで見られる。

図4 沖縄・大平洋側系方言の共通日本語からの母音変化

このような「母音のズレ」はなぜ起こるのか。それは、A言語の母音体系が現在の共通日本語と異なっていたからと推定する。母音体系が異なる外国語の母語話者が日本語を習得する際に母音のズレを起こすことはよく知られている。/e/→[i]、/o/→[u]の狭母音化現象がA系方言で起こっていることは、A言語が別言語(例えばB言語やC言語)由来の語彙を取り入れる際、元来有しない/e/と/o/の音素を、既存の母音体系に組み込もうとする際に生じる現象(母語転移)と想定できる。すなわち、A言語の祖型は[a],[i],[u]の3母音体系であったと考えられる。(これは、例えば、3母音体系のセブアノ語話者が5母音の日本語を習得する際、半狭母音→狭母音の音変化が多いという事例(丸島2016)にも符合する。)

連母音/ei/が高知や九州、沖縄で[ei]のまま、あるは[i:]となること(他地域では[e:])や、九州、沖縄で開音/ou/が[u:]となり、また合音/au/が[u:]となる地域があることも、A言語の3母音体系に由来する狭母音化の力学によるものであろう。

子音の特徴
「ワ→バ」の変化や語頭の[p]音が残存が見られることから、両唇破裂音化の傾向が強いと言えるだろう。咽頭化音や声門閉鎖音[ʔ]が存在したと考えられ、共通日本語には存在しない[ti],[tu],[di],[du]が存在するのも、破裂性が強いと言えるかもしれない。

アクセント
A言語のアクセント体系は、散布図においてAの極近くに位置するN型アクセント(語声調)体系と考えられる(図5)。N型アクセントは拍数が増えても型のパタンがN個しかないアクセントであり、下げ核や上げ核ではなく語句全体のピッチパターン(語声調)を弁別するというアクセント体系である(吉田2017)。現代方言では九州南西部、琉球、隠岐に分布している。

図5 発音要素の散布図(図2)からアクセント要素のみを抜き出して表示した図

その他
A言語は、閉音節の傾向が強かったと言えるだろう。

A言語は「縄文語」
A言語の担い手を人類学的に考える上で、興味深いデータがある。それは、A言語の分布と、ATLのレトロウイルス(HTLV-1)の分布が、極めて近い様相を呈していることである。

ATLのレトロウイルス(HTLV-1)は、ウイルスは成人 T 細胞白血病(ATL)を引き起こす原因として発見されたものであり、日本国内では九州、沖縄、高知、隠岐、三陸など、そして主に僻地や離島に高頻度に分布し、アイヌでも高頻度である(図6)。国外では、このウイルスは東アジア他地域(新モンゴロイド)には分布せず、アフリカやアメリカ先住民でみつかる(田島&園部 1999、木下2003、田島2008)。このことから、既存の形質人類学などの研究成果を鑑みて、このウイルスのキャリア好発地域は、古モンゴロイドの縄文系の人々が高密度で残存していることを示しているとされている(日沼1998)。

図6 日本のHTLV-1感染者の地理分布(円グラフの黒い部分が感染率)(Tajima & Hinuma 1992)

A言語の特徴が色濃いのは、沖縄であり、次いで九州、高知、伊豆諸島、佐渡、隠岐、南伊豆などである。これは縄文系の人々の残存を示すATLのレトロウイルス(HTLV-1)のキャリア好発地帯の分布と非常に似通っている(図7)。このことから、A言語の集団は縄文系、つまり、A言語は縄文語であると考えられる。

図7 A言語の特徴を持つ地域とHTLV-1のキャリアの分布は非常に相関性が高い。Ⅰ)A言語の特徴を持つ地域の分布(灰色部)。Ⅱ)日本のHTLV-1のキャリアとATL患者の分布。地図上の点はATL患者、塗りつぶされた地域は患者多発地帯、円グラフは地域のキャリア率を示す。(田島1986)

A言語(縄文語)の担い手や日本への渡来時期などの人類学的詳細は、次稿「日本人の起源から方言発音分布成立の謎を解く」で述べる。


B言語(裏日本)の復元

母音体系

B言語の要素が強い地域、すなわち裏日本の方言を俗に「ズーズー弁」という。その最大の特徴は母音体系である。イ段とウ段が平唇中舌母音[ɨ]に近づき (それぞれ[ï], [ɯ̈]と表記)、それにともないサ行、タ行、ザ行ではイ段とウ段が[ɨ]に統合し、シとス、チとツ、ジとズが区別されない。東北西部、北陸、出雲では[ï]寄りに,東北南部では[ɯ̈]寄りに統合される傾向がある。(佐藤2002)
例)寿司・煤[sɨsɨ](日本海側で「シシ」、東北南部で「スス」に近い)、知事・土[tsɨdzɨ]

これに関連して東北南部ではシュ、チュ、ジュが直音化し、シ・ス・シュ、チ・ツ・チュ、ジ・ズ・ジュがそれぞれ区別されない。(加藤1986、佐藤2002)
例)習字[sɨːdzɨ]、注射[tsɨːʃa]

また、母音単独拍で/i/→[e]の統合が起こるほか、多くの語例で/u/→[o]の統合が起こる。(加藤1986)
例)糸[eto]、歌[ota]

出雲ではこの特徴が特に激しく、カ行、ガ行、ハ行を除くすべての行でイ段とウ段が統合、ウ段直音が長音化することから、究極の「ズーズー弁」といえる。加えて、ウ段音→オ段音の統合も起こる(神部1983)。
例)藪[jabɨ]、 麦[mogɨ]、 牛乳[gɨ:nɨ:]

これらの特徴から、たとえば犬、虫は青森方言では それぞれ[enɯ̈]、[mɯ̈ʃɨ]、出雲方言ではそれぞれ[eno]、[moʃɨ]と発音される。

図8 裏日本方言の共通日本語からの母音力学

共通日本語からの母音力学を図示すると図8のようになる。共通語のイは[ɨ]または[e]になろうとし、ウは[ɨ]または[o]になろうとする。よって、B言語の祖語の母音体系は究極的には[a],[e],[o],[ɨ]の4母音体系と推定できるかもしれない。しかしこのような4母音体系の言語は世界を見渡しても見当たらない。安定した4母音体系の中で、[i]も[u]も有しない母音体系というのは非常に考えにくい。

むしろ、視点を変えて、このB言語に、舌の前後の母音調和が存在したと想定すれば、この特異な母音現象を説明できるのではないか。実際に、母音調和を持つトルコ語やモンゴル語の母語話者が日本語を話すとき、母音調和の規則に従って音のズレを生じることが知られている(蘇2010、石山2019)。

母音調和にも様々なタイプがあるが、舌の前後の母音調和を有する言語では、前舌母音と後舌母音が同一語内で共存することができない。もし、B言語が元々[i]と[u]の対立による舌の前後の母音調和を有していたとすれば、同一語中に [i]と[u]が共存する語を元来は持たなかったと考えられる。このような状態で、母音調和のない日本語と接触し、前舌母音[i]と後舌母音[u]が共存する語彙を大量に取り入れることになれば、元来のB言語集団は、舌の前後の母音調和という発音特徴に則って、それらの語内における[i]と[u]を、「中舌母音」(母音調和において中立的)である[ɨ]で発音せざるを得なくなると考えられる。これが「ズーズー弁」の始まりではないだろうか。([ɨ]は最初は[i]と[u]が同一語内で共存する語彙だけで用いられたと思われるが、やがて全てのイ段、ウ段音にこの音が波及していったと考えられる。)

また、/i/→/e/、/u/→/o/という変化は、母音調和に関与する母音が[i]と[u]だけであったと想定すれば説明がつく。(母音調和の制限がかかる[i]と[u]の共存を避けるために[i]→[e]、[u]→[o]と変化した。)すなわち、B系言語では、母音調和に関与する前舌母音[i]と後舌母音[u]、母音調和に関与しない中立母音[ɨ],[e],[o],[a]という6母音体系であった可能性が推定される(※)。(あるいは[ɨ]は異音であり、元来の音素としては存在しなかったことも考えられる。)「ズーズー弁」の起源はしばしば議論の的になるが、本稿ではこのように「基層言語における舌の前後の母音調和の存在」に起因するという説を提唱したい。

(※現代東日本や山陰方言の/u/の発音は[u]ではなく[ɯ]であることから、B言語でも/u/は[u]ではなく[ɯ]であった可能性も高い。)

世界を見渡すと、舌の前後のみの母音調和を持つ言語はウラル語族のエルジャ語とハンティ語である(松本1998、Fejes 2020、Gulya 1966)。すなわち、B言語はウラル語族に属す(特にエルジャ語やハンティ語に近縁)と考えられる。

詳細は「ズーズー弁の起源を解明① ーウラル語族に属す基層言語の母音調和に由来ー」をご覧いただきたい。

その他の音声特徴
B極寄りに位置する、断定の助動詞「だ」、ワ行四段動詞促音便、形容詞連用形「~く」は、子音優勢の特徴を反映しているといわれる(馬瀬1977)ため、B言語は子音優勢言語であったと推定される。また、カ行・タ行の語中有声化も極の近くに位置しているため、B言語由来の特徴と思われる。このように、B系方言の音声の印象は、総じて摩擦性・濁音性が強い印象を受ける。「き」を[kçï]と発音するのは中舌母音[ɨ]による調音点の調整から生じる現象であろう。

アクセント
散布図においてB極の近くに位置するアクセント要素は、下げ核弁別や上げ核弁別であり、また東京式アクセント系列や逆東京式アクセント系列である(図5)。このことから、B言語は上げ核や下げ核を弁別するようなアクセント認知の特徴を持っていたことが推定される。

なお、昇り核アクセントがA言語との間に位置しているが、昇り核アクセントはアイヌ語にも観察されている(ブガエワ2014)ため、元来はアイヌ語の特徴であり、B集団が東北北部でアイヌ語と接触したことでアイヌ語から受け継いだ要素である可能性がある。なお、昇り核アクセントは奄美語にも見られる(上野 2000)ことから、A言語(縄文語)の特徴とも言える。アイヌ語と奄美語に共通して見られる理由として、縄文的要素が考えらる。実際にアイヌは沖縄人に遺伝的に最も近縁と出ており、両者とも縄文人の遺伝子が色濃く残っていることが想定される(斎藤 2017)。

C言語(近畿・瀬戸内)の復元

アクセント
C言語の最大の特徴は京阪式アクセントである。この京阪式アクセントについて、中国語のような声調を起源とする想定(小泉1997、山口2003)がある。
現代の京阪式アクセントは下げ核+声調(高/低起式の弁別)で特徴付けられる(吉田2017)。しかしその歴史を遡ると、元々は1音節名詞に高平調、低平調、上昇調、下降調の4種の型が存在したとされる(安部2017)(表4)。2音節語においては、1音節語の4つの声調の型が2つ組み合わされ、無理のない10の型が形成された(表7)。このうち6類と9類が1類に、7類と10類が2類にそれぞれ統合し、さらに、拍内上昇と拍内下降をほとんど消失し(安部2017)、平安時代の名義抄式アクセントの段階では存在したと推定される上げ核(木部2008)もやがて失って、現在のような体系となった(表7)。
すなわち、京阪式アクセントの源流は、中国語やタイ語(表5、6)のような、一音節内における声調(音節声調)であると言える。C言語をもたらした集団は、シナ系言語等と同様の音節声調を有していたことは間違いないと思われ、シナ系と同系統の集団だったと推定される。

表7 京阪式アクセントにおける2音節語のアクセントの変遷。2音節語はもともと1音節語の音節声調の組み合わせから成り、一部が別の類に統合していった。(安部2017より作成)

母音・子音体系
現代近畿方言では共通日本語からの音変化などはなく、[a],[i],[u],[e],[o]の5母音([u]は円唇前舌母音)であるが、上代日本語(上代の大和言葉)ではオ列甲・乙音、イ列甲・乙音、エ列甲・乙音の別が存在したことは考慮する必要がある。しかし平安時代以降の畿内語は現代共通日本語とほぼ同じ[a],[i],[u],[e],[o]の5母音に収束していることから、C言語の元来の母音力学としては、[a],[i],[u],[e],[o]の5母音であったことが想定される。(オ列、イ列、エ列甲乙音の別は、むしろ、後述する日琉祖語にて起きたと考えるべきである。)

また、近畿方言では連母音の融合はほどんど起こらないが、これは京阪式アクセント(音節声調)であることが理由と考えられる。1音節ずつはっきりと高さを意識して発音するために、連続する母音の融合という現象が基本的に起こらないものと考えられる。

C言語の子音体系は共通日本語と大きな差異はないと思われるが、「ダ行→ザ行」が端成分の近くに位置していることから、現在の近畿方言等と同様、/d/が[z]に近い音で発音されていたものと思われる。

5.無アクセントの起源

日本列島の言語は元来無アクセントであり、そこに京阪式アクセント(原平安アクセント)がやってきたことで東京式アクセントが形成されたことは、「無アクセントの基層言語(固有起源)による「高低逆変換アクセント」の生成 —日本語方言東京式アクセント及び奈良田・蓮田アクセント形成に関する新仮説—」で述べたとおりである。従って、C言語(京阪式アクセント)がやってくる前に、無アクセントの保持集団がいたはずである。

第1主成分と第2主成分による発音要素の散布図(図2、図5)において、無アクセントは3極の中間部に位置していた。これは、無アクセントが、A~Cいずれの言語の特徴とも言いがたいことを示している。上述のA~C言語集団において、無アクセントの積極的な担い手と考えられそうなものはいない。

そこで、そもそもの結果分析についてさらに目を広げてみる。今までは第1主成分と第2主成分のみを見てきたが、第3主成分も加えてみる。図9、10は、第1主成分と第3主成分による地点と要素の散布図であるが、第3主成分がマイナスとなる部分に一つの極が浮かび上がる。この極をDとする。見やすくするため、アクセント関係の要素のみを表示すると、図11のようになり、D極付近に無アクセントが位置している

図9 横軸を第1主成分、縦軸を第3主成分とした地点の散布図
図10 横軸を第1主成分、縦軸を第3主成分とした発音要素の散布図
図11 横軸を第1主成分、縦軸を第3主成分とした発音要素の散布図(図10)からアクセント要素を抜き出した図。

もう一つの極:D

極Dは、要素としては、無アクセント(その他そり舌子音など)、地域としては、主に九州が来る。九州外では、岡山が極付近に来、八丈、大洲などが比較的極に近い。

このD言語の担い手集団が、無アクセントの担い手を示すものと考えられ、日本列島に無アクセントをもたらしたと考えられる。

D言語は日琉祖語

発音要素の散布図(図10)では、D極付近において、いくつかの連母音融合の要素が位置しており、D言語では連母音の融合が盛んであったことがわかる。日琉祖語では、連母音が融合して、新たな母音(イ列乙音、エ列乙音など)が誕生するなど、連母音融合が盛んであった。特に、散布図のD極付近において、日琉祖語で起こったであろう[ui]→[wi](イ列乙音)、[oi]→[wi](イ列乙音)、[ai]→[we](エ列乙音)などの連母音融合の要素も分布しており、D言語の本拠が九州であることも鑑みれば、このD言語は日琉祖語そのものなのではないかと推定される。(※日琉祖語は、遼東半島・山東半島付近から朝鮮半島を経由して、2,700-2,300年前頃に稲作を携えて九州北部に入ったと考えられている(Whitman, J. 2011, Unger 2013, Vovin 2017, Robbeets 2017, Boer et al.2020)。)

すなわち、日琉祖語は無アクセントであって、無アクセントの状態で、九州北部を起点に、北は東北、南は九州南部(のちに琉球)まで分布を拡大していったものと想定される。ただし、上層言語としての位置づけが強かったためか、九州外では、無アクセント以外の音声特徴はほとんど残さなかったようである。(※アクセントは、九州南部・琉球ではA言語の影響でN型アクセント、近畿・四国ではC言語の影響で京阪式アクセントとなった。中部・中国・東北北部、九州北東部では京阪式アクセントと無アクセントが接触して東京式アクセントが生じた更に東京式と無アクセントが接触して奈良田や蓮田のアクセントが生じた東北南部、関東東部、静岡井川、八丈、四国南西部山中、九州中部では、これらのアクセント化を免れ、元来の日琉祖語の無アクセントが残存した。

図12 日琉語の分布拡大(イメージ)。
遼東半島・山東半島付近から朝鮮半島を経由して、2,700-2,300年前頃に稲作を携えて九州北部に入ったと考えられ、九州北部を起点に全国に広がっていたと考えられる。日琉語の分布拡大については、「日琉祖語から上代日本語、上代東国語、琉球諸語などへの音変化・分布拡大の過程を考える(予定)」にて詳述する。

ちなみに、D極付近に「①語末狭母音脱落による促音化(内破音)」、「②語中キ、ク、チ、ツ、ルが[g],[d],[b],[z],[ʒ]の前で促音化」などの、いわゆる「薩隅式音韻」要素が分布しているが、これは、九州という地理的な地域特徴によるものであろうと考えられる。少なくとも①については、日琉祖語が本来持っていた特徴とは考えられない。
①は、「靴」「首」「口」「釘」「櫛」「来る」などの単語をすべて「クッ」と発音し、区別がなくなってしまうが、このような特徴が日琉祖語の段階から存在したとは考えられない。(もしこれが祖語の段階で存在していたならば、現代日本語においてもこれらの語をすべて「クッ」と発音し、区別できなくなっているだろう。)①については、少なくとも、日琉祖語そのものの特徴ではないと考えるべきである。このような「薩隅式音韻」的特徴は、五島列島と鹿児島(ともに縄文人の指標であるATLのレトロウイルス(HTLV-1)が九州内においても高濃度)を中心に分布しており、むしろA言語=縄文語の九州型(九州縄文語)の音声特徴が反映されたものと見るべきと考えるが、それがD言語(日琉祖語)の故地と非常に近接するため、散布図上は日琉祖語的な要素と区別が付かなくなっているのであろうと推定される。(そもそも第3主成分は相関係数が0.5を下回っていることにも留意すべきである。分析精度という点では、全ての要因が散布図に反映しきれていないことも考えられる。)
ただし、②については、日琉祖語の段階から存在したとしても不思議ではない。現在②のような現象が起こるのは、ほぼすべて漢語であり(例:鉄道「テッドウ」、国語「コッゴ」など)、和語でこのような促音が生じる例は極めて少ない。すなわち、日琉祖語のある段階で、この促音化の条件に該当する和語は全て促音化してしまった(なので現在は新たな促音化は生じない)ことが考えられるからである。

6.まとめ

以上より、日本語の方言に発音特徴を残している基層・上層言語としては、以下が抽出された。

A)縄文語

沖縄を中心に、九州、高知、伊豆諸島、本州山間部、隠岐などでも影響が見られる。縄文時代から日本列島に分布した言語。
・[a],[i],[u]の3母音体系(⇒狭母音化)
・N型アクセント(語声調)
・[ti],[tu],[di],[du]
・声門閉鎖音[ʔ]

B)裏日本ウラル語

東北、出雲、北陸地方を中心に影響が見られる。ウラル語族の1言語。
・舌前後の母音調和([i]と[u]の非共存)(⇒ズーズー弁、裏日本式音韻)

C)近畿シナ系言語

近畿、四国瀬戸内側を中心に影響が見られる。シナ系言語。
・音節声調=京阪式アクセント

D)日琉祖語

九州に最も影響を残しているが、四国西南部、八丈、東北南部、井川などの無アクセントは日琉祖語由来。系統論的な日琉語そのもの。
・無アクセント
・盛んな連母音融合

図13 日本語方言発音に影響を残す4つの基層・上層言語とその発音影響が比較的濃い地域

各言語の渡来順序

A~Dの渡来順序であるが、Aは縄文語であり、担い手は古モンゴロイドの縄文人で、非常に古いことが想定される。B裏日本ウラル語はD日琉祖語の語彙を受け入れることで舌前後母音調和⇒ズーズー弁という現象が起こったことから、B裏日本ウラル語はD日琉祖語より前の時代に渡来していなければならない。DとCの順序については、もともと無アクセントが広く分布していたところに京阪式アクセントがやってきて東京式アクセントが成立したという事実から、D日琉祖語(無アクセント)が先にあり、C近畿シナ系言語(京阪式アクセント)は後から進入したと考えるべきである。よって、日本列島への渡来順序は、A縄文語⇒B裏日本ウラル語⇒D日琉祖語⇒C近畿シナ系言語、ということができる。(C近畿シナ系言語の集団は音節声調を日琉語にもたらし、自らは日琉語の文法・語彙を話すようになったものと想定される。)

表8 日本語の方言に発音特徴を残している基層・上層言語とその特徴のまとめ

7.各言語集団のルーツと日本列島への到達時期

さしあたり、今回の目的のうち
①日本語方言の発音特徴とその分布を網羅的・統計的に分析
②基層言語の推定
は、上述のとおり果たすことができた。

これに続く
③人類学の既存研究成果を踏まえながら、従来ほとんど手をつけられていなかった方言学と人類学を融合
④新たな視点で日本語方言の発音の形成史について考察
は次稿で行いたい。

次稿では、本稿で明らかになったA~Dの言語について、担い手集団のルーツや渡来時期、国内での分布変遷などの詳細を推定する。そのために、日本人の構成要素を示す人類学的指標について概観し、A~Dの言語集団が、日本列島へ、いつ、どのようにやってきたかを明らかにする。

【次稿】日本人の起源から方言発音分布成立の謎を解く(予定)


<データ・散布図一式>

・データマトリックス(2章にも添付)

・数量化Ⅲ類ファイル(3章にも添付)

・散布図(Excel)

・散布図(PPT)


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※方言データに記載の参考文献を含む

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