見出し画像

住宅の断熱性能はZEHでも足りない(?)

とある住宅関連のニュースを読んでいたら、ZEHの規格でも日本の気象状況を考えたら、断熱性能が低いと書いてありました。
そもそも、ZEHはゼロ・エネルギー・ハウスですから、エネルギーの消費と生成のバランスが取れれば良いとも言えます。

そういう意味では、最低限の断熱性能を満たす必要があると言う事だと思います。
注文住宅であれば、ハウスメーカーでも工務店でも、断熱性能は予算次第で性能を高める事が出来ます。

当たり前ですが、あまりに突出した性能を注文住宅で行うと、費用も目玉が飛び出るぐらいになります。
一生に一回の買い物ですから、予算は無制限で費用は気にしない人ならば問題ないですが、一般的には予算にも上限があります。

どこまでの断熱性能を求めるか、それは注文住宅なら注文する人が決める事になります。
当然ですが、外壁の性能を最高に高くしても、採光が欲しくて大きな窓を家中に取り付けたら、自然と断熱性能は落ちます。

どのあたりの断熱性能を求めるか、普通の人にはよく分かりません。
ですから、設計士ときちんと打ち合わせしてくださいね。

それから、ZEHでも住宅の断熱性能が足りないと書かれている記事を読み直してみました。
文章に違和感があるのです。

ヒートショック現象で亡くなる人が多いから、ヒートショック現象を防ぐための断熱性能を決めたそうです。
つまり、ZEHとヒートショック現象の直接的な関連性は文章にはありませんでした。

ZEHの規格に合格していて、ヒートショック現象が多発するならZEHの断熱性能が低いと言えます。
建物に必要な断熱性能、建築基準法にでも追加した方が良いと思い、調べてみたら衝撃的な話がありました。

一戸建ての最低限の断熱性能、本来は2020年から義務化されるはずだったそうです。
しかし、住宅市場への影響が大きいからという理由で、義務化されなかった模様です。

耐震性と同じで、建築基準法で最低限の断熱性能を本来は決めるべきでした。
耐震性の基準は出来たのに、断熱性能が出来ないのは変ですよね。

耐震性も断熱性能も人命に影響するはずですが、地震よりも遭遇の可能性が高いヒートショック現象をどう考えるべきか。
今どきの建材、かなり優秀ですから、設計士が変な事をしない限り、一定以上の断熱性は実現すると思えるのですが。

ちなみに、個人的には少々建築費が増えても、高気密高断熱にして日々の光熱費を減らしたほうが楽だと思います。
暑さ寒さに関係なく快適な生活が出来るし、光熱費も減って楽になるからです。

#住宅 #断熱性能 #ZEH #足りない #建築費用 #設計士 #相談 #ヒートショック #建築基準法 #2020年義務化中止 #人命 #耐震性 #光熱費 #快適

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?