見出し画像

昔聞いたことがある日給2万円のバイト

着メロのことを考えていたら、着メロに関するアルバイトは高額だったらしい話を思い出しました。
着メロのデータを一日作って2万円という話を聞いたことがあります。

その前に、着メロのことを知らない人も多いでしょうから、説明をします。
着メロとは、ガラケーの着信音を単純な呼び出し音ではなく、自分の好きな呼び出し音にするための音楽データです。

この音楽データ、日本でしか通用しないガラパゴスなデータですが、一曲数十円から数百円程度で購入するのです。
データ量としては少ないのにも関わらず、他に売る価値のあるデータもないため、ガラケーで沢山売れました。

この着メロは自分で演奏データをガラケーで作ることも出来ましたし、技術を持っている人ならば自作のデータも作れました。
しかし、圧倒的な大多数の人間は、お金を支払って着メロのデータを購入していたのです。

当時は膨大な売上があったコンテンツですから、コンテンツもたくさん作らなければなりません。
しかし、この着メロのデータを作れる技術者が当時は本当に足りないようでした。

CDを聞いて、譜面を作り、印象的なフレーズを抜き出して、演奏データに作り変えるのです。
音楽を譜面にする能力と、譜面を演奏データへと変換する能力の2つが必要なのです。

両方の能力を持つ人は極めて限られているので、とにかく作れる人を探し出しては高額なアルバイト料を支払っていたみたいです。
私にも誰か知らないかと、ある人から声をかけらましたが、そんな能力を持つ人は知りません。

着メロを誰も利用しなくなってから、声をかけてきた人に当時の話を聞いてみました。
1日2万円程度のアルバイト料で何曲か作ってもらうそうです。

音大の人が多いアルバイトかと思っていたら、音大の人は譜面をデータに変換出来なくて駄目だそうです。
理系の大学で機械制御と音楽が好きな人を探してアルバイトをしてもらったそうです。

ヒット曲などで売れそうな曲の場合、質を求めるので1日1曲だけになることもあったとか。
今となっては考えられないバイトだったみたいです。

ちなみに私が過去に作った着メロのデータ、カエルの歌です。
楽譜は簡単に見つかるし、2台のガラケーでタイミングよく再生すると、上手に輪唱して面白かったです。

ガラケーも微妙に音痴が居たり、ボタンを押してから再生までの時間も差があったり、個性的でしたね。
そんなガラケーに細かい癖があったこと、多くの人は気が付かないのでしょうね。

#昔 #高額 #着メロ #データ #能力 #昔話 #バブル #ガラケー #個性 #癖 #アルバイト #再生 #仕様 #コンテンツ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?