【愛媛県】春の予讃線を利用してお散歩に行きましょう!

こんにちは!

春です2

春です4

春です!!!!!

すみません、これを読んでくださっている方におかれましては別に春じゃないかもしれません。でもこれを見てください。

春です3


春です!!!!!

見よこの私の貧相なカメラスキルでも十二分に伝わる、フレームから溢れんばかりの一面の菜の花!春だからですね!


初めまして、もっちゃんと申します。

春ですので電車に乗って愛媛県に行きましょう。
別に飛行機でも行けます。あなたがお住まいの県によってはフェリーでも。でも電車で行ってほしいです。なぜなら・・・・・・

本州脱出

本州を飛び出し瀬戸大橋上 振り返ると倉敷市街

本☆州☆脱☆出

感が味わえるからです! 
私は九州出身で、現在居住している関西から実家に帰省する時は新幹線を利用するわけですが、その時はいつも本☆州☆脱☆出感を味わえたことはそういえばないんですよね。なんでかなーと思ったんですが、本州と九州はなっがいトンネルで繋がれているせいで、海を拝むことができないからだと気がつきました(下関駅を出て割りとすぐトンネルに入り、出てから割りとすぐ小倉駅に着いてしまうため、道中は何も見えない)。なのでこの、岡山を飛び出して瀬戸大橋に乗り車窓から瀬戸内海を眼下に捉え、すかさず倉敷市街を振り返った瞬間の「本州あばよーーーーー♪」感はひとしおです。二日後にまた会おうなーーー♪

それではこれから私が愛媛県旅行中に撮影した写真と共に、そのオススメポインツを紹介していきたいと思います。読んでくださった方に楽しい雰囲気を伝えられたら幸いです!


1.なぜ愛媛なのか


この旅に出かけたのは2019年2月だったのですが、前年の2018年4月にも私は愛媛県の今治市に遊びに行っております。オタク特有の一つのものを見たら徹底的に触りつくさないと気がすまない性分のおかげで、一泊二日で今治の全て(全てではない)をエンジョイしつくしました。そして帰りの電車に乗ろうと今治駅に向かう途中、私はハッとしたのです。

今治駅2

        今治駅目前で発せられた私の叫び

「・・・・・・絶対帰りたくない(夏休み最終日)」

とはいえそんな反社会的な思考を行動に移すことなど当然できず泣く泣く帰宅した私ですが、絶対にまた愛媛に来よう、愛媛の全てをしゃぶりつくそう、と決心したのです(全ては無理)。

という訳で2019年2月25日の私は、愛媛県の玄関口、松山駅を挟んで今治と逆方向である宇和島方面へ向かう予讃線の車内にいます。予讃線で愛媛県の伊予市から宇和島市までを巡るのです。今度は愛媛の西側を制覇してみようという寸法です。いいでしょ~。東西を制覇してやるからな~、オタクに目ぇ付けられるとこうなるんだぞ愛媛~。

画像47

松山から列車に乗り、宇和島を目指してほぼ海沿いに進みます

2.旅の目的

それでは今回の旅の目的地、やりたいことを発表します。

私は旅行の計画を練る際はいつも、『絶対行きたい場所』を二、三ヶ所決める→グーグルマップで位置関係を確認→それらを結ぶ交通手段の確保(徒歩になりそうならおおよその時間とルート、途中トイレがあるかなど確認)→道中に面白そうな場所があるか確認→気になった場所で遊びつくすためのスケジュールを組むというパターンで行います。ゆっくりダラダラペースの旅行になることが多いです。日常に疲れて行く旅行の時くらい、何でもないことに目を向けながらゆっくりその土地の空気を楽しみましょう。疲れを忘れるための旅行で予定ギッチギチに詰め込んで疲れてもあれだし。私はそういう派閥に属している。

そして今回私が絶対行きたい場所は・・・・・・。

予讃線にあります、元『日本で一番海に近い駅』下灘駅です!!!
旅好き、鉄道好きの皆様は“予讃線”というワードの時点で予想できていたのではないでしょうか。私は恥ずかしながら、出発の一週間前に某旅動画で紹介されているのを見るまで知りませんでした・・・・・・。しかし『青春18きっぷ』のポスター写真に選ばれた駅と聞いてさすがにピンときました。

下灘駅???

下灘駅イメージ図(実際に見たわけではないので想像の中ではぼんやりしている)

 
動画や写真で確認してみますと、“旅欲”をガツンガツン刺激してくる素晴らしい景観です。ぜひ現地に足を運び、この目で見てみたいですね!今回のメインはこの下灘駅に決定です!

さあそうと決まれば周囲を調べて他に観光できる場所がないか見てみましょう!


菜の花マップ簡易

・・・・・・結構ハードな場所にあるな。ついでに観光できるような場所はあまり・・・・・・。おや?

・・・・・・菜の花畑?


菜の花畑マップ2

おお・・・・・・。(先達が撮られた素晴らしい写真の数々が投稿されています)
よくない???

“春”が落ちております。こいつぁたまりませんね・・・・・・。
これで決まりました。

『予讃線のんびり列車の旅。途中下車してお散歩しつつ“春”を感じる』 

これをこの度のテーマにしたいと思います。もうちょっと語呂良くできなかったのでしょうか。あと別に意図してないのに“旅”と“度”がかかっちゃって少しやりづらいな。

3.憧れの”あそこ”に向かう!


松山駅から宇和島方面の列車に揺られること数十分。周りを囲む地元の高校生らしき集団の楽しいおしゃべり。車内は活気に溢れております。窓の外を流れる長閑な風景に心癒されていると・・・・・・。

海だー!2

海だー!!

山育ちなもので心の中で思いっきりはしゃいでしまいました。山あいのローカル線、その車内から一望できるオーシャンビューはエモいの一言です。そしてやってきました。

あそこです

線路の左奥にチラリと駅のホームが見える。


おお、おおお・・・・・・。
ここが・・・・・・。
震える。
“あそこ”です、皆さん、ここがあの。でもまだ降りません。出発前に見てきたあの動画みたいに、駅舎をくぐるということをした末にあの光景を目の当たりにしたいのです。オタクなので“楽しい”を享受することに万全を期したいのです(多分推しのDVDとかを見る前に手を洗ったり正座して精神統一する行為に似ている)。

“あそこ”の隣駅の“串駅”で下車。

画像33

串駅と下灘駅との位置関係はこんな感じです。

画像10

あまりのいい雰囲気に、思わず去っていく列車の後姿をカメラに収めてしまいました。

ここもかなりいい雰囲気出してます。“散歩欲”が沸きたてられる。

そのまま海沿いに来た道を徒歩で戻ることしばし・・・・・・(途中、海の見える最高のお食事処の海鮮丼セットで優勝しました)。

来てます。
どんどん近づいてきてます!

人多ない?

人多いな!

きました

味わい深い駅舎です

来ました2

ズンズン・・・・・・

どうよ

 ズンズン・・・・・・

どうよ夕暮れ3

どうよ結うgyれ

どうですか。

これがあの『青春18きっぷ』のポスターにも何回も選ばれた予讃線は“下灘駅”です。ホーム上には青いベンチ!そしてすぐ向こうに青い海!飛び込めちゃいそうだ!実際はホームの向こうの線路下に国道378号線があり、飛び込むことはできませんが手が届いてしまいそうですよ(この国道ができる前までは正真正銘『日本一海に近い駅』だった)!噂に聞いていた通りの光景に感動もひとしお。ここまでてくてくと歩き続けてきて疲れた足も完全に報われます。
ホームを見渡せば足元にはプランターに入った小さな可愛い花々。地元の方々が育てているそうです。そのおかげで、無人駅にも関わらず整備された美しい景色を楽しめます。
 
ただ一つ注意なのが、この下灘駅、あまりに美しすぎて昼夜問わず観光客が押し寄せています。いわゆる長閑な無人駅でほっこり・・・・・・というのを期待しすぎるとちょっとだめかもしれません。

人多いよ


このベンチの写真も、人が比較的少なくなった瞬間を狙ってやっと撮ったもので、基本的にいい撮影場所は順番待ちをしています。私も本当はポスターに使われているような、駅の全景が映った写真を撮りたかったのですが、マジでホーム中に人が溢れててとても叶いませんでした。自分もその押し寄せる観光客の一人なわけですから文句は言えませんね・・・・・・。

ホーム全景写真に関しましては各種ポスターやパンフレットをどうぞ穴の開くほど眺めていっぱいため息をついてください。そしてコロナが収束した暁にはぜひ現地に来てください。

やはりいくら写真を見ても、現地に立って実際に目で見て空気を感じるのとは全く違うものがあります。それに下灘駅はありすぎる活気を差し引いてもなお有り余る情緒が感じられる駅です。どうぞ次の写真を見てください。

ホームの上で景色を堪能しているとあっという間に時間がすぎますが・・・・・・

夕暮れ

ここからが本番です

日が沈むよ

言葉は要らない

言葉は要らないわ

もう言葉はいらないわ

この夕暮れに染まる下灘駅を見るために今日のタイムスケジュールを組んだのですが、完全にそのかいがありました。陽が傾きかけるその一瞬だけ、空気が薄氷のように繊細な色を纏う一刻。その後地平線に身を潜める太陽が放つ真っ赤な光に染め上げられた空と海がやがて闇に沈んでいく一部始終。その両方を見るという最高の行為のためなら、日々の激務に倒れそうな身体に鞭打っての綿密なスケジュール練りもやむを得ないでしょう。


電車と夕暮れ

私は雄大な自然の前に魂が抜け、「ヤバ・・・・・・」しか言えなくなってしまいました。

ココからが本番

撮るよねー!夕陽with列車撮るよねー!!!※撮影の際はマナーを守って係の方の指示に従い、線路に身を乗り出すなどの行為は止めましょう!

ちなみに考えることは皆一緒だったようで、この夕暮れの瞬間が人入りのピーク。狭いホーム上に50人以上ひしめいていました。無人駅の概念が崩れる!

ところでこの風景を見るためにタイムスケジュールを組んだと申しましたが、ローカル線ゆえ列車の時間がシビアすぎる(基本一時間に一本と思っておいたほうが安心)ので、松山市内の観光は泣く泣くパスしました。また次回愛媛に来た時の楽しみが残っていると考えれば結果オーライですね。何しろ愛媛は山も海もグルメも歴史も温泉もあり、夏目漱石や松岡子規に代表されるように文学の香りまで漂う素晴らしい県なのです!私も二度の旅行で夢中になりました。国内で家賃がトップクラスに安いという話まで聞き、思わず賃貸情報サイトを開いてしまったほどです。現在関西住みの私ですが、いつの日か野望が叶うといいなと思っております。

あと事前に日の入りの時刻を調べてから行くのがいいと思います。余裕を持って少し早めに到着し、暗くなる前の茜色に染まる刹那を堪能しましょう。それだけの手間をかけたあなたに下灘駅は絶対応えてくれます。

カフェのジュース

下灘駅の脇には午後になると移動式のカフェがやってきます。景色を見ながらコーヒーや地元産のみかんを使ったジュースを楽しみましょう。そしてすかさず写真を撮ってシェアしましょうそうしましょう。

夕暮れの下灘駅がいいのは分かったけど、もっと海とホームの色が鮮やかな下灘駅も見たいよーという方ももしかするといるかもしれません。
ご安心ください。

昼間

どうよ2

近隣に宿を取って翌日出直し、午前中の写真も撮っておきました。

なんということでしょう、このオタク、夕方と日暮れだけでなく、朝方の下灘駅までも網羅していたのです。

昼間の電車

明るい陽に包まれる車体も何とか撮れた!

しかしそれだけのことをして本当によかったと思います。ローカル線の旅はなかなか移動の面で大変ではありますが、きれいな自然に癒されたいという方はぜひこのような贅沢な時間の使い方をしてみてはいかがでしょうか?
ちなみにこの時は午前十時過ぎでしたが、比較的に人が少なかったです。人気の撮影場所は相変わらず順番待ちをしていましたが、少しでも混雑を避けたい方はこのくらいの時間に行くのが吉かなと思います(運悪く午前中でも混んでたらごめんなさい)。
 ※下灘駅は駐車場が少ないので、できれば予讃線を利用して訪れてみてください。また周辺には民家が多くあります。騒音など迷惑行為はNGです!

4.予讃線沿線を歩いてみよう!

さて、『夕焼け小焼けライン』という可愛い愛称のあるこの国道378号線は豊かな自然を楽しめるスポットがたくさんです!

菜の花と電車

写真が上手でない私でもこんなに”良き”なショットが

菜の花と線路

ついつい足を止めてしまいます。

菜の花と線路2

踏み切りと菜の花の組み合わせってよくないですか?

この写真すこ

この写真好きだからツイッターのトップに固定した。

なんだこれ??EWT2-8tVcAAjHe3

なんだろうこれ?でもいい雰囲気!

菜の花と海

これら全てがこんなに美しい海のすぐそばにあるという奇跡・・・・・・。右を見れば菜の花畑、左を見れば海です。海沿いと線路沿い、どちらの道を歩くか迷ってしまいます。両手に花なんて言ってられない。仕事疲れどころか日常そのものを一瞬で忘れてしまいます。

季節の花をゆっくり見て回るだけの時間、みたいなのを旅行の計画に組み込むと案外いい感じです。単に癒されるというだけでなく、予定に追い立てられることのない時間があるのはゆとりのある旅路に繋がります。

桜と菜の花と海と車

桜と菜の花

桜も咲いてるー!
ツーリングやサイクリング・ドライブ・・・・・・最高でしょうね。

ドライブ!!

そろそろお腹が空きましたね・・・・・・。

大丈夫、抜かりはありません。

しばらく歩いたところに海を見ながらのんびりビールが飲めるお店があります。

ビール

鯛めし2

お刺身や天ぷらを肴に。食べるよね!絶対食べるよね!?

鯛めし

鯛めしで優勝した。(こちら松山式の鯛の身が炊き込んであるタイプの鯛めし。宇和島式は鯛のお刺身をご飯に乗せタレと卵黄をかけていただく。いずれも美味)

本当にここ一帯は綺麗な景色の連続で単調になるということがありませんし、疲れてきたら道の駅もあるのでゆっくり座ることもできます。

道の駅

愛媛名物じゃこ天やみかんのソフトクリームを楽しめる道の駅。


すみません、写真は撮り損ねたのですが歩き疲れたところで道の駅でみかんソフトを買い、砂浜近くのベンチで食べるのが喉に染み渡って実に最高だったことだけ報告させてください。

さてそろそろお散歩の旅も終了です。再び予讃線の終点である『宇和島駅』行きの列車に乗って各駅停車の旅と洒落込みましょう。

はーつかれた

歩き疲れたー!幸せな疲労感です。

この後山の中を各停で二時間と言う軽く狂気じみた旅程ですが私は無人駅も大好きなのでご褒美です。こうしてローカル線の無人駅を堪能するというのもきっと体力のあるうちにしかできないことなんだろうなあという思いを胸に楽しみました。いつか行こう、だとすぐ時間はすぎてしまいますし、このような知らない町の四季折々の素敵な風景をゆっくり歩き巡るというのも体力のあるうちにやった方がいいような気がいたします。コロナが収束したら、行きたかったあの地に、写真や動画で見るだけだったあの地に、さあ行こう、すぐ行こう。

※私は駅は好きなのですが鉄道には詳しくないので、「予讃線の半分は”電車”じゃないんだよ」と言われても「?」って思ってます。すみません。

※一日目の夜、宿を出てふと上を見ると満天すぎる星空が広がっており、そのままひっくり返りそうになってしまいました。皆さんもぜひ地方に行った夜は夜空を見上げてみてください。言葉はいらないんや・・・・・・。

※私の構成力がない+写真があまり残っていなかったばかりに予讃線終着駅である”宇和島駅”周辺の詳細を紹介することができずとても残念です。宇和島では道の駅、回転寿司などを堪能しました。特に道の駅はお土産や新鮮な魚介が充実しまくっており見所がたくさんあります(マグロの心臓の刺身なるものが売られており大変気になりました)。面白そうな神社などもあるので今度愛媛に行くときは宇和島に二泊しようと画策しています。

おまけ:愛媛名物のアレを飲みます、がっつりいきます

今回個人的にとても楽しかったのが、愛媛県といえば!な色んな種類の柑橘ジュースの飲み比べです!

みかんジュース

旅行最終日は宇和島から特急で松山駅まで向かいました。その車内の様子なのですが、・・・・・・これ全部みかんジュースだ!どれも違った味わいです!

晩柑

私のお気に入りはこちらの河内晩柑。和製グレープフルーツと呼ばれているらしい。

予讃線の景色を見ながらみかんジュース飲み比べ。楽しすぎ。愛媛県に来たらジュースの飲み比べは絶対にやってほしいです。私はみかんゼリーの食べ比べもやりました。 
それではここまで書いていたら当時のことを思い出してめちゃくちゃ楽しくなっちゃったので、特に旅好きの方が高確率でMAX楽しくなる画像を貼って締めさせていただきます。

旅行好き

in行きの新幹線(こんなものを撮ってツイッターに上げていた)(なんだこの浮かれ方は)(せめて色々と片付けてから撮って)

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。


 











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