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大学進学における高校生の地元志向

地方に住む高校生が大学に進学する場合、自宅から通える地元の大学に進学するか、地元を離れ、都市部の大学に進学するかの二択になります。

どちらがいいかは別として、近年は地元志向が強いようです。

地元の大学であれば、自宅から通えるため、一人暮らしにかかる費用の負担がなく、慣れ親しんだ土地で、これまで通り家族による生活サポートも受けながら大学生活を送れるというメリットがあるので、好まれるようです。

また、ここ数年に限ってはコロナ禍の影響で、地元志向がより強くなっています。


ですが、地方では大学があっても、必ずしも自分が学びたい分野だったり、希望する資格が取れる学部学科があるとは限りません。

その場合、希望の学部学科を持つ大学に進学するために、都市部(場合によっては別の地方)に進学することになります。



ところが、底辺の大学ではここらへんの進路選択事情が少し異なります。

まず、是非ともこの分野を学びたいとか、絶対この資格を取りたいとか、そんな強い向学心は1mmもありません。

したがって、どっか入れそうな大学なら分野はなんでもいいかな、みたいなノリで進路選択をおこないます

自宅から通える範囲の大学の中で、学力的に入れそうな大学があれば、そこに進学します。

そして、少子化の影響で、地方私立大学は急速に偏差値が下降し、定員割れが加速しているので、地元志向の彼らにとって進学できる大学が年々増えています。

ですので、彼らは大学入学後、授業がおもしろくない、興味を持てない、勉強したくないと思うようになるみたいです。


うちの大学(Fラン)もそんな感じです。

うちの学科はとある国家資格の受験資格を得られますが、学生はふだんの勉強も資格のための勉強もあまり真剣にやる様子もなく、なんでうちの学科に来たの?と不思議に思います。

これは、彼らはとりあえず行けそうな大学としてうちに来たのであって、本気でその国家資格が取りたいというわけではないということです。


このように、学科の分野に興味もなく、勉強する気のない学生が底辺大学に集まる構造になっています。

高校生にはせめて興味のある分野の大学を選んで欲しいものです。

そうすれば、大学で学ぶうちに勉強が楽しくなったり、良い方向に進む可能性があるかもしれません。

「自宅から通える」という理由だけで進路選択することは、4年間も興味のない勉強をしなくてはいけなくなるし、それも続かずに退学してしまうかもしれません。

大学進学を決めたなら、自身の興味や関心についてしっかり向き合ってほしいと思います。

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