見出し画像

インクで文字を書くことは呼吸に似ている

インクを使って文字を書きますか?

ボールペンや鉛筆、シャープペンシルは便利な道具です。
速乾性を謳ったボールペンは数限りなく販売されていますし、シャープペンシルや鉛筆では芯の硬度で豊かな表現が可能です。

その数々の便利な筆記具を差し置いて、私がノートを書くときに、万年筆を使う理由を考えていたのですが、そのときに思ったのは生活や思考のテンポを落としてくれるということでした。

早すぎるテンポを落としてくれるインク

以前にも「生き急ぐ手帳活用術」と「ほぼ日手帳」というタイトルで、様々なビジネス書や手帳活用術などに豊かになるにはもっともっと急げと急かされているような感覚を覚えるという話をしました。

この焦燥感をすべて悪だとは思いませんが、どうにも私は疲れてしまう…そのテンポを落とす方法を考えつつこの素案を万年筆とMDノートを使って書いているときにインクで文字を書くことは呼吸に似ていると感じました。

乾くまで待つ。そして次のページへ

呼吸に似ている…とは。
私はMDノートといくつかの万年筆を愛用していますが、どれで書いても文字を書いてから数秒は待つ必要があります。急いでページをめくったり、ノートを閉じてしまうと書いたことがにじんだり他のページへ移ってしまって書いたことが読めなくなってしまいます。

この書いたページが乾くまで待つ間が、次のページを書き出すまでのほんの少しの休憩にも感ぜられて「これが焦燥感をゆるめる息抜きかもしれない」と思いました。

不便さをも愛する余裕を持ちたい

流石に相手にする人がいる状況で万年筆を使い、乾くまで次が書けないんです!とは言えませんから状況に応じて様々な筆記具を使い分けることは必要なことではありますが、ひとりで頭の中で考えたり何か感じ取ったことを書き留める時間くらいはこの不便をも愛しゆったりと過ごす時間があっても良いなと思います。

文中に出てきたMDノートについても記事を書いています。
もしよかったらこちらも合わせてどうぞ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?