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避難者数の推移|オープンデータをつかってみた1

1.避難民について

Diversity in Data @DiversityinData /#diversityindataのチャレンジがRefugee (難民)だったので、UN HCR で難民について調べてみました。Refugeeは、厳密にいえば国境を越えた避難民でUnited Nation High Commissioner for Refugees (国連難民高等弁務官事務所)の認定を受けた人々を指すようですが、国内で避難生活を送っている人々(政治的、自然災害等の理由を問わず)を国内避難民(Internally Displaced Person)呼ぶようです。IDMCによると、日本にもかなりの数の避難民(台風等での一時的避難も含む)がいるようです。

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震災の年、2011年には、多くの人々が避難を強いられています。 そこで、10年たった今、震災・福島第一原発事故の避難民の状況について調べてみました。 

2.データを探す

"震災避難民の推移"で検索すると、復興庁のサイトに全国の避難者の数(所在都道府県別・所在施設別の数)がヒットしました(E-statでも、見てみましたが、復興庁からのデータはないようです。)

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残念ながら、PDFのみです。避難者数の推移が見たかったので、一番下の令和3年6月29日付のものを選択しました。復興庁に限らず、各省庁のデータはオープンデータ化が進んだとはいえ、PDFのレポート形式が多く分析・加工がしにくいものが多いです。 (E-statのデータは最新データではないことが多い。)

開けてみるとこんな感じです。平成23年12月から半年ごとの避難者数が、所在地、施設別、また東北三県からの避難状況の統計です。取り敢えず、欲しかった情報はあるようなので、ダウンロードして、Excelに変換します。(ダウンロードしたファイルをWordで開けて、表部分だけExcelに貼り付けます。)

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3.データの準備

表はそれぞれ、Excelの違うシートに貼り付けます。 Mergeされているセルを外し、Location のColumnに統一します。東北の合計は外します。日付もそれぞれ、12/1/2011, 06/01/2012のように一つのRowにまとめます(後で、ピボットします。)数字部分もFormatセルでNumberに直しておくます。”人”などの単位や 区切りの",”等があるとうまくTableauに読み込めないので”Find&Replace”で外しておきます。

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こんな感じです。 上記のExcelデータはdata.worldに置いておきます。(無料のアカウント登録が必要です。)

4.Vizを作る

Tableauを開き、データをコネクトして、 日付をピボットします。今回は”Location” 所在地別避難者数の推移を使いました(Interfaceが新しくなっていますね。)

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ピボットの方法等は前の投稿を参考にしてください。

Worksheetへ移動し、チャートを作ります。所在地別のエリアチャートと合計のラインチャートをDualAxisで作りました。 バックグランドカラーをダークカラーにするので、Fontは白にしてあります。

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ダッシュボードへ移動してタイトル等を配置して完成です。

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色々調べてみると、避難者の中にも、避難指示区域からの避難者とそれ以外の区域からの避難者います。避難者数の減少は主に、支援の打ち切りにより、避難者統計にカウントされなくなった方や、他の地域への移住を選択された方々のようです。 実際に、原発事故前に住んでいた地域に戻った避難民がどのくらいの割合でいるのか気になったので、福島県内の市町村別人口推移を見てみることにしました。

つづく。

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