『なぜそうなのか。』チーム・スタッフに説明する時に意識する言葉。
僕は中学から高校の2年までテニス部に所属していた。まぁ途中で納得がいかない事があってやめたのだけれども、スポーツは好きだった。
いま思えば中学の頃より高校の時の方が、はるかにレベルが上だったんだと思う。ただ、なぜ?と聞かれても練習が多かったから。とか、他の人のレベルが高かったから。と具体的な説明ができない。
なぜ腰を低くしてラケットを振るのか。
やたらと練習した記憶があるのが、野球のトスバッティングのような練習。顧問の先生が、手でポイポイとテニスボールを投げていき、ワンバウンドで打ち返す。その時に言われたのが、
『もっと腰を低く!!』
その掛け声が今でも記憶に残っている。想像して欲しいのだけど、プロテニスプレーヤーの錦織選手のエアKなんかは、腰を落とすどころか飛んでいる。
腰を落として打つとなると、かなり下がって打つかバウンドの上がり際を打つしかない。
大人になってから見たテレビ番組では、コートのどこに打つか。なぜ奥の方に打つのか。左右に振るのか。松岡修造さんの説明は、なぜそうなのかを詳しく説明していた。
なぜそうなのか。を説明するだけでも興味が湧いてくる。
チームに説明する時に『なぜそうなのか』を意識する。
新規顧客を獲得しにいくのか。既存顧客の再購入を促すのか。新規市場へチャレンジをするのか。ビジネスの世界では、いろんな選択を迫られる時があります。
まだまだ伸び代があるなぁ。という感覚があるのであれば、新規顧客獲得で十分成り立っていく事があります。
なぜ新規獲得ばかりを強化していくのか?
これは例になりますが、新規顧客を獲得するのか既存顧客の再購入を促すのかは、考え方によっては両方でしょ。と思う方もいる。
一生懸命獲得してきた新規様を大切にしていきたい。
そんな気持ちもわかります。ここで考えなければいけないのが、新規の方だけで、そのビジネスが成り立つのかどうかです。一回利用してくれた方が、年何回利用するか。明確に答えられる方はいないはずです。また購入回数1回で終わって成り立つビジネスは、ほとんどありません。
まずは、ビジネスとして成り立つ基盤づくりが大切。
お客様が納得するのは、販売している商品を納得する事にあります。その商品とお客様をつなぐ立ち位置にいた場合、まず商品を多くの方に知ってもらう事の方が重要になります。
新規顧客をある程度獲得し、ビジネスとして事業が成り立ってきた後に、既存顧客への対応や質を向上させていく必要があります。また優秀な方々は、新規を獲得しながら既存も上げていく。そこにもチカラを入れていきます。
新規も既存もどちらも大切。現場レベルに合わせて、チカラを注ぐ時になぜそうするのか。の説明をしていく事で動きやすくなり、まとまりやすくなります。
人数的なのか、時間的なのか、予算的な事なのか。
会社の中では様々な制約があります。その制約の中で、最良の結果を出すために、チームや部署は存在しています。
チームメンバーの意識の矛先が同じにできるかどうか。違う方向ばかり向いていたり、やる事の理解度が低くても良い結果は得られません。
なんでこんな練習をしているんだ?なぜ?新規獲得なんだ?なんでこんな資料作成しているんだ?
この考え方に悪気はないのです。本当に、わからない人も中にはいます。意識レベルも違えば、知識や情報量が違う事もあります。
様々な人が集まって会社は成り立っています。
方向性を合わせつつ所属するチームメンバー、スタッフで最良の結果を僕は常に意識しています。簡単に言いますが、たった4、5人でも同じ方向にするのは難しいのです笑