経済学・経済政策

企業の行動分析編

【固定費用は利潤最大化条件に影響を与えない。】

え!?
与えますよね。

選択肢にあったら迷わず、選択しない。利潤最大化条件を理解していませんでした。【利潤最大化 ≠ 利益最大化】として捉えていたのがそもそもの間違い。

利潤最大化条件
というのは…
・企業の利潤は、収入から費用を引いたものとして定義される。
・収入は価格に生産量を掛けたものであり、費用は費用関数で表される。
・企業は利潤を最大にするような生産量を決定する。
・利潤最大化の条件は、価格が限界費用に等しくなること。
・利潤最大化問題を解く事により、価格と供給量の関係を表す供給関数が得られる。

【利潤は、限界費用=価格によって最大化になる。】

【生産関数における利潤最大化条件】

生産要素1単位を追加的に投下した場合に生じる費用の増加分を要素価格といい、投下する量に関わらず一定と考える。一方、生産要素を1単位追加的に投入した場合に生じる収入の増加分を限界生産物価値と言い、市場価格×限界生産物で求めることができる。収穫逓減を前提とした場合、限界生産物価値は逓減する。よって、企業は要素価格限界生産物価値となるように生産要素投入量を決定することになる。

【 限界生産物価値 = 市場価格 × 限界生産物 = 要素価格 】

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限界生産物価値は、生産関数への接線の傾きで求めることができる。また、平均生産物は、生産量÷生産要素投入量で表されるため、グラフ上は原点と生産関数上の点を結んだ直線の傾きで求められる。なので、生産関数が原点を通る直線で与えられた場合は、限界生産物=平均生産物となる。

①要素価格
要素価格とは、『生産要素を1単位増加させたときの費用の増加分』であり、一定と考える。たとえば、ある工場で新たに資本(機械設備)1台を20万円で購入し生産に投入した場合、20万円が要素価格に相当する。

②限界生産物価値
限界生産物価値とは、『生産要素の投入量を1単位増加させた時の収入増加分』であり、『市場価格×限界生産物』で求める。例えば、製造している製品の価格が1個5万円、資本を導入することによって生産量が5個増えたとすると、限界生産物価値は『5万円×5個=25万円』となる。

③利潤最大化条件
『限界生産物価値=要素価格』となるように生産要素投入量を決める。

【無差別曲線】

無差別曲線。基礎的な部分なんですが、いろんなパターンがありすぎる。なので整理して行こうと思います。
①完全代替財

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②完全補完財 
完全補完財の無差別曲線は、レオンチェフ型効用関数とも言われる。右足の靴と左足の靴の様に、どちらか一方の消費量が増えても効用が上がらず、2財は一定の比率で同時に消費量が増加することで、効用が増加する。

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③財Yは好むが、財Xには無関心

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④財Yは好むが、財Xは好まない。
この無差別曲線は、③と同じ様な受け方をするが、図に示すと全く違うので注意が必要。

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無差別曲線に関する用語で、限界代替率がある。限界代替率とは、一方の財を1単位減少させた時、効用水準を一定に保つために必要な他方の財の消費の増加量 → 無差別曲線への接線の傾きの絶対値。

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