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雑感、文月。
玄関を開けた途端に体にまとわりつく不愉快な湿気は、梅雨でもあり、夏でもある宙ぶらりんな季節であることを否応にも感じさせる。扉を開けて、一瞬の憂鬱な感情と押し問答をすることから毎日が始まるけれど、どうにか穏やかな心情で日常を消化することができている今日この頃。抽象的すぎる感情がふわりふわりと浮かんでくる。
星野源の「The Shower」という曲がある。星野源の曲の中で3本の指に入るくらい大好きな曲。シングル「ドラえもん」のカップリング曲で、しずかちゃんのシャワーシーンを連想してるのだとか。前向きなようで、少し含みを持たせた歌詞をファルセットで歌い上げていて、聞けば聞くほど味が出る。youtubeで動画が見つからなかったので、リンク貼っときます、ぜひ聞いてください。その中の歌詞から。
“だれもきみのほんとをしらないし ほんとのわたしをだれもしらないわ”
自分を知ってもらうことは難しくて、自分の知らない自分も隠れていて。知ってもらっているつもりでも、些細なことで裏切られたり、傷ついたり。人間ってなんて繊細な生き物なのだろうかと、自分を、他人を見ていて思うことがある。
「この人、生きづらいやろなあ」と思う人に出会うことがある。先天的なもの、病気など後天的なものなど原因は様々だけども。
動けない。伝えられない、伝わらない。常に不安。逆に、後先考えられない。
みんながみんな、言えないことを抱えてそうなこんな世の中。定義が増え、カテゴライズされる事で安心感は得られても、周囲が認め合わないと根本的な生きづらさの解決にはならないと思う。
認めることってとても勇気がいる行動だと思う。どうしても自分の経験、成功体験に頼りがちで、対になるものを認めることは自分を否定することに繋がることもあるから。
それでも、自分の価値観と遠く離れていても、認めることができる人でありたい。共感はできないが理解はできる、みたいな。
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