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明るい親の介護とは

志保です。
明るい介護をモットーに介護に不安な娘息子世代(40~60歳台)のお役に立ちたいリハビリテーション科医師です。

医師として30年以上脳卒中や骨折後のリハビリテーション、在宅移行に関わってきました。
でも、親の介護に関わる、または親の老後を不安に思う方と接していて、今まで気づかなかったいくつかのこと報告します。
1.医者は頼りにならない(と思われている)
医師としての驚きなのですが、かかりつけ医が果たしている役割はほんの一部です。
家族は困った時にかかりつけ医に相談しようとは思わない。親のかかりつけ医を知らない人も多いです。
家族は行政や介護事業所、あるいは友人に相談します。

2.高齢者は急変する
高齢者は急に状態が変わります
私の母も3日前には一緒にお蕎麦屋さんに行っていたのが、3日後には意識障害、入院、脳梗塞発症になりました。そして今は介護生活。
家族が困ったなと思ってあっという間に生活ができなくなり施設、入院へと進みます。
ゆっくり成長する子供と違って親の老いはいきなり来るのイメージです。

3.不安や悩みの原因は実は自分自身
3つ目は、介護は実は介護する自分の問題でもあります。
自分の仕事、家庭との調整が必要になります。
そして、老いている親との今までのかかわり、育てられ方を反芻していく。
娘息子の悩みや不安は今まで○○だった、兄弟と比べたり。
〇親は私にこうしたから、など今の親の後ろにはかつての親がいます。
そこには幼かった自分の姿がある。決して過去とは切り離せないのを感じました。

急いで対応しなければならない問題と過去のフラッシュバック、そして頼りにならない医療、これらが実際の問題をより複雑にしています。
そして、娘息子の介護に対しての不安を大きく見せているんですね。

私の介護体験、マガジンにまとめました。
介護現在進行形です。


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