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老々介護は夫婦の問題ではなく親子の問題になっています

年末に70歳台の子供世代がオーバー90歳の親を介護することについて書きました。
お金の問題を書きたかったのですが、考えてみれば90歳台の高齢者はそれなりの年金があり、私の地域ではぜいたくな生活の人は少ないのでそれなりに自分のためにお金を使えます。
スーパーオールドたちも元公務員、学校の先生のように比較的恵まれている家庭のことが多いです。それに、倹しい生活なので、都会ほど経済的な問題で介護が制限されることはないようです。

ただ、70歳代の娘息子たちが遠方にいることが多いのです。
東京、関西、愛知など都会に進学したり、働きに行ってそのまま家庭をもち、自分たちなりの生活をつくってきた娘息子たち。
その人たち自身は山形や両親への思いはあっても、その子供(孫世代)には両親の故郷という認識で、縁遠くなってしまいます。
そして、アラウンド70歳になると自分自身も活動をすぐに起こすのは出来ない億劫うになります。
つまり、90歳代の両親のために小まめに移動したり、役所の手続きをしたりするのは難しいのです。
実家といっても、離れていれば、寒いし、使い勝手も悪い。
そこで一緒に暮らすことは現実的ではありません。

そしてもう一つ、スーパーオールドが介護が必要になった時はスピード感が必要です。
具合が悪くなってから、または以前のように動けないと思ったら、すぐにサービス介入をしないとADLが下がって元に戻らないのです。
新しいことを受け入れることが難しい高齢者にスピード感を求めるのは酷なことのようにも感じます。
でも、病院に入院してしまえば感染対策によって、家族や地域とは引き離されてしまうので、その方の人生が終わってしまうのです。

スーパーオールドの介護の問題点を二つ挙げました。
1。家族も高齢者で、手続きや移動が難しい時がある
2。急に状態が変わるためスピード感が必要ですが、本人たちは新しい知識を受け止めるが困難。

寿命が延びることで新しい問題が見つかり、
老老介護は夫婦の問題でなく親子の問題になってきました。


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