稲穂が実る美しさ 余裕が見つけた身近な宝物
周りには田んぼが広がる地域で暮らしています。
今年は稲穂が特に美しく輝いて見えました。
毎年見ているはずなのに。
今年は特に美しく見えたのです。
一つには、病院に勤務しているときは移動は朝と夕。
この時期はすでに夕暮れが早く帰りの車中から稲の重なりを見ることもありません。朝は朝で忙しい。
ゆっくり田園風景を楽しむことが無かった。
今は仕事が午前中で終わり、日差しのあたたかい中周りを眺める余裕があります。
考えてみると、周りにある美しいものを気付くきっかけは心や時間の余裕なのかもしれません。
美しいもの、大切なものが近くにあったと感じるのはそれが無くなった後とはよく言われますが、余裕があれば無くなる前に楽しめます。
遠くの夢でなく、近くの大切なものを振り返ってみませんか?
もう一つ田んぼを見ていて感じたのは、この美しさをつくっているのはもちろん農家の方の丹精なのですが、それ以外にも、日差しや風向き(ふさふさ揺らす)が総合的に作り出しています。
良いお天気の日が多かったのも今年の稲穂が特に美しく見えた理由かもしれません。
身近なものもいつまでもあるとは限りません。自然が作り出す季節の美しさを今しばらく楽しみたいと思います。
稲穂の短歌は万葉集から
秋の田の穂向きの寄れる片寄りに我れは物思ふつれなきものを
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