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医療の未来は社会の未来(豊田市能楽堂から)第14回日本プライマリ・ケア連合学会

#第14回日本プライマリ・ケア連合学会
日本の将来は暗いと感じていますか?自分は逃げ切れるとか、不利な世代とか
学会には将来はつくっていくものと行動する医療者が集まっていました。

5月12,13日、日本プライマリ・ケア連合学会に参加しました。
今回のテーマは『プライマリ・ケアのニューノーマル』
12日は主催の藤田医大の関連施設豊田地域医療センターのある、豊田市能楽堂、コンサートホールを会場に開催されました。

主な目的は、高齢者施設の嘱託医になり、いずれは経営も行うとすれば、今後の日本の医療の将来像はここにあると学びに来たことになります。
しかし、隠れ目的は息子(総合診療科)の晴れ舞台をこっそり見に来ました。

実際に拝聴したシンポジウムは三つ
1.在宅医療・地域医療の未来
2.コミュニティホスピタルを目指して
3.私たちに とって本当に必要なかかりつけ医制度 とは

まず驚いたのは、シンポジストの話が上手い!
つかみから、落ちまで。
自分の経験を話すので訴える力があります。
オプミスティックな話題はより深い洞察へ
暗い話は最後にスパイスを効かせて
今後AIに対抗できる医師は総合診療科だけではないかとリハビリテーション科専門医としては焦りを感じました。

総合診療科について

私の受け止めでは総合診療科は従来の他科とは考え方が異なります

今までの医学は「疾患」に治療を考える
一人の人の病気は一つではないが、病気を直して健康にするが目的。

そして総合診療科医は「ヒト」をベースに考えるので、必ずしも病気の治療が必要でなく、その人その人で個別化される。

自分の患者さんの自分の専門以外の疾患に興味がないかかりつけ医は困るなと思っていただのですが、これで納得。
その医師は疾患を見ていたのですね。
かかりつけ医を標榜しながら、自分の専門を決めている。自分で患者を選ぶわけです。

地域では高齢者一人暮らし
なんとなく弱ってきた。
今までの医者は原因、診断、治療へマニュアルで進む。
治療がなければそれでお終い、自分の役割はなし。
総合診療医はその人を診るので原因は何であれ、何をしたいか?その人にとって幸せは何?と探していく。

学会上に若い人が多く参加して、皆楽しそう。
四国の某病院から3人のフレッシュマン医師が参加しているのに遭遇しました。
この前まで医学生だったんです、とニコニコ、目はキラキラ。
この学会で将来への希望とモヤモヤたくさんを詰め込んで帰ってね。
こういう新人が参加できる学会に医療のいいえ、社会の将来がかかっています。


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