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TOEIC900取る方法

はじめに

TOEIC概要

TOEIC(Test Of English for International Communication)とは、英語ノンネイティブ向けの、英語のコミュニケーション能力を測る試験である。

TOEICには、以下の5種類のテストがある。

・TOEIC Listening & Reading Test
・TOEIC Speaking & Writing Test
・TOEIC Speaking Test
・TOEIC Bridge Listening & Reading Test
・TOEIC Bridge Speaking & Writing Test

とはいえ、日本で「TOEIC」と呼ばれるものはほぼすべてがいちばん上のTOEIC Listening & Reading Test(通称TOEIC L&R)である。
他の試験は一旦無視してもらってよい。

TOEICではどんな英語が出題される?

TOEICではビジネス英語が出題される。
逆に、ビジネス英語以外は出題されないといってもよいくらいである。reimburse(払い戻す)は出題されるが、monarchy(君主制)とかは絶対に出てこない。
あくまでビジネスシーンで出てきそうな単語だけが出題される。
他の英語試験(TOEFL、IELTS)に比べてTOEICの難易度が低いと言われる所以は、このビジネスシーンに限られた出題範囲の狭さにある。

TOEICは世界的に通用するテストか?

残念ながら、TOEICは世界的に通用する試験ではない。
TOEICがさかんに受講されている国は、主に日本と韓国である。両国だけでTOEIC受験生の6割以上を占めている。

2018年の世界のTOEIC年間総受験者数の国別内訳

したがって、海外で働きたいならTOEICはアピールにならない。「TOEIC?何それ?」と言われるだろう。海外勤務や海外進学を目指すならTOEFLやIELTSが定番である。

しかし日本国内では、TOEICの知名度は圧倒的である。人事の面接官がTOEICのことは知っていても、より難しい試験であるTOEFLや IELTSのことを知らないというのはよくある。

日本国内での就職や転職に絶大な力を発揮するTOEICだが、履歴書に書けると言われているスコアは600以上である。平均点は500台なので、600以下のスコアはあまりアピールにならない。

ちなみに、海外とやりとりがある部署を希望するなら860程度が目安とされている。

TOEICの勉強時間

TOEICというのはかなり親切な試験である。
なぜならTOEIC公式が「200時間の勉強でスコアが100上がるように問題作ってるよ✌️」と公言してくれているからである。

出典:Oxford University Press『A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success』P.6

上表は、オックスフォード大学出版から出版されている、TOEICコースを教える教師向けのテキストに記載されている表である。
立軸が現在のスコア、横軸が目標のスコア、表の中の数字が目標スコアまでに必要な勉強時間である。
例えば、現在のスコアが550で目標とするスコアが850ならば、必要な勉強時間は725時間である。

たまにTOEIC試験日1ヶ月前から毎日1、2時間勉強して、「スコアが上がらなかった😭」と嘆いている人を見かける。その時間でスコアが上がらないのは当たり前である。
スコアを目に見えて上げるには200時間、最低でも100時間程度の勉強は必要である。

テキストは何を買えばいい?

私はTOEIC900台を安定して取り続けているが、満点(990)ではなく、900台取れたら十分だと考えているのであれば、本屋で買うテキストは以下のふたつで十分だと考えている。

まずは王道、通称金フレ。
こちらはTOEICオタクの著者が作ったTOEICだけに特化したTOEIC英単語帳である。
これだけは必ず買ってほしい。

次に公式問題集。
正直こちらはあってもなくてもよい。
TOEICを解いたことがない人や、TOEIC独特の問題形式に慣れたい人、時間を測りながら本番さながらのリハーサルをしたい人にはおすすめできる。

自分では勉強が続かない!何かいい方法は?

手っ取り早くスコアを上げたいなら、スタディーサプリのTOEIC対策コースを激しくお勧めする。

月額3,728円。
金額だけ見ると高いのか安いのかよく分からない感じだが、「3ヶ月でスコアを300上げたい!」といったような短期的かつ高い目標を持っている人は、テキストを買い漁るよりもこちらのアプリに頼るのがよい。

アプリ内の授業や解説は、東進ハイスクールをはじめとした有名予備校のカリスマ英語講師である関正生先生が担当する。
授業や解説が分かりやすいのはもちろんだが、演習問題で難問や悪問に当たると「あ〜こんなものは解けなくてもしょうがないです。これは解けなくていい問題です」と言い切ってくれるゆるさがある。
ここまでは絶対に押さえておけ、でもここから先は正直満点目指しているわけでないなら覚えなくていいよ、というラインまで教えてくれる。解いているこちらも気が楽になるものである。

また、このアプリは夜になっても受講がないと「受講記録が途絶えてしまいます😭」と甲斐甲斐しく通知を送ってくる。とにかく「受講生に勉強を継続させること」に特化したアプリなので、やたら面倒見がいい。

楽な道は残念ながらない

「200時間も勉強できない。もっと手っ取り早くスコアを上げる方法はないのか?」と思うだろう。わたしも思う。
しかしそんな方法はない。
なぜなら公式が「200時間でスコアが100上がるように使ってるよ」と言っているからである。TOEICはそういう試験なのだ。我々がどうこうできるものではない。

「2週間でTOEIC200アップ!」「1ヶ月でTOEIC900!」という体験談記事がネット上にはたくさんアップされている。
それらを嘘だとは思わない。が、再現性が低い。

ビリギャルと同じである。勉強ができないギャルが慶應義塾大学に合格したのは実際の出来事だが、だからといってビリギャル以外の勉強のできないギャルたちが彼女と同じような方法で勉強したから必ず慶應に合格できるかといえば、そうではない。

特に英語、というか外国語のような知識の積み重ねがモノを言う学習では、一発逆転の切り札はなかなかないものである。一方で、TOEIC公式が言っているように、地道に勉強さえすれば必ず目標に辿り着けるものでもある。

「短期間でTOEIC900!」みたいな再現性の低い記事に踊らされる前に、まずは金フレを買おう。スタサプTOEICも申し込もう。そして200時間勉強してみよう。

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