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その日暮らし 芋むすめ

⌘イギリス暮らしシリーズの日本暮らし編を作りました。題して「その日暮らし」です。まさに私のことですね。

⌘創作大賞を通過された方々、本当におめでとうございます!!


昨日の朝のことでした。
来週80歳になる母の台所の窓辺に、楚々と佇んでいる可愛らしい「芋子さん」を発見しました。

すごい生命力


あら可愛いと喜んでいたところ、母から衝撃の発言が。

他のもみんな芽が出てるよ

それは芽が出ちゃった、だ

みると、あらあらあら。どのさつまいもからも、生命の力みなぎる元気な蔓が出ています。私もひとつ愛ましょうと選び、いそいそと自室へ連れて参ります。

命名:オノノキイモコ



物心ついた時から、さつまいもが大好きでした。我が家は炊飯器ではなく、ガス釜を長年使っていて、母がよくお芋をふかしてくれました。

五センチほどの輪切りになったさつまいもを蒸し板の上に並べてスイッチを押します。蒸気が立ってお芋の甘い匂いが空気に混ざってしばらくすると、炊飯スイッチがポンっと上に跳ね(るように思えた)蒸し上がりです。熱々のお芋たちは、竹串でひょいっとざるに移されて、空気に触れた途端、表面に幕が張るように乾燥します。仕上げに塩をぱらぱら。

黄色いお芋はツヤツヤとした赤紫の皮に包まれて、塩の粒をまとっていました。ふかしたては本当に格別です。電子レンジでチンして作るより、格段に上の美味しさでしたが、あれはガス釜ならではだったのかもしれません。

あまりにさつま芋が好きだったので、家族には「芋娘いもむすめ」と呼ばれていました。今でも間違いなく大好きですが、最近人気のあるねっとりとろり甘い焼き芋、よりも、ホクホクな焼き芋が好きです。イギリスのさつまいも事情は大変残念なので、日本に戻ってきたら、十二分に楽しむことにしています。



イモコさんの世話をしていたら、庭からとってきた花が終わっていたので、捨てようとしたところ、

あら、根っこが生えてる!

というわけで、お水を変えてあげて、そのまま、私の小さなお楽しみコーナーで暮らすことになりました。

ウミネコ二号が現在の主役です

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