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ADHDの僕がミニマリストになって良かったこと①


「家に居るのに、疲れる事ありませんか?」

僕は、毎日疲れていた。

遅刻するのが怖いのもあって、毎朝定時の1時間以上前に出社。会社から誰も居なくなった後も、毎日最後まで仕事をしていた。

「誰よりも早く出社して…誰よりも遅くまで仕事をするんだって!そうすれば、誰だって一番仕事が出来るようになるから!」

これは専門学校時代に僕の担任教師が言っていた「決め台詞」だった。
スポ根にも程があるけれど、スパルタで有名な専門学校だったし、学校の空気感もあって当時の僕は「そうか、そういう物なのか」と真に受けていた。

就職して、そんな生活を10年続けたのでハッキリ言うけれど、ちゃんと「自分で考えて仕事をしない限り」、どれだけ長時間働いたところで、別に誰よりも仕事が出来るようにはならない。

「誰よりも都合がよくなるだけで」

何のための仕事なのかを、考えなくてはいけない。

さておき。そんなわけで、僕は仕事が出来るようになる話は一切できない。ごめんなさい。


"なんだよ、偉そうな事を言う割に、何も解決しないじゃないか。"と、昔の僕なら怒っていると思うので…

…代わりと言っちゃなんだけど、「仕事に向き合う余力を作り出す方法」なら伝えられます。


ADHD関連の書籍や、ブログ、動画などを見ていて思うのは

意外とみんな暮らしに目を向ける事は少ないんじゃないか?と言うこと。

僕が知る限り、発達障害に向けた情報は、職場で生き残る為のコミュニケーション、タスク管理、時間術、発達特性による困り事ケア、医療機関、服薬などによる対処方が主で、「毎日をどう暮らすと生きやすくなるのか?」は書いていなかった。

僕は正直、仕事に関する誇れるようなライフハックなど持ってない。


だから、生存戦略を変えた。

「明日死なない生き方をしよう」と。





ADHDの僕がミニマリストになって良かったこと。

家の中で疲れなくなったこと。



物には沢山の情報が詰まっている。

積み上げた読みかけの本の山が、「待ってるんですけど?」と言いたげに背表紙を向けてくる。
乱雑に置かれた趣味の釣り道具が「いい加減にオイルを差してくれないか?」と急き立てる。
辛うじて洗濯したシャツも、アイロンをかける余裕はなくて、「疲れました」を絵に描いたようにクタクタになっている。

ラベルが剥がせていないままのペットボトルの山
洗い物が溜まったシンク
床に落ちている服の山
鞄の中身を入れ換えて散乱した物たち
思い出の写真はほこりをかぶり、たまに目をやると
「この頃痩せてたな…ああ、ダイエットもしなきゃ…」

自分の家に居るのに

…なんでこんなに疲れているんだろう?

昔の僕に言いたい。

…そりゃそうだろ!(o゚∀゚)=○)´3`)∴パーン


ADHDの僕は、只でさえワーキングメモリが小さい。マルチタスクなんてできやしない。

視界に入ったもの一つ一つが「タスクになるメッセージ」を出していて、処理が追い付かなくなっていく。

その結果…かどうかは分からないのだけど、乱雑に散らかった部屋が、僕の目には全て

「一つの風景」としてしか見えなくなる。


一つ一つを認識しなくなる。これはあくまで僕の感覚だけど、こうなると、全て見えているのに認識できない。
アニメやゲームでよくある「認識阻害」のバフがかかったような状態。

このせいで…

鍵は失くすわ
財布は失くすわ
スマホは見付からないわ
あと仕事の資料は記憶からも消えていく


そりゃ…仕事できないよね。家で探し物するのだけで疲れてるし。一つずつを認識し始めるとタスクに変わる。「あ、この漫画ここにあった…新刊買う前に読まなきゃ」

…じゃないんよ。

探し物にも1日1時間は使っていた。
これが毎日なので、年間365時間。実に15日強を探し物に費やしていたことになる。

なんで昔の僕は、自分の家の中に居るのにこんなに疲れているのだろう…

???

…そりゃそうだろ!(o゚∀゚)=○)´3`)∴パーン


●ADHDは片付けができない。
●ADHDは整理整頓が苦手
●ADHDは物をすぐに失くす
●ADHDは家の中でも落ち着きがない


僕、これについては、解決する自信がある。
なんなら全部解決して見せます。

答えは簡単。

「物を減らそう」


シンプルにこれだけです。

闇雲に減らせば良いと言う訳じゃないけど、お勧めするのは

「あなたなりの管理上限までは減らすこと」


僕の言う管理上限は、「どこに何がどれだけの数あるのか」を「全て」空で言える状態のことを指す。

これ、意外と言えないと思うし、思い出した数や場所と相違があるものなんです。
自信がある方は、一度見えてない引き出しの中に何がいくつ入っているのか書き出して、正誤を試してみると良い。

…僕は昔、めっちゃくちゃ外れてました(´Д`|||)

沢山の物に囲まれた生活も、僕は否定しない。それが幸せだと言う友人も多いし、何もミニマリスト至上主義じゃないんです。

でもね?あなたの、僕の、ワーキングメモリは、その物の数だけ消費されているんだと言う事実を、まずは覚えておいてほしい。

だって、分かるんだ…

探し物も、気が散るのも、朝起きて動き出す前に散らかった部屋にうんざりするのも、もう、嫌だった。毎日疲れていた。仕事に行くのも。家に居るのも。


もし昔の僕と同じ気持ちであなたがそこにいるるのなら

それを、僕は変えたいんよ


ミニマリストにならなくていい。

ただ、同じ悩みを持つあなたに…自由と希望が持てる暮らしをしてほしい。




ADHDの僕がミニマリストになって良かったこと①

家の中で疲れなくなったこと。






お部屋の物を自分の納得出来る量まで減らしてみませんか?

きっと、ゆっくり休めるようになるから…

マギィ

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