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泣き疲れて眠っていた頃

人の輪の中に入るのが苦手だった二十代のわたしは、
生きることに疲れていた。


人の輪の中に入るのがどんなふうに苦手だったかというと、
(ここにいちゃいけないんじゃないか)
そう思ってしまうのだった。
だから、輪の中にどうしても入れない。

一対一でだったら話せた。

だが、大勢の中に入っていけない。

ここにいちゃいけないんじゃないか。そんな強い不安に駆られているので、
相手の話に集中できないのだ。

相手の話に集中できないと、誤解が生まれてしまう。

相手は、「自分の話なんか聞きたくないのね」と誤解する。
あるいは、「この輪の中に入りたくないのね」と誤解する。

そう誤解されて、輪からはずされてしまうのだ。

なんで多くの人はあんなに自然に人の輪に入っていけるのに、わたしはそれができないんだろう?
ずっとずっと悩んでいた。

「コミュニケーション力を、後天的に身につけた」
そんな話をすると、「そういうことってできるんですか?」と驚かれるけれど、トレーニングすれば、できるのだ。


でも、苦しかった。
コミュニケーションがとれない自分ととことん向き合って、
人並みにできるようになるまでの何年間かは、
本当に苦しかった。


知らない人と話をしたりするのは今でも苦手だけど、
いまでは大勢の飲み会に行ってもなんとか大丈夫になって
(お酒飲めないので積極的に飲み会に参加したりはしませんが)、
人の輪にも迷いなくパッと入れるようになった。
悩みが減るって素晴らしい。

でも、振り返ると時々、あの頃のわたしと目が合う。
不安そうな瞳でおどおどしてて、スカートをぎゅっと握っている過去のわたしがいたりする。思い出して泣きそうになる。

あの頃のわたしに、笑顔で「大丈夫よ」って笑って、あの冷たくて暗くて孤独な場所から、連れ出してあげたいです。

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