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コロナでやめられたこと

親しいけど親しくない知り合いに会うと、
お天気の話をした後に、
感染症のせいで、できなくなったことを嘆く話題になります。
ひとつの定型のようですね。

社交辞令的な、距離をつめるための話題として、
とりあえず、だれも傷つかない共通認識として。


嘆き悲しむ話題じゃなく、
コロナでやめることができたことについて、
喜ばしいこと、
話したいなぁと思います。

その1 お葬式の負担が軽くなりました。

市役所職員ならでは、かもしれません。
地域に密着し、つながりを大切にする市役所の関係では、
1年に数回、お葬式に参列していました。

職場の人のご家族であれば、
お通夜と本葬の日時と場所を聞き取り、
グループウェアの掲示板に載せ、
夕方からお通夜に参列するまでの間に、
職場から葬儀場にお花を贈る手配をし、
職場の皆さんから香典をお預かりし、
葬儀場では受付で、参列者にお名前を書いてもらい、
香典をお預かりし、確認し、即日返しをお渡しし、
挨拶はがきをお渡しし、
預かってきた職場の皆さんの分の即日返しを持ち帰り、
翌日、それぞれの職場にお返しするという、
ひとつのイベントのようでもありました。
そのマニュアルは、文字化されてはいませんが、
先輩から後輩へ「コツ」が受け継がれていました。

一度でも同じ職場で働いたことがあれば、
参列することが多かったです。
そうなると、年に数回はありました。
同期が関連すると、参列は基本。

一度、車で1時間半かけて参列したこともありました。
地方によってお葬式のお作法が違うことに驚き、
興味深く、よい勉強になりました。
この辺りは浄土真宗が多いですが、
神道やキリスト教、創価学会のお葬式も興味深かったです。

私の場合、
父の実家が真言宗、母の実家が曹洞宗と聞いています。
特に言い残さなければ、真言宗の宗派で送られるのでしょう。

妊娠しているときは、参列を自粛しました。
これも先輩女性職員から教えてもらいました。
妊娠中は参列しなくてもいいよと、
もし参列するのなら、手鏡を持っていくのよと。

参列のマナー、作法は、
先輩職員から教えてもらいました。

市役所に就職して、覚えた「常識」のひとつです。

そのお葬式が、コロナをきっかけに、なくなりました。
正直、ほっとしています。

雨だと礼服の汚れが気になったり、
雪の日の外でのお手伝いは凍死寸前でしたし、
社会的にお付き合いの多い方だと、
大渋滞で車が停められなかったり、
お焼香するまで1時間行列で、帰れないお葬式もありました。
こどもを預けないといけないし、家事ができない。
お金をお包みする負担も。

お葬式は、負担が軽くなったと思います。
お葬式のマナー、定型表現、あいさつ文、祭壇の様式美は、
家族葬になれば基本的に不問、
知らなくても葬儀会社の人が教えてくれます。


その2 化粧をやめることができました

一番よかったのは、
もともとあまり好きではなかったお化粧を
やめることができたことです。

化粧をして少し華やかになって、見た目に自信がつくという、
プラスを感じる方はいいですが、
化粧をしたからといって、私は私、と思う私は、
お化粧をするのが大人の女性のマナーだと思って、
シブシブ、
常識的な人間ですよと伝えるために化粧してました。

もう、化粧、してません!

マスク、ありがとう!

マスクがあるおかげです。

アイライナー、アイシャドー、マスカラ、ビューラー、
捨てました。
もともと、そんなに好きでも得意でもなかったアイメイク。
リップとファンデーションとアイブロウは、残して、
捨てました。
それももう使ってないので捨てるでしょう。
化粧ポーチ、お気に入り1つを残して、
捨てました。
この2年間、お化粧していません。

結果、メイク落としもする必要がないので、
メイク落としは買い置きすべて捨てました。

いや~、気持ちよく生活しています。
肌が呼吸しています。
お肌の乾燥にだけは、気をつけなくちゃ。
それだけ。ああ気持ちいい。


その3 町内会行事がなくなりました

市役所に勤めていて言うのもなんですが、
町内会の行事が一切なくなり、ほっとしています。

きっと、町内会の会費は繰越金(内部留保)が
増えていることでしょう。
そのお金で、ごみステーションの掃除とか修理を、
委託しちゃいましょう!

お付き合いで行かないといけなかった、
様々な行事がなくなって、やれやれです。
今は、地域でも、
行かないといけない行事はなくなって、
楽しそうと心から思える行事だけが
残っているのではないでしょうか。

その4 スーツをほとんど着なくなりました

形式ばった、様式美のような会議や行事がなくなりました。
入学式、卒業式、新春交礼会、
なんとか式、なんとか会議、なんとか総会・・・

かつ、仕事での出張自体がなくなったので、
スーツを着る機会が本当に減りました。
オンライン会議は、ニットやシャツで十分です。
むしろ、スーツ着てオンライン会議って・・・あります?

化粧品のように、捨てるところまでは至っていませんが、
体型が大きく変わらない限り、
もう新しい、仕事用のスーツはいらないのではないかと思います。



これからもまだまだ生きていきたいので、
楽しいことを探したいですね~。

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