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【市役所の仕事】予算要求編:チャレンジに賞賛と励ましを。

全国の市役所職員の皆さん、予算要求始まりましたか?

市役所のお金は、市議会で予算として議決をいただけないと執行できません。予算がないと仕事がないと言ってもいいくらい、予算は市役所の仕事を決めます。

今日はその「予算」についてお話ししま~す。


市役所の仕事の決まり方

市役所の一年間は、4月に始まり、3月に終わります。

なので、その直前の3月定例会では、4月以降の新年度予算要求のために議会に対して(必死のパッチで)説明を繰り広げます。

何のために、何をどうするのか。他市はどうなのか。うんぬんかんぬん。


なぜ市役所は前例踏襲傾向なのか。

そしてめでたく予算が確保できれば、次の年度に執行・・・やっと仕事ということになります。

この議会ですが、説明するだけで燃えつきそうになるのは、特に新規事業でおきがちです。
前からある事業だと、みんな知ってるので、説明は比較的容易です。
やめる事業も説明はかなりハードですが、やめれたのならもう仕事はなくなります。

なぜ市役所が前例踏襲主義なのか、理由の一つはここにあります。

説明が大変か容易か。

そりゃ、説明がラクな方がいいに決まってまーーーーす。当然でしょう!


「去年のとおりです」ですむところ、「変えました」、とか、「新しい事業」です、「やめます」なんて、何度も何度もいちいち説明が必要です。

なぜ変えるのか、なぜ始めるのか、なぜやめるのか、

なにをどう変えるのか、変えないのか、なにを始めるのか、どう変えるのか、やめるならその代替策は・・・?

質問攻めです。😨


新規事業の大変さ

予算要求時の内部での説明も大変なうえに、市議会への説明も質問が集中しますし、前例がないからいざ執行するときも手探り同然。

なんとか終わった翌年の決算、初めての事業には熱心に審査が行われます。
新規事業に興味がわくから、単純にそれだけです。

こうなると、

正直、無事(?)な定年退職を待つカウントダウン職員や、後ろ向きな職員、頭の固い職員であれば、まずもって新規事業なんてちっともやりたくなく、ほぼやりません。
これは強情というかものすごい信念を感じるくらいです。何も変えない、チャレンジしない人は本当に何もしません

きっと寿命が縮むだけだからでしょう。健康管理の一環ですね。


予算で見えるもの

市役所や役所にお願いしに行くと、「お金(予算)がないからできません」と聞きませんか?

そのお金、いわゆる予算は、一年単位で準備されてます。だいたい今の時期、9月から10月の秋に、担当部署が財政部局に要求して、予算として準備します。

今年度予算の事業がまさに佳境を迎えてるこの時期に、来年度予算の要求時期を迎えています。

「お金がない」のは、担当が予算要求していないのか、内部を突破せず予算要求できなかったのか、否決されたのか、どれでしょうね…


スピード感

うちの市役所でよく「スピード感を持って」と就任当初、市長が言ってました。
なぜかもう言わなくなりましたが、本当に市役所がスピードを持つことはほぼ無理です。

市役所は、職員採用も人事異動も予算も一年単位。

市長の専決処分がありますが、予め決められたこと以外を専決しようものなら、市議会との不協和音を政治的に覚悟しなければなりません。

「スピード」を持って対応することは難しくても、「スピード」を「感」じさるように見せることはできるかもしれません。

時代を、タイムリーか又はちょっと先取るような新規事業を提案すること、です。
やってることに変化、改革があること、です。

前例踏襲、これでは「スピード」を感じるどころか、仕事してるのか疑われそうなくらい、まったくお話になりません。


提案することを励ましてくれる人がスキ

新規提案をするのは、本当に大変です。

企画段階では、相談、相談、また相談。空振りだか素振りだか、よくわからない手探りをします。

企画する者から言うと、企画のファーストインプレッションがよければ、「いいね!」と、反応していただきたいです。目も当てられないほどの可能性の「可」の字も感じられない提案じゃなければ、否定顔ではなく、「こうした方がいいのでは!」「こうすればもっとよくない?」「○○に相談した?」などと励まし、アドバイスして欲しいのです。

少なくとも前例踏襲で、誰かがしてくれるのをじっと待ってる人とは違う、という意味合いにおいて、提案する人の勇気をひとまず認めていただきたいのです。

そうすれば、「スピード感を持って」対応している「がんばる」市役所という評価につながる提案も、創り出せるってものだと思うのです。


どんな人を市役所に採用して欲しいか。

今日、隣の人事課で、最終選考結果が話題になっていました。(もちろん小さな声で、幹部たちが、です。)


私は仲間として採用するなら、「明るくポジティブな人」をお願いしたいです。

明るい、ポジティブ、というのは本人の性質に因るところがとても大きいので、職場内研修で変えることは難しいと感じています。
ただでさえ、石頭に傾きがちな仕事の仕組みがある市役所です。


さあ、来年の予算に向けて、わくわくするような予算案が提案されますように!

↓企画担当の前向きスピリットはこちら。

↓それでも凹んじゃったお話はこちら。

↓市議会への説明のやれやれ話はこちら。

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