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「怒った」打ち合わせは、オンラインだからこうなった、ではないよ

「ひとりことり(私)さんがめっちゃ怒ってた」
と言われた先日の打ち合わせについて、ぶっちゃけます。

正直、私は怒っているのではなく、
わからないから質問していただけです。

確かに相手の態度は不快で失礼でした。
それには私はなんの感情もありません。
公務員を長年やっていると、
相手の不快で失礼な態度ぐらいでは怒りません。

私にわからないことがあって、
質問して、
その質問への答えがないから
何度も繰り返しお尋ねしていただけです。

打ち合わせにいた人には「怒っている」と見えたみたいです。
怒っていると見えるくらい、
相手の言動が不快で失礼だったのだろうなと思います。


遡れば1ヶ月くらい前です。
県の職員を通じて、ある大学の先生から、
イベントの予算化について相談がありました。

私の勤める市役所のテーマにまさにぴったりだから、
支援してほしい、ということでした。

県の職員は、
つかえそうな県の補助金があるが、
市が予算化しなければいけないので、
それは可能か?とおっしゃいました。
ので、私が庁内で調整しましたが、不可能との結論に。

それならば、と、
公共施設の指定管理者さんの自主事業として、
大学と共催でイベントを開催してはどうか、
それなら実現は可能、
というのが第1回の打ち合わせの結論。
公共施設を所管している部署と話し合い、
次回は指定管理者さんも参加して、
開催に向けて予算を含めて調整しようという趣旨で、
2回目の打ち合わせがオンラインでありました。

いきなり、
「○○市さんの熱意が感じられない」
「一緒にやりたい」
「もっと深く関わっていただきたい」
などなどおっしゃる大学の先生。

???

「先生。
もっと深く関わる、というのは、
具体的に言うと、
どういうことを求めてらっしゃるんですか?」

という質問をしました。

「○○市さんは一緒にしたいんですか?、ということです」

???

だからこうやって打ち合わせをしていると思うので、
もう一度、
「具体的に一緒に、というのは、
どういうことを求めてらっしゃるんですか?」

という質問を繰り返す私。

「いやいやいやいや、
私、驚きすぎて、今、鉛筆を落としてしまいました」

???

なら鉛筆を拾ってください。


もう一度、
「すみません。私は、先生がおっしゃった言葉の意味を
お尋ねしているだけなんです。
もっと関わる、というのは、
具体的にどういうことをおっしゃっているんですか?」

「いやいやいやいや、
この質問は本気ですか?
びっくりしちゃいます」

???

この先生の言い方、笑えるほど失礼ですよね。
でも、それはそれでかまいません。
個性なんでしょう。

だけど、私が聞きたいのは、
先生が最初におっしゃった、
「もっと深く関わる」の意味です。

なので、「先生がおっしゃった言葉について、
具体的には何をさすのか、と質問しているだけです」
と、私は繰り返すだけ。

もう、会話にならない。会話が成立しない。
この先生、何か足りないのでは?


その後、
ぐちゃぐちゃの進行ながらも、
どうやらその大学は、
市の事業として予算化をしてもらい、
その予算を大学(自分のゼミ)に欲しい、

ということだったことだと判明しました。

いやいやいやいや、
それが難しいから、
指定管理者さんの事業として
予算を融通する、という案を、
前回の打ち合わせでして、合意したはずなのに。
びっくりして、
私はシャーペンを落としそうでしたよ。
落としてないけど。


今回の打ち合わせも、
今年度実施したい学生の提案が事前に
打ち合わせ資料として大学から送られてきたので、
まずは、
今年度それを実施できるのか、
実施するためにどうすればいいのかを
打ち合わせするものと思っていました。

それをお伝えすると、今度は、
「そんなことを話し合うつもりは一切ない」
とまでおっしゃる大学の先生。

え?

事前の資料として作ったのは私じゃないのに。
送ってきたのは大学の先生なのに。
これに対しては、全員絶句。

「では、このことについては
話し合わなくていいのですね?」
と聞くと、
その資料について説明を始める大学の先生。
あげくに、「実現が難しい」と結論づける。

またもや参加者全員が絶句。



とりあえず、その打ち合わせは
県の職員のとりなしで、
「オンラインだから意思疎通できなかった」という結論になり、
そうですね、次回は対面で打ち合わせを、
ということになりました。

が、オンラインだから、ではないです。



翌日、私から電話し、
「○○大学さんが求めてらっしゃることが、
市の事業化、予算化、ということであれば、
私の部署ではいくつもいろんな団体から提案を受けていますので、
その1つとしてお聞きしますし、
内容はよくわかりました。
今後、市で事業化、予算化しようということであれば、
私の方から、先生にご相談、ご連絡しますので、
この件については、
私はこれで打ち合わせは一旦終了させてください。
今後ともよいイベント、授業ができますことをお祈りしています。
今回学生さんが考えていたイベントについては、
指定管理者さんは協力してくださるかもしれませんので、
協議を続けていただいても結構です。」

と、お伝えしました。

ね、怒ってないでしょ?

「ひとりことり(私)さんが怒ってる」と周りが思うほど、
その大学が失礼だったということです。


オンラインじゃなく、対面だったとしても、
この混乱ぶりは変わらなかったと思います。


むしろ、
つかみ合いのケンカにならなかっただけ、
オンラインの方がよかったんじゃないかしら、
なんて笑っています。


公園の散歩道、一緒に歩くなら仲良くね

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