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VPS Avengerの超初心者的使い方 ③ ドラム編

DTMいちねんせいのLLSYです。

前回はアルペジエーターおもろいやんけ!という記事を書きました。

Avengerの忘備録記事の続きになります。
今回はずばりドラム!
第一回でも少しふれたように、Avengerのオシレータータブの隣にはドラムというタブがあります。
ドラムはドラムの音源やサンプルをぺたぺたしている人が多いと思いますが、こういったシンセでドラムってどうなの、、!?というのを実際曲作りで使ってみましたので紹介してみます。

今回ボカウォッチ楽曲祭夏というイベントに参加するため下の曲を作成しました。

私は普段ドラムはドラム音源で打ち込むことが多いのですが、今回はAvengerを使ってすべて打ち込んでいます。

まずはプリセットのドラムから色々呼び出してみましょう。
House系がいいな~って思ったのでそれらしい名前のを開いてみました。

ちょっと思ったのと違う開き方ですがまずオシレータータブを見ていきます。

どうやらDrumsタブはサンプリング素材を流し込んで使うようです

Drumsには何も入っていません。
このプリセットは各パートの音色をシンセで作っているわけですね。
各オシレータータブにはそれぞれの音色が作られています。

キーの割り当てはZoneタブにある

下段のZoneを選ぶとどのオシレーター(音色)がどの音階に割り当てられているかを見る&編集することができます。
私はこのまま進めることにしますが、midiパッドなどを使っていてキックとスネアはこの場所なんや!という人はここで割り当てを変えましょう。
正直結構小さくて見にくいです。

各パートのミキサーは、MixerタブのGeneralにあります。

後は普通にDAWに打ち込んでいくだけです。
上記の曲 「17歳と18歳、夏」はこいつでバシバシ打ち込んでいきました。
シンセサウンドなので音色の編集も楽々です。
しかしAvengerのFXは正直UIが見にくくて、パラアウトしてお気に入りのプラグインを刺したいという場面も多々あると思います。
後述しますが、Drumsタブを使ってサウンドを作った場合は非常に簡単です。しかし今回のようにオシレーターでドラムサウンドを作った場合、Mixerタブには出力先を選ぶところがありません。

ここで一度Avengerの信号の流れをおさらいしておきます。
以前の記事でも紹介したこのオシレーター部分、、
右側にRouteというところがあります。

以前はここでエンベロープやフィルターの切り替えができると書きましたが、Outputの前にOut.FXというところを通っているのが分かります。
AvengerのFXは中段左にありますがここを見ると、、

FXからの出力先をMaster以外にも選ぶことができますね!
ここでAUX 1~を選ぶことでDAWのAUXトラックにパラアウトすることができます。
どれだけのトラックに分けたいかは、FXタブをいくつ立ち上げるかと、各オシレータをどのFXタブに流し込むかで調整します。
ちょっとだけややこしいですね。

これで通常のドラム音源と同じように扱えるようになりました。
シンセを使ってドラムサウンドを制作すると、サンプルや生ドラム音源とはまた違ったサウンドを作ることができ、楽しいですね。

折角ですのでDrumsタブも使ってみましょう。

Drumsタブを開いてみる

なるほどこれはサンプラーですね。
あらかじめ主要なパーツの名前がノートに振り分けてあります。これはありがたい。

試しにCrashを選んでみると、下のEditorがサンプラー的な雰囲気を漂わせてきました。
この状況では何もファイルを読み込んでいないので、もちろん何の音もなりません。

キックを流し込んでみた

手持ちのサンプルからいくつかワンショットを流し込んでみました。
下のパラメーターでピッチを変えたりフィルターを掛けたり、EQしたりあまり複雑なことはできないですが非常にスピーディーに操作できます。

そのままDAWに打ち込んでいってもいいですが、DRM SQタブを開くとドラムシーケンサーが現れます。
ここでぽちぽちビートを打ち込んでいけるのですが、、
シーケンサーの下にも色々つまみがついてます。
シーケンサーで打ち込んだ後任意のノートのみを選択し、下のつまみでエディットを行うことができます!これは便利!

さらに驚くべきことに、このパートのこいつとこいつだけリバース再生したいな、みたいな時でも、新たにリバース素材用のトラックを用意せずともシーケンサー上で特定のノートのみひっくり返したりできます。意味が分からない。
ロール用のベロシティ変化のプリセットなんかもあります。
各ウィンドウが小さいだのあれこれ難癖付けてきましたが、鳴らすサンプルが固定されるならこれらの機能だけで、ドラムにAvengerを積極的に選ぶ理由になりそうです。

Drumsサンプラーを使った場合MixerはGeneralではなくDrumsになります。
フェーダーの上のところから出力先を選ぶことができ、パラアウトも楽々です。


如何でしたでしょうか。
私は最近Drum音源にUjamやKawaii Future Samplesを使うことが多く、ワンショットサンプルを使うことが減ってしまっていたのですが、これは積極的に使ってみたいなと感じました。
Studio One付属のImpactのようにサンプルの自動スライスや、同じノートにサンプルを重ねてベロシティでサンプルを切り替えたりといった機能はありませんが、シーケンサーエディットの圧倒的な柔軟性は活かすことができればかなりの強みになりそうです。
サンプルとシンセで制作した音をレイヤーしたりするのも楽しそうです。

引き続きAvenger超初心者的使い方は私の忘備録として、忘れたころに少しずつ更新していこうと思います。
ベーシックな知識などは検索すれば山ほど出てくるので、
こういうことがしたいんやけど、結局のところどうすればええねん!的な記事にしていきたいと思います。

こういう記事書いてほしいみたいなのがあれば、ご気軽にご連絡ください。


普段は下記Youtube、ニコニコ動画にてオリジナル曲の公開、Twitterにて活動しておりますので、少しでも興味を持っていただければ是非覗いていってください。

https://www.nicovideo.jp/mylist/72414673

https://twitter.com/LLeshy555

ご視聴ありがとうございました。

LLSY

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