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一歩踏み出したら、そこには広い世界があった。スカウトキャラバン出身・三浦理奈が語る女優としての夢

第41回ホリプロタレントスカウトキャラバンで、審査員特別賞に選ばれた女優・タレントの三浦理奈。原宿でスカウトされ、そのまま流れで飛び込んだ芸能界をどのように見ているのだろうか。近年は女優としての活躍が目立つ彼女に、その芸能生活を振り返ってもらった。

■スカウトキャラバンのときから、周りが親身になってくれた

「一歩踏み入れたらすごく広い世界だし、キラキラしてばかりではないですけど、挑戦して良かったなと思います!」
 
2016年のホリプロタレントスカウトキャラバンにて審査員特別賞を受賞して芸能界入りし、女優・タレント・モデルとして活躍する三浦理奈。笑顔がトレードマークであり、スカウトキャラバンでもそれが評価されての受賞であったというが、現在でも、その屈託のない明るい表情は周囲を華やかにしてくれる。7月からスタートしたドラマ『ロマンス暴風域』、『彼女、お借りします』に出演するなど、女優としても着実にステップアップしている彼女。中学生時代に原宿でスカウトされた三浦にとって、すべてのはじまりはスカウトキャラバンへの参加だったという。
 
「スカウトされたときは何も芸能界のことは知らなくて……。でも、周囲のみなさんが本当に優しくしてくださったので、なんとかここまで来られたと思います。スカウトキャラバンの決選のときも、特技らしい特技がなくてどうしようと悩んでいたら、スタッフの方がアドバイスをくださって、ソーラン節を踊ることになりました。練習にも付き添ってもらったりすごく親身になってくださって、あの経験が芸能界への興味に繋がりましたし、私にとってすごく大きかったですね」

■綾瀬はるかさんの演技を見て抱いた、女優という夢


審査員特別賞が決めてとなり、ホリプロに所属することになった三浦だが、女優という夢を持つようになったのは、ある先輩の撮影現場を見てからだった。
 
「所属してから、いくつかドラマやCMの撮影現場に立ち会わせていただける機会がありました。その中で、ファンだった綾瀬はるかさんの撮影現場にも立ち会うことができたんです。あまりの緊張で、綾瀬さんと会話しているときに号泣してしまったんですけど(笑)、そのときに見た綾瀬さんの振る舞いや演技に感動して、私も同じように表現できる女優になりたいと思うようになりました」
 
女優をひとつの目標に見定めた三浦は、高校入学を機に上京。学業と両立しながら、映画やドラマへの出演、カラオケ店のイメージキャラクターなどモデル業も着実にこなしていく。だが、故郷を離れて暮らすのは、三浦にとって想像以上に大変なことだったそうだ。
 
「学生生活との両立は確かに大変なこともありました。でも、一番辛かったのは、家族と離れて暮らすことでしたね。寮生活だったのですが、自分の部屋に戻ったら毎日リアルに泣きわめくくらいで(笑)。ようやく慣れてきたなと思ったのは、それこそ高3になってからです」
 
長く続いたホームシックは、コロナ禍のとき、実家で過ごすことができたおかげでかなり解消されたという。また、家族と暮らす中で、今後の芸能人としての身の振り方についても考えることができたとポジティブにその時期を捉えている。
 
「コロナ禍でいろいろ不安もありましたが、家族がそばにいてくれたので、心の安定には繋がりましたね。それまでは早く結果を出さなきゃという焦りもありましたが、あまり焦ると変なストレスになってしまうし、自分のペースで活動していければ良いなと思うようになりました」


■アクションのできる女優になって、あの人と再会したい

そんな三浦の転機になったのが、2020年に公開された映画『リスタートはただいまのあとで』への出演だった。それほどセリフも多くない脇役であったが、だからこそ「大規模な作品で主役やメインキャストに選ばれたい、と思いました」と正直に語る。その後、2021年に公開された配信ドラマ『センパイの卒業式』では、初めて主役を務めることになった。
 
「初主演だったので、撮影の前日から緊張で寝られなくなるほどでした。あまりに寝ていないのが顔に出てしまっていて監督にちょっぴり怒られたり、撮影中も、本来は途中から歩いて行くところをずっと駆け抜けてしまったり……(笑)。慣れるまでは大変でしたけど、同世代の方ともご一緒できて、刺激になりました」
 
今年の4月、三浦は大学へと進学。新たな環境の中でステップアップを目指す彼女は、現在放送中のドラマ『ロマンス暴風域』にて、初めて連続ドラマのレギュラーキャストに抜擢。非常勤で“非モテ”の美術教師に想いを寄せる女子高校生を演じている。
 
「主演の渡辺大知さんが演じる“さとえもん”が愛に振り回されていく大人のストーリーなのですが、私が演じる神谷は、明るくて元気な女の子。でも、ちょっと年上への憧れが強い時期に入っていて、さとえもんのように話を聞いてくれる男性に恋心をくすぐられてしまう。そういう気持ち、少しわかるなぁと共感もしました」
 
地元・滋賀県のイントネーションがどうしても抜けないセリフがあったようだが、主演の渡辺さんが、親身になって練習に付き添ってくれた。
 
「渡辺さんが“一緒に本読みしようか”って声をかけてくださって。何度もセリフを合わせてくださって、すごく親切で、たくさん頼ってしまいました。」
 
芸能活動を開始してから4年を迎えたものの「まだまだ経験も力も足りていないという自覚はあります」と話す三浦。普段は様々なドラマや映画を観て、表情や動きを研究中だという。そして目標とするのは、ホリプロの先輩であり、初対面のときに号泣してしまったあの人だ。
 
「恋愛系やホラー系の作品も好きなのですが、最近はアクションができるようになりたいと思っています。綾瀬はるかさんが『奥様は、取り扱い注意』でかっこいいアクションをされていて、ドラマを何回も見ながら研究させていただいています。今度綾瀬さんに会ったときは号泣せず(笑)、演技のこととか、もっといろんなことをお話ししてみたいです!」

【リーズンルッカ’s EYE】三浦理奈を深く知るためのQ&A

Q.日々のルーティーンは?

A.長風呂ですね。湯船に浸かっているのが好きで、TikTokのVlogで誰かの日常を見ながら、毎日2~3時間は入っています。たまーに、浸かりすぎてフラッときたりするので、気をつけようと思います!

Q.チャレンジしたいことは?

A.バンジージャンプはすごくしてみたいんです。でも、命がけじゃないですか。だから何かの節目に飛ぶことができたら……お仕事だったらぜひ(笑)! あと、出身が滋賀県なのですが、地元に恩返しできるような仕事もしてみたいです!

〈編集後記〉

「これは面白い答えが良いですか? 真面目な答えが良いですか?」と悩みながら質問に返してくださった三浦さん。何事にも真剣に取り組む姿勢が、少ない取材時間でもうかがえました。ちなみにこの日は七夕ということもあり、花と猫柄のキュートな浴衣で撮影。また、七夕と言えば願いごと。用意された笹の葉には、願いごとが書かれた短冊をなんと17枚も飾り付けたそうです。

〈マネージャー談〉

真面目で気遣い屋さんなので「これを言っても大丈夫なのかな?」と心配になってしまって、引っ込み思案に見られがちですが、芯が通っていて、負けず嫌いなところが魅力。思ったことを好きに話せるようになってからは、取材の時もしっかりしてきて、日々成長を感じています。彼女の魅力が伝わり、周りの人を巻き込んで、助けていただきながら大きくなってくれると嬉しいです。
この日は浴衣の撮影でテンション爆あがり。「たくさん撮ってください!」とカメラの前でずっと動き回っていました。ちなみに、草履の柄も猫でした。

〈プロフィール〉
三浦理奈(みうらりな)
2004年1月1日生まれ、滋賀県出身の女優、タレント。第41回ホリプロタレントスカウトキャラバンで審査員特別賞を受賞し、ホリプロ入り。近年の出演作に日本テレビ『真犯人フラグ』、東海テレビ×WOWOW『准教授 高槻彰良の推察』などがある。MBSドラマイズム『ロマンス暴風域』では神谷悠乃役で出演。

ホリプロタレントスカウトキャラバン、詳細はこちらから!

取材・文/森樹
撮影/馬込将充
浴衣協力/三松






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