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井上咲楽、空き時間には納豆!サプリメントを摂る感覚で発酵食品を

第40回ホリプロタレントスカウトキャラバンで審査員特別賞を受賞したタレントの井上咲楽は、約7年前に臨んだ最終選考当時の心境をこう振り返る。「ありのままに見せること」。自分の得意なことをありのままに見せるというスピリッツは現在の芸能活動にも活きている。9本ものレギュラー番組を抱える売れっ子が明かす、スカウトキャラバンの思い出と長寿番組『新婚さんいらっしゃい!』の裏話。

■バイト先のおかみさんに背中を押されてエントリー

当時15歳の井上が第40回ホリプロタレントスカウトキャラバンにエントリーしたのは、なんと締め切り最終日当日だったという。幼少期からテレビに出ることが夢だったのになぜ?

「それまで色々なところに応募をして落ちていましたし、スカウトキャラバンは石原さとみさんや綾瀬はるかさん、深田恭子さんなどスゴイ人たちが受賞をしています。私には無理だろうと。そんな背中を押してくれたのが、バイト先の定食屋のおかみさんでした。エントリーしようかどうか悩んでいる私を見て『受けてみなよ!』と言ってくれて。それで私はエントリーして、ありがたいことに特別賞を頂けたわけですから…。ラッキーだったとしか言いようがありません」。

ライバルたちがダンスや水着姿などで健康美や清楚さをアピールする中、井上が披露したのは一人コント。異色の自己PRとなった。

「会場は冷めまくって、誰一人笑っていませんでした。もちろん心も折れかかりました。でもやり切らないとダメだと思って。不思議なことにやり終えた後は、ほかの人たちとは違うことができたという満足感が勝って『私がグランプリだ!』と確信していました(笑)。それはウケるウケないに関係なく、その時の自分ができる自分らしさをすべて出し切ることができたから。『ほかの人よりも目立てたぞ!』と自信満々でした」。

■ステージ最前列で「ウエエ!」と叫んだ父親

確信通りにはいかなかったものの、井上は特別賞を受賞。ちなみに名前を呼ばれたときに本人以上に驚いた人物がいる。両親だ。

「特別賞を受賞して私の名前が呼ばれたときに、一番驚いていたのは最前列で見ていた両親です。父は『ウエエ!』みたいな変な大きな声をあげて驚いていて、それが凄く恥ずかしかった記憶があります。もう静かにしてよと…」。

受賞後翌日の地元・益子町は大騒ぎだった。「学校ではみんなが『おめでとう!』と言ってくれて、先輩たちもみんな私のことを見にクラスに来ていました。担任の先生もまさか私が受かるとは思っていなかったようですが、今では『あいつは俺の教え子だ!』と自慢してくれているみたいです」。

■落選していたらテレビ&スマホなしの離島生活?

井上にとってホリプロタレントスカウトキャラバンはまさに人生激変のターニングポイントになった。

「スカウトキャラバンから私の人生はガラリと変わりました。受賞後にホリプロに所属することができて、色々な先輩の現場を見学し、色々なお話も聞くことができました。それらは自分にとっての大きな糧だと言えます」。

2年ぶりの開催となる今回のテーマは「ピュアガール ピュアボーイ オーディション」。井上は大会出身の先輩として原石たちにアドバイスを送る。

「予選の時から芸能経験者と思われる方々も沢山いて、私はそれまで芸能っぽいことをやってきてはいなかったので、自分をどのように表現するべきか悩みました。今振り返って言えるのは、自分らしいことをやった方が伝わるということ。得意なことをありのままに見せること。それは何よりも大切で、芸能活動をする上でも大事なことだと思います」。

それに加えて、何が何でも夢を掴むというブレない強い意思も。「私は幼稚園の頃から芸能界への憧れがあったので、もしあのときに落選して芸能界に入っていないとしたら…悔しくてテレビやスマホすら持たずに離島で暮らしていたと思います」。

■『新婚さんいらっしゃい!』収録は筋肉痛との戦い

テレビ朝日系の長寿番組『新婚さんいらっしゃい!』では今年4月から新MCとして活躍中。「毎回緊張はしますが、新婚さんたちの話が面白過ぎて収録後は筋肉痛になるくらい。藤井隆さんや私が質問したら100で返してくれる方々ばかりなので、本当にマシンガントーク全開。新婚さん全員に濃い特徴があるので収録は毎回楽しいです」。

ともに司会を務める藤井隆とも相性抜群。「藤井さんはとても優しくて、カメラが回っていないところでも『大丈夫?』『やりづらくない?』と私に色々と気を配ってくださるので、和気あいあいとした空気が生まれます。撮影現場も幸せいっぱいなムードに包まれているんです」。

新婚さんたちの話に耳を傾けて大笑いする井上の無邪気さも場を温める要素の一つ。そこには一般人が参加する番組ならではの井上のポリシーがあった。

「新婚さんたちにとっては一生に一回しか出られない番組であり、幾度もの審査をくぐり抜けて出演されているわけですから、番組収録は一世一代の晴れ舞台のはずです。アシスタントを務める上では、私もその気持ちを忘れないよう毎回収録に臨んでいます」


【リーズンルッカ’s EYE】井上咲楽を深く知るためのQ&A

Q:番組収録が始まる前の空き時間のルーティンはありますか?

納豆を食べることです。実家に住んでいたころは自家製の納豆が大量に入ったどんぶりが食卓に置かれて、かき混ぜてみんなでとりわけるスタイル。サプリメントを摂る感覚で発酵食品を食べていました。最近は自宅に帰る時間もバラバラで納豆を食べる機会も少なくなってきたので「そうだ、現場に持って行けばいいんだ!」と今年の3月くらいから納豆持参を始めています。納豆とごはん、それに味噌を給湯室のお湯で味噌汁にして食べる。腸内環境は整っています!

Q:10年後の30代に井上さんはどのような活動をされていると思いますか?

実家が山の中にあるものですから、東京も楽しいけれど自然が恋しくなる時もあります。もしかしたら栃木県から東京に通う生活をしているかもしれません。もしくは伊豆大島の古民家でDIY生活をしながらゆっくりと生きている。両親も暮らしに重点を置いて生活をしているので、ゆくゆくは私もそうなれたらと思っています。

<編集後記>

テレビの生放送終了直後の取材にも関わらず、疲れを見せることなく常に満面の笑みを浮かべていた井上さん。インタビューを始めようとすると「飲みますか?」と自らお茶のペットボトルを手渡してくれるなど、周囲への気配りも抜かりがありませんでした。こちらの質問に対して具体的なエピソードを交えて真摯に答えてくれる一方で、大きな口を開けて大笑いする一幕も。まさに「ありのまま」の素敵なお人柄でした。

<マネージャー談>

担当してまだ日が浅いですが、いつも本当に熱心に仕事に取り組んでいます。一括りに「バラエティ番組」といっても、現場でタレントに求められる内容は多岐にわたります。いつも事前にできる限りの準備をして収録に臨みますが、それは当たり前のように思えて、実はなかなかできることではありません。その姿を見ていると、「テレビが大好き」という熱い思いこそが、彼女の一番の武器なのかなと思います。

<プロフィール>
井上咲楽(いのうえ さくら)
1999年10月2日生まれ。第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン特別賞受賞。「新婚さんいらっしゃい!」「ポップUP!」「サイエンスZERO」などにレギュラー出演。テレビタレントとして奮闘中!
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第45回ホリプロタレントスカウトキャラバン募集受付中は8/28まで!

写真/トモノユウ
文/石井隼人


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