#壁と希望と幸福と

こういう話は自分からするものではなく、人からいじられて苦笑いでそうだよなと話をするものだろうが今回は自分から御提供する。

私はとても女運が悪い。今までの自分と女性関係を紐解いてみるとリストカット、ストーカー、セックス依存症とそうそうたるメンヘラ達を相手にしてきたなぁと思う。
何故こんなにも集めてきたか考えると、恐らく私が優しくて人の話を否定しないので彼女らは堂々とメンヘラれるのだと自分では結論づけている。

こんな経験を繰り返すものだからまぁ女性不信になった。
仕事柄女性と話す機会は多く、飲みに行くこともよくあった。話すことは問題ないし笑ったり笑わせたりすることも出来た。だが明らかに自分の心の中には一線があってそのラインから近づくのに恐怖があった。
恐怖心が薄れて好意を持った女性に近づくとやはりまたメンヘラ女性で再度距離をとる。
こんな繰り返しが度々あって4年間彼女が出来ない生活が続いていた。決して自分が悪いわけでは無いのだろうが長く1人の時間が続くと女性と付き合えないのはおかしなことだと自分を責めることになる。こうしてまた自己肯定感が下がるのだ。
人から結婚はいつまでにしたい?と質問された時には心ではくだらねぇ質問だなと見下しながら笑って結婚願望ないんだよねぇとやり過ごしていた。

そんな中友達から紹介された女性がいた。
いつも笑顔でいる人で、常に人に気遣いができる。人の悪口は言わず肯定的な言葉しか言えない。
メンヘラ達に囲まれていた私にとっては衝撃的な存在だった。ここまで一緒に居てしんどくない人がいるのかと思った。それまでの警戒レベルMAXの4年間が嘘のようにあっという間に恋に落ちた。付き合うことになって私の自己肯定感は恐るべき速度でかけ登って行った。
そこから優しくて暖かい希望に満ちた日々が始まった。
全く趣味も合わず、性格も真逆。考え方も友人関係も全く重ならないがケンカも起きず、私からは全くなんの不満もない。向こうがどう思っているかは分からないが。
彼女は妻になった今でも私の隣でニコニコ笑っている。
こんな素敵な女性と引き合せるために糧となってくれたメンヘラ達。私はいま幸せになったよ。

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