単身赴任は甘い毒

「本当に仲いいよね~」これが私たち夫婦に対する世間の評価です。
口下手で人付き合いが苦手な主人。
比較的社交的な私。
一見まったく違うタイプの2人なのですが、いい意味でお互いを補いあっていて上手くいってると思っていました。
もちろん、すべてが順風満帆だったわけではないけれど、なんとなくうまく乗り越えてきたって感じ。

子育てが終わり、下の子が大学生となったタイミングで夫の単身赴任がはじまりました。
単身赴任自体は初めてではなく過去に2年間程経験済みですが、その頃は子供たちも小さく、お金も無く(笑)
私もフリーランスとして自宅で細々と仕事をしてはいましたが、時間もお金も十分とは言えない生活でしたので、亭主元気で留守がいい!・・・というよりは、不安や寂しさの方が勝っていました。

しかし今回の単身赴任期間は、私も正社員としてフルに働き、主人も昇進したりして、徐々にですが生活にそれなりの余裕ができていました。
しかも、息子たちは手のかかる年でもありません。

ベタな言い方をすればここからが第2の青春!
私はラテンダンス、主人はゴルフとそれぞれの趣味を思う存分楽しんだり、自分の時間をお互いに満喫していたのでした。

自分のためだけに洗濯や料理をし、仕事さえちゃんとしていればいいなんて!!
連休になれば、単身赴任先を訪れてプチ旅行気分。主人は自炊をしていなかったので調理道具なんて一切なく3食全部外食!
ここでは、洗濯・掃除もしないよと断言していたので、純粋に旅を楽しむ感じ。

そんな事ぐらいで満足なの?。。。と思われるかもしれませんが、誰かのお世話ばかりしていた私からすれば、まさに天国でした。

ですが、この幸せな時間が永遠では無いと気が付くのは、10年後の事になります。。