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週刊レオン:生命一体の双子の話。

今日も顔を見れて嬉しいよ。
活動的な姿を見てると、俺も頑張りたくなるんだよね。

今年の梅雨入りはいつ頃のなのかな...。と、気になってるところだよ。
例年は五月下旬から六月上旬だから、そろそろかなと思ってるんだけど、空を眺めると快晴。
雲一つないんだよね。
今年は梅雨が遅れてるのかな。
いいような、悪いような、そんな感じだよね。

電気料金が値上がりしてるから、せめて水道料金くらいはおさえたいよね。
ダムが枯渇して水が出ません。
暑い夏に水が出ないと苦しいよね。

さてと。
今回は、生命一体の双子の話
運命共同体の愛の姿を見てほしい。

ときは二十世紀のハンガリー。
とある小さな村に二人の女の子が産まれる。
双子の姉妹だ。
名前はイロナとアンナ。
ただ、この姉妹ちょっと他の子どもたちと違う形で誕生している。

結合双生児。

頭が二つあるけど、からだが一つしかなかったんだよ。
そうなる理由はいまだによく分かってないらしいんだけど、出産したお母さんはショックでしばらく立ち直れなかったらしいんだよ。

そりゃそうだよね。
まさか我が子がこんな姿で産まれてくるなんて、思いもよらなかったんだ。

でも旦那は違ったんだよね。
旦那は産まれた我が子の姿を見て、すぐに二人を抱きかかえたんだよ。

よく無事に生まれてきたって。

二人のおでこに優しくキスをすると、幸せそうな表情で妻を見るんだよ。
妻は泣き叫びながら、神さまに祈りを捧げてるんだよね。

わたしたちの不幸をどうかお許しくださいって。

旦那は妻を抱き寄せると、こう言ったんだよ。

俺たちは不幸なんかじゃない。
これは神さまからのプレゼントなんだよ。
喜ぶべきことじゃないか。と。

我が子に素晴らしい姿を与えて下さって感謝します。

旦那は神さまに心を込めて謝意を述べたんだよね。

家族が住んでいるのはドナウ川付近。
ハンガリー中央部を流れる大きな川で、領土を二つに分断している。
この付近の平野で、マンガリッツァ豚を飼育して生計を立ててたんだよ。

マンガリッツァ豚って、いまではハンガリーの国宝みたいな感じになってるんだけど、当時はただの食豚だった。

この国って、1867年にオーストリア皇帝ヨーゼフ1世が、ハンガリーという国を認めたことから始まったんだけど、当時はハンガリー王国の王を兼任してたんだよ。
だから、オーストリア=ハンガリー帝国だった。

オーストリアって第一次世界大戦で負けるじゃない。
だから、そのときにオーストリア=ハンガリー王国は解体されるんだけど、その後しばらくは独立するんだよ。
でも、第二次世界大戦が終わると、ソ連の一部になって人民共和国になるんだよ。
しばらくしてソ連が崩壊すると、EUに加盟して2012年に国名を「ハンガリー」したんだね。

だから、歴史は長いんだけど、「ハンガリー」っていう国自体は、できてまだ十二年なんだよ。
ハンガリーってそんな国ね。

複雑な状況で育った二人だけど、両親からの愛を一心に受けてたんだよ。
そんな戦争時代を懸命に生きぬく姉妹の愛を書いてみたい。


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週に一回、世界にバラまかれた愛の物語を更新する。
人の愛って、みんなバラバラ。
文化や宗教が違ったら、愛のカタチってちょっと違うんだよね。
そんな話を書いてみたい。


前回はこんな記事だった。


十歳になったイロナとアンナ。
マンガリッツァ豚の飼育を手伝っていた。
人目を避けたいという母の思いから、ドナウ川の近くの農場で細々と生計を立てていた。
本人たちも最初はすごく悩んだようだが、両親の愛を受けるうちにその悩みも次第に薄れたようだ。
むしろ、今の姿が好きになれる。とまではいかないが、何不自由なく暮らすことができてた。

でも、ある事件がきっかけに、その暮らしが脅かされることになる。
父親の徴兵だ。
戦争が始まったから、男は戦争に出るように。
国を守るために戦ってこい。
王国からの命令が出たんだよ。

一度戦争に行ってしまったら命の保証はない。
帰ってくるときは亡骸になってることがほとんどだったからね。

妻と二人の娘を抱えながら、必ず生きて戻ってくると、そう誓いを立てて出兵する。

夫が出兵中、妻と二人の娘は毎日の祈りを欠かさなかった。
どうか夫を、どうかパパを無事に戦争から帰還させてください。

ある日、ドナウ川で水浴びをしていると、白馬に乗った紳士がこちらに向かってくるのが分かる。
母は慌てて娘を隠そうとするが、その紳士が声をかける。

娘さんのことは旦那さんから聞いている。
隠さなくていい。
前に出してよく見せてくれ。

驚いた妻は、その紳士の言う通り娘を前に出した。

わたしがここに来たのは、残念なお知らせをするためです。
旦那さんは、戦争で亡くなりました。

辺りが静まり返る。

そうですか。何となくそんな気がしていました。
戦争に行って帰ってこれる訳ありませんからね。

娘がうずくまる。

夫の最後はどんな感じでした?
立派に国のために戦いました?

妻が悲しみを必死におさえながら質問をした。

旦那さんはわたしの身代わりになって亡くなったんです。
彼がいなかったら、今ごろわたしがあの世へ行っていた事でしょう。

気さくな人だったので、いろいろと話を聞かせてもらってたんです。
あなたの事も、娘さんのことも。
すごく家族を大切にされてる人だなと思いましたね。

奥さんとの出会いのこと。
娘さんが産まれたときのこと。
四人で過ごした日々のこと。

俺の奥さんは世界で一番美しい!って叫んでたこともあったよね。
俺の娘は神さまからの贈り物だって、誇らしげに話してましたね。
もちろん、結合双生児のことも。
わたしがここに来たのは、彼から手紙を預かっていたからです。

この手紙が届くということは、俺はもうこの世にはいない。
俺に大切なものをたくさん与えてくれた妻へ。
最後まで守ってやれないことを謝りたい。
俺に勇気と希望を与えてくれた子どもたちへ。
パパにたくさんの愛を与えてくれてありがとう。

この愛の手紙を受け、イロナとアンナは戦争を一刻も早くやめるための活動をするようになる。
姿かたちにこだわるなんてみっともない。
パパの愛があれば、怖いものなんて何もない。

二人は社会進出を果たし、実業家となり、戦争で悩む人の支援をしたという。


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