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就職写真

今日(というか日付が変わってしまったので昨日)就職写真を撮ってきました、れおです。
履歴書に使う写真なのでリクルートスーツを着て長い髪を縛りきちんとメイクをして撮ってきました。
ところが働きたい企業に出す履歴書のための就職写真撮影でまさかのトラウマになってしまいました。その事についてちょっと話してみようと思います。

笑顔と八重歯

私は自分の顔が可愛いとは思いません。ですが自分では嫌いじゃないです。
可愛くも綺麗でもないけれど鏡や写真を通して見る自分の顔は自分らしさがあってどの表情も嫌いではありません。
ただ顔のパーツでコンプレックスはあります。
欲を言えば全てのパーツが美人な女優さんやモデルさんのようになって欲しいですが、まあこれでもいっかと妥協できるものが多いです。
なんだかんだ言って奥二重は自分の雰囲気にあっていると思うし、鼻も別に心が病むほど嫌いではありません。
問題は八重歯です。
私は昔から結構目立つ八重歯で周りで他に八重歯の子が居なかったためコンプレックスでした。
八重歯の一番嫌いなところは、歯を出さずに”ニッと”笑おうと思ったら唇の間から八重歯だけはみ出てしまうところです。
これが本当に嫌で八重歯がある事によって笑う事も嫌だった時期があるくらいです。
元々周りからは無愛想であまり笑わず、周りからは短気でいつもイライラしているとの評価だったため写真撮影や合唱等で「口角上げて」とか「笑って」と言われるのが本当に難しいと感じていました。
そんな私も歳を経るにつれて笑うことが多くなりました。
今では愛想笑いも覚えて、ニコッとする事もできます。が、歯を出しての話です。
残念ながら歯を出さずに笑うのはまだ取得出来ておらず未だに苦手意識があります。
いつの日か歯を出さずに笑うのが得意になれたらいいなと思っています。

骨格

骨格はダイエットをしようがデブエットをしようが筋トレをしようが変わりません。
普段の姿勢や日常的にかかっている負荷(カバン等)によって変わってはくると思いますがそれでも身体的に可変不可能なものであると思います。
私は生まれつき両肩が並行ではありません。ちなみに妹もです。
さらに中学生の頃からスクールバッグを右肩に背負っていて、未だにカバンは右にかけています。
そのせいもあってか無意識に右肩に力が入りやすく自然と高くなってしまいます。
まあそのせいで何かに支障が出たり、パッと見で不快になる程の差ではないので個体差であり個性でもあると思っています。

個人的には好きな奥二重、世間的には印象の悪い小さな目

八重歯の話題で触れましたが、私はれっきとした奥二重です。
左右の幅が違う点に関しては気に入らないですが奥二重そのものは自分の雰囲気に合っていて好きです。
奥二重なので少しまぶたが重いのですがクールなきつめのメイクを好んでする事もありそれにぴったりな奥二重は実はチャームポイントでもあると思っています。
クラス写真等で見るとやはり目が小さいななんて思うのですが、実際にメイクをして対面だとこの目が良いのです。
またさらに自まつ毛が長く量も多くて下を向きがちなので目に入る光も少なくなってしまうのですが、どことなく儚げな印象になるのでまつ毛を上げずにあえて目が暗くなるようにしています。

アイデンティティと世間体

ここまで前置きが長くなりましたが、この3つを踏まえた上で就職写真の撮影で感じた事を書いていきます。
簡単にいうと「右肩上がってるよー」「目もっと見開いてねー」「口角もっと頑張ろうかー」この3点攻めでノックアウトでした。
学生証の写真撮影などもカメラマンさんがきて撮ってくれると思うのですが、その際もこのような指摘をされてきましたが今まではカメラマンさんの”良い表情で撮ろう”という気持ちが感じられて指摘をされて撮ったブスな写真でも「やっぱブスだな〜笑」で済んだのですが、今回はそうはいきませんでした。
今回の写真スタジオは学校側で手配されたもので就職写真という前提だったので恐らくカメラマンさんとしてもシナリオというかこういったものを撮るというのが明確にあったのでしょう。
そのためか、私個人的には”就職写真という型にぎゅうぎゅうにはめ込まれている”と感じてしまいました。
「肩は並行で、歯を見せずに口角をギュッと上げ、目をぱっちり見開いたものが印象の良い100点の写真だ」
という風に言われてる気がして悲しくなったのです。
前述通り八重歯のコンプレックスから歯を出さずに笑うのは苦手だし、肩の高さを無理やり下げるのってかなりきついし難しいし、目は元々細いから見開くと自分では気持ち悪いと感じます。
それを強要させられ、挙げ句の果てに最後写真を確認している際に見本を見せられ「ほら、このほうが印象よく見えるでしょ?」と言われてしまいました。
全部で9枚ほど撮っていただきましたが、確認した写真はどれも気持ち悪く、どれでも良いなんて適当に思ってしまう程に良い写真がなかったのです。
控えめに少しだけ口角が上がっていて、目も無理して見開いてないどこか儚げな表情が一番自分らしく魅力的だと思っているので、それが許されない雰囲気が辛くかつ自分らしさやアイデンティティを疑ってしまうほどにトラウマになってしまいました。
履歴書には志望動機や好きな事、将来の夢などを書きましたが、どれも自分が心から思っている言葉で真っ直ぐに書いたものなのでそれに貼る写真がこれだとなるととても悔しい気持ちです。
せっかく文章は真面目に真っ直ぐ自分らしさを持って書いたのに肝心の写真は本人は全く納得いっていなくて自分らしさのかけらもないものを貼るのが就活として正解なのだとしたら悲しく虚しい気持ちでいっぱいです。
同じ学校に在籍している写真学科の友達は皆被写体の輝いている一番素敵な瞬間をカメラに納めようと勉強しています。
履歴書に貼る就職写真も同じであって欲しいし、就職活動そのものがどう見られるかが最重要事項ではなく自分自身をどう魅せるかという点で勝負出来るようになれば良いなと思いました。

これから

もしかしたら同じように息苦しさを感じている人もいるかもしれないしAIが発達してきて個人の人間性や魅力が鍵となってきているからこそ、世の中全体の他人の評価の仕方や見方が変わって個々が輝けるようになれば良いなと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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