境界性パーソナリティ障害と鬱が治る前の世界と今の私の世界
境界性パーソナリティ障害や精神疾患が治ってできるようになった事
そして昔の私の見ていた世界と今見えている私の世界
少なく見積もって、私は9年は境界性パーソナリティ障害(以下BPD)でした。
今回の記事は、BPDが酷かった時に出来なかったことと、寛解してから出来るようになったこと、
そして私がBPDの時に見ていた世界と今見えている世界の話をします。
今回の記事は境界性パーソナリティ障害以外の精神疾患で苦しんでる人にも読んで貰えたらなと思います。
私は子供の頃、本を読むのが大好きでした。
小学生なのに本が好きすぎて母親世代の小説を読んでました。
本を読むと止まらなくなり、他のことをしなくなりました。
一時期、母に家にある本を全て没収されたこともあります。
家中の本を読み漁り、最終的に読めるものがなくなって、秘書検定の本とか読んでました。
変な子供でした(笑)
文章を書くのも好きでした。
子供の頃は賞を取ったこともあるし、学生時代は文章を書く度に先生から沢山褒められていました。
職員室で毎回あなたの作文話題になるよ〜と先生に言われてすごく嬉しかったのを覚えてます。
絵を描くことも好きでした。
アルコールマーカーを使ってよく絵を書いてました。
絵は自分の心の中を表現出来る気がして、色彩は自分の見てる世界を表せる気がしました。
湯船に浸かるのも好きでした。
湯船つかると、自分の嫌な気持ちがお湯の中に溶け出していくような感覚がしました。
散歩をすることも好きでした。
外に出て、季節の匂いを吸い込んで、道端にあるお花や変わった石、そういう物を見ながらゆっくり歩くことが好きでした。
中学生から年々私の病状は悪化していました。
そして18歳から歌舞伎町で水商売を始めて、またさらに病状は悪化しました。
その頃にはもう、自己表現を楽しむこと、自分を労る行為を楽しむこと、そういうことがほとんど出来なくなっていました。
外に出るのは本当に苦痛でした。
昔は散歩をするのが好きだったのに、外に出るだけで、季節の匂いで記憶が蘇り、それが苦しくて、何も感じない身体になりたいと何度も泣きました。
悲しい記憶は私を傷つけ、苦しめるし、幸せな記憶でさえも、私にとっては全ては無くなってしまったもので、外に出る度、何もかもが私を傷つけました。
怖くて外に出るのが嫌になりました。
幸せなことはいつか全て無くなってしまう。
そう思うようになり、幸せなはずの時も不安で仕方なくて、何度も自分で幸せをぶち壊し、自ら幸せな道を避けました。
怖くて、何も感じたくなくて、私は私の全体重、全責任を預かってくれるような人をずっと探しました。
自罰感情からくる自傷行為の一環で、自分に酷いことを言ったり、する人としか深く付き合えなくなりました。
交際相手に、私に暴力を振るうことや暴言を吐くことを強制させていた時もあります。
誰かと付き合う度、私は相手に酷いことをしました。
そんな自分が大嫌いでした。
私は愛情が無い人間だった訳ではありません。
人に優しくしたいとずっと思っていました。
でも本当にただずっとなにもかも怖かったんです。
心の中にいる子供の私が、世界にも自分自身にもたくさん傷つけられて、ずっと泣いていました。
私はそんな子供の自分に、お前なんか消えてしまえ、ってずっと思っていました。
寛解してから、世界は私を傷つけなくなりました。
私は世界が怖くなくなりました。
子供の頃好きだったことが出来るようになりました。
外の匂いと景色を楽しめるようになりました。
今でも辛いことがあると、すぐ泣いてしまうし、死にたいって思ってしまう日もあります。
でも、それでも、やっぱり生きてたいって思います。
辛いことも、悲しいことも、してしまった悪いことも、全て今の私の一部です。
楽しい事も、辛いことも、いい事も、悪い事も、前よりも怖がらずに感じられるようになりました。
今は誰かに全体重を預けるのではなく、自分の足で立って、全部自分で感じて、たくさん考えて、昇華して、自分の一部にして、生きていきたいって思えます。
私はそんな今の私が好きです。
昔の私のように、BPDや精神疾患で何もかもが怖い人達が、色んなものを怖がらずに生きていけるようになって欲しいです。
私の今見ている世界を、いつか今苦しんでいる子達に見てほしいです。
そして出来れば、今の私のように自分のことが好きって笑顔で言えるような日が来てほしいです。
その為に私のnoteが少しでも役に立てば、私はとても幸せです。
読んでくださってありがとうございました。
今後も境界性パーソナリティ障害の当事者やその周りの方に向けた記事を書いていきます。
有料記事も作成する予定です。
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あなたの人生がもっと素敵なものになりますように。
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