SNSから遠ざかる自由さ

 一時期、もう3年前になるでしょうか。私はSNSから遠ざかっていた時期がありました。Face bookもほぼメッセンジャーだけ。instagramもたまに上げるだけ。

 理由はたくさんあるのですけど、心ない「いいね」をする自分に疲れてしまった事。軽い気持ちで「いいね」は言えない。悪いと思うものでも、ちゃんと話してみたい。それには、さほど、SNSは必要ないと思いました。

 それと、SNSの影響か、現実の人間関係も軽い人が多くなったような気がして。いろいろと協力的な人と出会っても、協力している自分がすばらしいと思っている人たちばかり。だから、本当に心から大切に思っている人達との時間を、もっと大切にしようと思いました。

 そうしていると不思議なもので、本当に繋がっている人たちが見えてくるものです。もちろん得意の失敗もたくさんしてしまうのですけれども。

 今年の4月くらいからコロナ禍の影響で、あらためてSNSを復活させるまで本当によい経験がありました。

①シンプルにいきられるようになった。

②心から好きなものに出会うようになった。

③本当の意味で、SNSの事がわかるようになった。

 こんなところでしょうか。「シンプルにいきられるようになった。」はそのままで、自分の心と素直に向き合って生活する事ができるようになりました。どうしてもSNSは仕事の関係の人や、様々な人間関係がありますから。言い方を変えると、人の意見に左右されなくなったということでしょうか。

 「心からすきなものに出会うようになった。」これもたくさん「いいね」がついていたり、僕自身も「いいね」を付けているうちに偏った情報しか上がらなくなってきて、心の幅が広がらなくなっていた事を改善する事ができたという事です。大切な人に会えば、自分の感性などになかった事にも触れられますし。本の話ですけど、私は書店に行くより、古本屋に行く方が好きです。書店は売れている・売れる見込みのある本が棚にならんでいますけど、古本屋は店員さんの趣味がとてもよくわかるので、出会わない本に出会えます。たまにそんなところにでかけたり、最近ではレコード店に行ったり。自分から率先して好きなものを探るようになりました。

 「本当の意味で、SNSの事がわかるようになった。」は結局のところ、きっとSNSは本人の心理や思考を計測するためだけのもので、重要な情報は本当にわずかということです。例えば、私が3年ぶりに記事を掲載してもそれほど、まわりからの反応はなくなりました。また、プライベートな事を上げると反応がよかったり。記事で上がってくる人も変わりました。

 こんなことを話しているとSNSが嫌いに思えるかもしれませんけど、そうでもなく、恩恵も得ているわけで。

 ただ私の場合、SNSで繋がっている人より、はるかに少人数ですけど、すごく力になりたい人、力になってくれる人がいます。

 多くの人に記事を見てもらったり、「いいね」をもらう事もいいかもしれませんが、コミュニケーションのスピードだったり、仕事の成果だったり、本当に心に浸透するものって数年かかるものなんだなとわかりました。案外、ネット社会になる前と時間の速度は変わっていないものですね。

 私は、どうやら手を伸ばせる、ちょっと先くらいの幸せを大切にすることがとても好きなようです。

 そうしながら、今日も愛ネコ二匹を見ながら過ごしています。


 

 


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