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男の日傘推進委員会勇退と新任務 【日記】

Twitterにも書いたことですが改めて。

2018年頃より「男の日傘推進委員会」として、毎年「日傘は涼しいんだYo!」「日傘は男が差してもカッコいいんだYo!」と言い続けてきました。
そして2022年6月の酷暑の中で確信しました。

男の日傘が普及し定着している!

2020年シーズンより兆しは見えていたのです。街でちらほらと日傘を差すメンズの姿を確認していました。2021年は明らかにその頻度が増えていました。
そして今年、SNSで「日傘買わなきゃ」「日傘涼しい」というメンズの書き込みを目撃するに至ったのです。

メンズ日傘万歳!
VIVAメンズの日傘!

忘れもしません、文京区六義園にて。ふと風流な庭を眺めながら涼みたくなり、日傘を差して向かったのです。そうしたら入園口でマッダーム達から「あらあら女の子みたいねぇ」という声が飛んできました。
すでに恥ずかしくもなかったので素通りしましたが、おそらくあの時のベスト対応は「どうぞ傘に入って涼んでいかれませんか、お嬢さま」だったと、今になって悔やんでいます。

素敵でしょ? この日傘。素敵って言え!w
男の日傘が普及したとはいえ、街で見かけるのはブラックスーツみたいな傘ばかりです。個性がもったいないYo! もっと夏を感じて弾けちゃいなYo!と思ったりもするのですが、普及のためには画一的なものの方が有利な点も多いので、無理にそこまではお勧めしないことにします。

男の日傘は珍しいものではなくなりました。一度火がついたら広がるのは早いはず。そのうちに紳士の嗜みとなり、学校への携帯も義務付けられることでしょう。
というわけで本日付けで「男の日傘推進委員会」の活動を終了しようと思います。

そして新たに「男のいちごパフェ推進委員会」を発足しました。参加希望者はDMください。

散々ふざけてきましたが、日傘に関連して少しだけ真面目な話を。
日傘を差すようになったのは、僕の体が圧倒的に弱いからです。ホントよくこの歳まで生きてこられたなと思うくらい弱い。
紫外線にも雨風にも睡眠不足にも弱い。踏ん張りがきかない体なのです。日傘は切実な生存戦略だったのです。

日傘を巡る一連の流れを体験して「ああ、弱さは察知の速さという強みに変えられるな」と思いました。年々猛暑が凄まじくなってきたという偶然性(であってほしい)に支えられた強みで、本来はそんな強みはないに越したことはないのですが。

公の場で弱さを晒すことは忌避される傾向にありますが、最近こういう考え方を知りました↓

まとめると、集団には優秀なαが10%ほどいて、優秀ではないΩも10%ほどいる。αは集団を牽引・鼓舞して勇気を与える反面、危険な賭けに出るなどの暴走をしがち。Ωは集団全体が生き残るのを望むために自らが優秀でないことを晒してαを止めようとする。

男の日傘推進委員会としての孤軍奮闘は、Ωとしての本能だったと今では思います。
そして僕よりもずっと前から日傘を差していたΩや、日光過敏症のような疾患を理由に日傘を手放せないΩに思いを馳せ、敬意を払うのです。
弱さを晒せ、などとは人に言えません。ただ、自分が当たり前のように何かのブームに乗っているとき、その先駆けにもっと苦しいΩがいたかもしれない。多くの人がそのような想像に至れたら、集団はより良い方向へ進むのではないかと思いました。

話はさらに脱線しますが、僕の作品を読んでくださっている方は僕にBL嗜好があることをご存知だと思います。BLには2010年以降オメガバースというジャンルが登場し、人気を博しています。詳細は割愛しますが、男女以外に第二の性αβΩがあるという世界設定で綴られるフィクションの総称になります。その世界設定もある程度は作家に委ねられるという自由度があります。

今年はまだ半分過ぎた頃ですが、2022年読了作品の中でおそらくベスト1に輝くだろう小説がこれです。自分が常にテーマの一つに見据えている「聖と性」の問題が、変則オメガバースの世界観で巧みに描かれています。デビュー作ということで荒削りなところもあるのかもしれませんが、僕はかなり好きです。

先ほどの動画内のαΩと、オメガバースのαΩは全く違う土壌の違う概念ですが、どこか共通する匂いを感じます。なんとなく平等理念とか世界公正仮説といった嘘っぱち(すみません)に対するアンチテーゼのように思えてくるのです。

勢いだけで書いた推敲する気もない雑文。失礼。
皆さま、熱中症にはくれぐれもお気をつけ下さい。

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