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四行詩 19.


  嵐の去りて凪いだ日常、
   恋の名残が陽だまりに沈む。

  激しい渦に羽を裂かれた、
   鳥の群れは大海へと墜ちた。

  幸運な雛がただ一羽、
   天を突き抜け帰れなくなった。

  嵐の上で声なく暮らし、
   微かに届くのは福音の羽音。


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