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詩「恥じらいのあらわ」



「恥じらいのあらわ」

流行りのシャツに袖を通して
裸になっていく少年少女
夕闇にいちど溶け
朝日に散りゆく
逆光のシルエット
粒子がたなびいて代弁した
かの人の健勝と
かの人への羨望を
裸になれないわたしは
恨めしそうに衣を脱ぎ去り
草をまとって 朝露の羊水へ……

空よ あなたに
甘えるように仰向いた
誰も
わたしの背中を見ませんように

#詩 #詩歌 #ポエム #文芸

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