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矢口れんと
2023年8月27日 13:38
言葉は揃えても靴は揃えなかったひっくり返った片割れあさっての方を向いた片割れねじれる ねじれたままにするその選択が旅をするかしないかの臨界点になる「空の高さを知るには 分度器と赤い風船が必要です」 とかいう 思い込みの定理アン・オー 腕を上に心を楕円に保ったままで広がった 澄み切った 己の内で踊れ巨人の創生とか 神体の宇宙とか遺伝子の綻びより生まれし妄想はなぜだ
2023年8月23日 07:46
青空に見限られた心はまだオレンジの香り消えないように薫き染めたA6用紙の世界に栞行間から洩れ入る光のかすかな熱で蒸発させた情念を多動症として生みなおすロッカーはリミッターを外せと歌った詩人は超感覚の世界を勝手に覗いた凡庸な病人のわたくしは比較的調子の良かった数日を一生にまで延長する夢を「夢」として見たら終わり限られていた 何かが 開かれてゆくかつて 情念だっ
2023年8月2日 08:55
夢は溶け露は煌めき何かが終わってしまう朝を飾り立てた濡れた向日葵誰かに言葉を贈るたび空虚を溜め込んだよ新しい言葉はもう入らない萎んだのは胸?それとも夢?情熱の素粒子がまだ絶望をくすぐるから別の歩み方を見つけたんだ流れ出した調律を拒む音楽よ自由という檻の片隅にある遊び場で途切れ途切れに歌う君と世界に隠れて歌う震え出した記譜を拒む音楽よ理想という箱の