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キューウェル解任に思うこと1

ハリー・キューウェル監督が解任されました。
解任について思うところはいろいろありますが、2つほど書き記しておきたいことがあり、ノートに記載します。

1つ目は、キューウェル解任とは直接関係ありませんが、
今年マリノスは本気でACL優勝を狙っていたのかと言うことです。
実はシーズン前の段階では本気ではなかったのではないでしょうか。

マリノスは本気でACL優勝を狙っていたのか

本気ではなかった根拠

マリノスは本気ではなかったと言う根拠はいくつかあります。

昨年厳しい日程のなかでACLグループリーグ突破と言う実績を残したマスカット監督を手放してしまったこと。
その代わりが指導実績に乏しい、キューウェルだったこと。

西村、角田、一森と言った主力を手放してしまったこと。
それに代わる新戦力の補強に消極的だったこと。

新監督や新加入選手の実績だけ見ても、アジアのタイトルを本気で目指すと言うのは無理があります。

本気にならなかった理由

マリノスが本気で優勝を目指さなかった理由は以下のように推測されます。

それは西地区のチャンピオン有力候補がアル・ヒラルやアル・ナスルなど、世界的スターを集めた強豪クラブだったからです。

たとえ決勝まで進んでも、彼らと対戦して勝利する確率は限りなく低い。
マリノスのフロントが本気になれなかったとしても納得は行きます。

そもそもマリノスはこれまでの実績でベスト16の壁を超えられずにいました。決勝まで進む可能性すら低いのに、決勝で勝つ確率はさらに低い。

だからこそ、マリノスが快進撃を続けて決勝まで進んだ事はマリノスフロントにとって誤算だったでしょう。
しかも、決勝の相手は予想外にもアル・アイン。マリノスにとって全く歯が立たない相手ではなかったのです。

しかし、後悔は先に立たず。
結局は決勝で負けてしまいましたが、今回のACLはマリノスにとってタイトルをつかむ千載一遇のチャンスでした。

次回からのACLは外国人枠が撤廃され、ベスト16から西地区のチームと対戦しないといけません。今回より厳しい戦いになるのは必至。
次にマリノスがACLの決勝の舞台に進むのは、一体いつになるのでしょうか?

川崎フロンターレの事情

マリノスと同じくグループリーグを突破してベスト16にコマを進めたフロンターレのほうがACLに対して本気でした。

ヨーロッパやアジアで多くの実績を残していたゴミス、ブラジル国内の有望株だったエリソンの獲得。
海外移籍が噂された脇坂や橘田の残留。
どう考えてもマリノスよりもアジアのタイトルに本気です。

クラブワールドカップ出場権

これにはマリノスとが違う事情があったからだと思います。
ACL優勝によって来年開催されるクラブワールドカップへの出場権を手にすることができます。
出場するだけで、高額の賞金がもらえると言う噂の大会です。
ACLタイトルも大事ですが、この大会に出場することも大事でした。

このクラブワールドカップ出場権はACL優勝チームに与えられますが、優勝以外にも参加の道があります。
アジアクラブランキング最上位チームに出場権が与えられることになっていたのです。

このランキング上位を争っていたのが、韓国の全北現代、蔚山現代、そして日本の川崎フロンターレでした。
最終的にクラブランキングによる主導権を手にしたのは、準決勝でマリノスに敗れた蔚山現代でした。

川崎フロンターレはベスト16で敗退してしまいましたが、東地区のチャンピオンになり決勝まで進むことができれば、蔚山現代を上回って、クラブランキングによる出場権を手にすることができていたのです。

つまり、決勝で歯が立ちそうにないサウジアラビアのクラブが出てきたとしても、決勝にさえ進んでしまえばクラブワールドカップ参加決定していたのです。
これがマリノスと違い、フロンターレが本気だった理由だと思われます。

終わりに

全然キューウェル解任とは関係ない内容のようですが、結局このような背景もキューウェル招聘に繋がったと思います。

もう一つの話は別で書きたいと思います。
「キューウェル就任と解任のプロセスについて」



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